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四日目・打ち合わせ
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特定の分野に秀でた存在にあるものは万人にウケる物ではない。
配信媒体自体が万人受けでないのなら尚更である。
特定の趣味や考えでお互いに共鳴し合えるからこそ、人間というのは群れで集まって行動するものである。朝多マヤのような特異な存在の考えは専門的な用語や知識や共感力を必要とする為、発信しても受取手が咀嚼出来ずにそっぽを向かれてしまう。
──では、どうするかとなると特異な考えに誰も答えられず、ニッチな枠として誰も振り向かなくなるのだから、思考水準を下げるしかないだろう。これに関して、朝多マヤは宇佐見とベリーに相談する事となる。
「考え方としてはふるいに掛けて、此方の思想に近い仲間を増やす作戦だったけれど、四日目でもう欠点とかに気付いちゃった。これ、どうしよう?」
『そうなると私達のレベルが特殊だったって事なのかな?
これからを考えるのなら、一旦、会話の質を下げてみるのもアリじゃない?』
『でも、そうなると私達の目的が変わってしまうわ、ベリー。
言語のルーツをいま以上に考察するのなら電脳の海に潜る必要はある訳だし』
「けれども、受取手がいない配信になるのなら、配信の会話水準を下げてから、他のリスナーの知識水準を底上げする必要がある……ベリーの言いたい事はなんとなく、解るよ」
『私達は深く考え過ぎなのかも知れないわね。物事には何事も必然がついてくるわ。
今回のケースだと私達の水準内が配信媒体で見付かるとまではならなかっただけね』
『なら、これ以上のメリットも存在しない事になるけれど、まだ観測しだして四日でしょ?早々に引き上げるか、このまま継続するかはあなたに任せるけれども、この反応から察するにあまり深い話が出来るリスナーの出現は望めないかもよ?』
「そうだね。今回の件で特定の配信媒体でのレベルが異なる会話に対しての反応の薄さっていうのが解っただけでも参考にはなったかもだけれど、もう少しやってみて反応が想定より低い水準が続くようなら配信活動に見切りを着けるよ」
『それくらいの考えで良いと思うわよ。私は最初から配信媒体はあまり期待してなかったから構わないけれども』
『その言い方はよくないわよ、宇佐見?』
『解っているって……』
「因みに二人の方はどう?何か収穫あった?」
『私の方もからっきしよ。文章に落とし込んでいるけれど、やっぱり、ニーズが違うのか、読まれる機会が少ないわね。ベリーは?』
『私の方は少しだけあったわ。やっぱり、専門分野でこの話をするのなら大学のサークルや専門学校の方が収穫があるわね』
「そう考えるとやっぱり、ニーズやレベルを考えるのなら、より専門知識のある人が限定されるインターネットより身近の大学サークルとかの方が受け入れられると」
『今回の二人の意見をまとめるとそういう答えが見えて来るわね』
三人はお互いの知識やレベル水準をどうするかを悩み続け、その悩み事は深夜遅くまで続くのであった。
配信媒体自体が万人受けでないのなら尚更である。
特定の趣味や考えでお互いに共鳴し合えるからこそ、人間というのは群れで集まって行動するものである。朝多マヤのような特異な存在の考えは専門的な用語や知識や共感力を必要とする為、発信しても受取手が咀嚼出来ずにそっぽを向かれてしまう。
──では、どうするかとなると特異な考えに誰も答えられず、ニッチな枠として誰も振り向かなくなるのだから、思考水準を下げるしかないだろう。これに関して、朝多マヤは宇佐見とベリーに相談する事となる。
「考え方としてはふるいに掛けて、此方の思想に近い仲間を増やす作戦だったけれど、四日目でもう欠点とかに気付いちゃった。これ、どうしよう?」
『そうなると私達のレベルが特殊だったって事なのかな?
これからを考えるのなら、一旦、会話の質を下げてみるのもアリじゃない?』
『でも、そうなると私達の目的が変わってしまうわ、ベリー。
言語のルーツをいま以上に考察するのなら電脳の海に潜る必要はある訳だし』
「けれども、受取手がいない配信になるのなら、配信の会話水準を下げてから、他のリスナーの知識水準を底上げする必要がある……ベリーの言いたい事はなんとなく、解るよ」
『私達は深く考え過ぎなのかも知れないわね。物事には何事も必然がついてくるわ。
今回のケースだと私達の水準内が配信媒体で見付かるとまではならなかっただけね』
『なら、これ以上のメリットも存在しない事になるけれど、まだ観測しだして四日でしょ?早々に引き上げるか、このまま継続するかはあなたに任せるけれども、この反応から察するにあまり深い話が出来るリスナーの出現は望めないかもよ?』
「そうだね。今回の件で特定の配信媒体でのレベルが異なる会話に対しての反応の薄さっていうのが解っただけでも参考にはなったかもだけれど、もう少しやってみて反応が想定より低い水準が続くようなら配信活動に見切りを着けるよ」
『それくらいの考えで良いと思うわよ。私は最初から配信媒体はあまり期待してなかったから構わないけれども』
『その言い方はよくないわよ、宇佐見?』
『解っているって……』
「因みに二人の方はどう?何か収穫あった?」
『私の方もからっきしよ。文章に落とし込んでいるけれど、やっぱり、ニーズが違うのか、読まれる機会が少ないわね。ベリーは?』
『私の方は少しだけあったわ。やっぱり、専門分野でこの話をするのなら大学のサークルや専門学校の方が収穫があるわね』
「そう考えるとやっぱり、ニーズやレベルを考えるのなら、より専門知識のある人が限定されるインターネットより身近の大学サークルとかの方が受け入れられると」
『今回の二人の意見をまとめるとそういう答えが見えて来るわね』
三人はお互いの知識やレベル水準をどうするかを悩み続け、その悩み事は深夜遅くまで続くのであった。
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