1 / 1
告白
しおりを挟む
なんで流行ったのか。
まあ、ごく一部であったが、まさか、告白体験なんて奴は、中学生とは言ってもだ。
綾は、そんなのを無視してた。
もっとも、どんなに、お洒落な便箋なのか、そっちが軸でもあった。
真に受けてしまえば、もらった相手は、かえって距離をとられるのだ。
たしか、サッカー部かな、香もそんな話をしてる。
試合、がんばって下さい。応援してます。
ま、こんなか?
「サッカーなんだっけ、達也君」
綾は、もう、書き上げてしまう。
「いや、基本じゃない、それ」
香は、そんな綾に対して、だいぶ、呆れ顔となった。
「まったく、なんの基本よ」
綾も、即座で呆れた。
香は、肘とかついて、ちらっと読んだ。かと言って、難しい表情である。
「なんか、普通よ」
「だって、どう書けってのよ。あんたの付き添いよ」
綾は、面倒なのか、みごとに飽きてた。
「がんばってね、ま、応援してますって、こんな一行なわけ?よく見れば、達也君へ、とかもないわ」
一応、本人の下駄箱のなか、そこに入れるのだ。きっと、分かりもするが、香は、どこか、納得しなかった。
挙げ句、自分のペンを使うと、スキです。なんて書き込んだ。
「どうせ、綾の名前とかも、無記名よね」
「なんか、それだと、ストーカーだわ」
先生達は、文化祭での会議らしく、みんな部活もなしで、下校となってた。
涼は、下駄箱のとこで、綾を見かけるが、なんだか、騒いでるのだ。
涼になど、気づいてもなくて。
近づくと、ジャージの巾着袋を短くして、どんっ、と合図だ。
「もう、なんなのよ」
綾は、ムッとする。そんなでも、巾着で思い出したのか、
「あ、私もだわ。そっか、戻んないと」
綾は、しっかりと、反撃もするのだが、教室へと帰還か。
「なんか、結局なのよ」
香は、そんな二人を見ると、この感想となった。
香の視線を避けてか、涼は逃走してた。
香は、ちょっと、思いついたのか、達也君の下駄箱から、綾の手紙だけを出す。
それを、涼の下駄箱に入れてしまった。
翌朝になるか。
登校の途中、ま、いつもの所なんだが、涼と合流の形となる。
なぜか、涼があの手紙を出すんで、綾は、さすがに、思考も止まった。
どうも、中のイラストで、綾なんじゃないか、と思ったとか。
あの絵は、何かにつけて、よく書いてたが。あれしか、うまく書けなかった。
涼だと、たぶん、見てもいた。
え、なんで?
あ、一人だけ、犯人がいるわ。
マジか、香だ。
カチンと来たのが、綾の事情説明を聞いたのに、まあ、今さら、綾が、こんなの可笑しいもんな。
涼は、落胆もなかった。そこよ。
綾は、手紙を奪ってしまう、ノートを下敷き代わりにすると、なにか、書き込みもする。
それを、返した。
試合、がんばって下さい。応援してます、のとこは、一応は、とあった。
スキのとこも、やはり、訂正してた。
前から、とあった。
まあ、ごく一部であったが、まさか、告白体験なんて奴は、中学生とは言ってもだ。
綾は、そんなのを無視してた。
もっとも、どんなに、お洒落な便箋なのか、そっちが軸でもあった。
真に受けてしまえば、もらった相手は、かえって距離をとられるのだ。
たしか、サッカー部かな、香もそんな話をしてる。
試合、がんばって下さい。応援してます。
ま、こんなか?
「サッカーなんだっけ、達也君」
綾は、もう、書き上げてしまう。
「いや、基本じゃない、それ」
香は、そんな綾に対して、だいぶ、呆れ顔となった。
「まったく、なんの基本よ」
綾も、即座で呆れた。
香は、肘とかついて、ちらっと読んだ。かと言って、難しい表情である。
「なんか、普通よ」
「だって、どう書けってのよ。あんたの付き添いよ」
綾は、面倒なのか、みごとに飽きてた。
「がんばってね、ま、応援してますって、こんな一行なわけ?よく見れば、達也君へ、とかもないわ」
一応、本人の下駄箱のなか、そこに入れるのだ。きっと、分かりもするが、香は、どこか、納得しなかった。
挙げ句、自分のペンを使うと、スキです。なんて書き込んだ。
「どうせ、綾の名前とかも、無記名よね」
「なんか、それだと、ストーカーだわ」
先生達は、文化祭での会議らしく、みんな部活もなしで、下校となってた。
涼は、下駄箱のとこで、綾を見かけるが、なんだか、騒いでるのだ。
涼になど、気づいてもなくて。
近づくと、ジャージの巾着袋を短くして、どんっ、と合図だ。
「もう、なんなのよ」
綾は、ムッとする。そんなでも、巾着で思い出したのか、
「あ、私もだわ。そっか、戻んないと」
綾は、しっかりと、反撃もするのだが、教室へと帰還か。
「なんか、結局なのよ」
香は、そんな二人を見ると、この感想となった。
香の視線を避けてか、涼は逃走してた。
香は、ちょっと、思いついたのか、達也君の下駄箱から、綾の手紙だけを出す。
それを、涼の下駄箱に入れてしまった。
翌朝になるか。
登校の途中、ま、いつもの所なんだが、涼と合流の形となる。
なぜか、涼があの手紙を出すんで、綾は、さすがに、思考も止まった。
どうも、中のイラストで、綾なんじゃないか、と思ったとか。
あの絵は、何かにつけて、よく書いてたが。あれしか、うまく書けなかった。
涼だと、たぶん、見てもいた。
え、なんで?
あ、一人だけ、犯人がいるわ。
マジか、香だ。
カチンと来たのが、綾の事情説明を聞いたのに、まあ、今さら、綾が、こんなの可笑しいもんな。
涼は、落胆もなかった。そこよ。
綾は、手紙を奪ってしまう、ノートを下敷き代わりにすると、なにか、書き込みもする。
それを、返した。
試合、がんばって下さい。応援してます、のとこは、一応は、とあった。
スキのとこも、やはり、訂正してた。
前から、とあった。
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
友人の結婚式で友人兄嫁がスピーチしてくれたのだけど修羅場だった
海林檎
恋愛
え·····こんな時代錯誤の家まだあったんだ····?
友人の家はまさに嫁は義実家の家政婦と言った風潮の生きた化石でガチで引いた上での修羅場展開になった話を書きます·····(((((´°ω°`*))))))
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる