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エルフの里再び
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「そのままですが?」
『何故、そんな事を聞くのか?』とレンヌは思った。
レンヌの表情を見て、グレイが説明する。
「レンヌ君、死体を放置すると病気が蔓延したり、その場所が汚染される。だから、時間がある時は穴を掘って焼却後に埋める。数が少なければ放置でも構わないけど百を越えているからね」
「そうでしたか。知らないこととは言え、不手際でした」
ギルマスが言う。
「そうか、一人じゃ死体処理までは無理か。これだけの魔石を集めるだけでも一苦労だからな」
グレイも賛同する。
「そうです。この数を倒すだけでも大変ですよ。まして魔石の回収もしているのに、死体処理までは手が回らないでしょう」
ギルマスが小さな笑みを浮かべて提案する。
「ならば、ゴブリンキング討伐と大集落の殲滅に感謝して、ギルドで死体処理を受け合うことにする」サブマスのグレイも賛成の意を表す。
「レンヌ君、これは君の功績に対する我々の感謝の印だ。料金は発生しないから安心したまえ」
「ギルマス、6等級と7等級の新人冒険者を収集して処理させていいですね?」
「ああ、それで構わない。引率は君に頼むよ」
「お任せください、ギルマス。では、さっそく手配します。レンヌ君、あとで集落の場所を教えてくれ」
「案内しなくてもいいんですか?」
「ゴブリンキングがいるような大集落なら、かなり大きく森を切り開いているはずだから大体の場所を聞けばすぐに見つかるさ」
そう言ってグレイは部屋を出た。グレイを目で見送りながらギルマスは笑う。
「うん、新人たちも稼げて一石二鳥だな。フハハ」
ひとしきり笑った後にギルマスが言う。
「ところでレンヌ君、ゴブリンの件は確認後に完了とさせてもらう。これも組織の規則だから理解してくれ」
「それで、いいです」
「うむ、ご協力感謝する。確認したらすぐに手続きするので、明日の夕方頃にギルドに顔を出してくれ。今日はご苦労様。帰って休みなさい」
「はい、失礼します」
レンヌは冷めたお茶を飲み干し、部屋を出て一階に下りた。そして、集落の場所をグレイに説明して冒険者ギルドを出た。
外に出るともう日が暮れていた。街灯も無い街中を門に向かう。レンヌのゴーグルに街のマップが表示されている。門までの道順も矢印が教えてくれるので道に迷う事も無い。
門の前に武装した二人の男がいた。
『たぶん、門番だろう』とレンヌは思った。
レンヌが門に近づくと門番が槍を構えて言う。
「止まれ。門を通行できる時間は過ぎている。夜間は通行禁止だから引き返せ」
『えっ! そうなの?』
初めて知った真実にレンヌは立ち止まって思い悩んだ。
「アルテミス1、緊急事態だ。夜間は門を通れないと言っている」
「艦長、人気の無い場所に移動してください。大型ドローンで壁を越えます」
「わかりました。宿にいきます」と門番に言って、レンヌはごまかした。
一旦、街中に戻ったレンヌは街壁近くの暗闇に立つ。発信機でレンヌの位置は特定されている。透明化した大型ドローンがレンヌの近くに音も無く着陸した。
「艦長、そのまま動かないでくださいね」とアルテミス1から連絡がきた。
レンヌの胴体に炭素繊維のベルトが巻かれた。大型ドローンのマニピュレータに引っ張り上げられてレンヌが上空へと浮き上がる。闇の中なので誰も気づくことは無い。壁を越えて街の外に降ろされた。迎えにきた探査車で拠点に戻った。
翌日、これといった用事も無いレンヌは惰眠を貪っていた。お昼頃にアルテミス1に起こされた。
「艦長、通信機に連絡が入っています」
それはエルフの戦士アスカに渡した通信機からの連絡だった。
「はい、レンヌです」
レンヌが返信すると、女性特有の高い声が通信機の向こうから聞こえた。それは一人二人ではなく大勢の声だった。
「すごい!」
「本当に聞こえたわ」
「信じられない」
「アスカさんですか?」
「あっ! はいはい。アスカです。お待たせしましたが、こちらの準備ができたのでエルフの里まで来ていただけないでしょうか?」
「今からですか?」
「いえ、ご都合の良い日でけっこうです」
「今日は予定が無いので今から伺います。どこかで待ち合わせますか? それともエルフの里に直接伺ってもいいですか?」
「少々、お待ち下さい」
「戦士長、レンヌさんが直接里に来ていいかと言われてますが、どうしますか?」
「レンヌ殿なら、迷いの森も問題無いから来てもらえ」
馴染みのない通信機だから通話したままだったようで、向こうの声が丸聞こえだった。
「直接来るって、方法は魔法か何かですか?」とアスカの声がした。
「魔法ではないです。乗り物で行きます。通信機を広い場所に置いてください。その近くに降ります」
「わかりました。広場に置きますね」
「はい、そのあと里の皆さんは広場から離れてください」
通信機の発信履歴を辿って場所を特定したアルテミス1は、超望遠好感度カメラで広場を拡大撮影した。
レンヌはゴーグルに映った広場の様子を確かめてから、小型揚陸艦に乗り込んだ。
数分後、ステルスを解除した小型揚陸艦がエルフの里にある広場の上空に現れた。
見たこともない乗り物が空中に浮かんでいるのを見たエルフたちは騒然となった。
「アレは何なの?」
「あれは空飛ぶ馬車かしら? なんて巨大なんでしょう」
「降りてくるわ」
小型揚陸艦はゆっくりと降下し始めた。小型と雖も光量子エンジンを搭載しているので風や埃をたてることもなく静かに着陸を果たした。
艦体の側面が開き、壁が地面に下りて通路の代わりをする。レンヌが姿を現して下りてきた。
途端に悲鳴のような歓声が上がる。人族が、しかも男性が里に来たのは初めてだった。レンヌは大勢の女性の声に驚いて足が止まった。
その時、戦士長のイネスがレンヌの前に出てきた。
「ようこそ、エルフの里へ。こちらにどうぞ」
先導するイネスの後ろに付いていくと巨大な大樹の下に案内された。
「艦長、幹の直径は10メートルを越えています」
アルテミス1の声に頷く。
「すごいな。こんなに巨大な樹は初めて見たよ」
その巨木の幹を回るように螺旋階段があった。階段を上がっていくと大木のような太い枝が何本も伸びている。その枝の一本一本に家が一軒ずつ建っていた。下から三番目の枝の扉が開かれ中に招き入れられた。
「土足のままで大丈夫です」と言うので、そのまま中に入る。
家の中に一人の女性が立っている。薄絹ような透明度の高い布を何枚も重ね合わせた服を着ていた。
「ようこそ、おいでくださいました。私がこのエルフの里の族長をしているアニエスです」と言って、両手を前で組んだまま腰を折り深々と頭を下げた。腰まである白銀の髪がアニエスの体の両脇を流れるように落ちた。
「どうぞ、お座りください」
アニエスが手の平で示す場所には、丸い木製のテーブルと椅子があった。椅子は三脚あり、その一つにレンヌは座った。後の二つにアニエスとイネスが座る。
お茶と菓子が運ばれてきた。
「どうぞお召し上がりください」とイネスがレンヌに勧める。
レンヌは一口飲んで美味しいお茶です、と感想を述べた。
それを確認したアニエスが、頭を下げながら口を開く。
「先ずは、里の者を助けていただいた事に感謝します。ありがとうございました」
「間に合って良かったです」
レンヌは軽く頭を下げた。
「わざわざお呼びしたのは私自らお礼を言いたかったのと、この品をお渡ししたかったからです」
控えていた若い女性が小さな箱を持ってきてレンヌの前に置く。
「どうぞ、お開けください」
レンヌは箱を開けた。
「これは?」
『何故、そんな事を聞くのか?』とレンヌは思った。
レンヌの表情を見て、グレイが説明する。
「レンヌ君、死体を放置すると病気が蔓延したり、その場所が汚染される。だから、時間がある時は穴を掘って焼却後に埋める。数が少なければ放置でも構わないけど百を越えているからね」
「そうでしたか。知らないこととは言え、不手際でした」
ギルマスが言う。
「そうか、一人じゃ死体処理までは無理か。これだけの魔石を集めるだけでも一苦労だからな」
グレイも賛同する。
「そうです。この数を倒すだけでも大変ですよ。まして魔石の回収もしているのに、死体処理までは手が回らないでしょう」
ギルマスが小さな笑みを浮かべて提案する。
「ならば、ゴブリンキング討伐と大集落の殲滅に感謝して、ギルドで死体処理を受け合うことにする」サブマスのグレイも賛成の意を表す。
「レンヌ君、これは君の功績に対する我々の感謝の印だ。料金は発生しないから安心したまえ」
「ギルマス、6等級と7等級の新人冒険者を収集して処理させていいですね?」
「ああ、それで構わない。引率は君に頼むよ」
「お任せください、ギルマス。では、さっそく手配します。レンヌ君、あとで集落の場所を教えてくれ」
「案内しなくてもいいんですか?」
「ゴブリンキングがいるような大集落なら、かなり大きく森を切り開いているはずだから大体の場所を聞けばすぐに見つかるさ」
そう言ってグレイは部屋を出た。グレイを目で見送りながらギルマスは笑う。
「うん、新人たちも稼げて一石二鳥だな。フハハ」
ひとしきり笑った後にギルマスが言う。
「ところでレンヌ君、ゴブリンの件は確認後に完了とさせてもらう。これも組織の規則だから理解してくれ」
「それで、いいです」
「うむ、ご協力感謝する。確認したらすぐに手続きするので、明日の夕方頃にギルドに顔を出してくれ。今日はご苦労様。帰って休みなさい」
「はい、失礼します」
レンヌは冷めたお茶を飲み干し、部屋を出て一階に下りた。そして、集落の場所をグレイに説明して冒険者ギルドを出た。
外に出るともう日が暮れていた。街灯も無い街中を門に向かう。レンヌのゴーグルに街のマップが表示されている。門までの道順も矢印が教えてくれるので道に迷う事も無い。
門の前に武装した二人の男がいた。
『たぶん、門番だろう』とレンヌは思った。
レンヌが門に近づくと門番が槍を構えて言う。
「止まれ。門を通行できる時間は過ぎている。夜間は通行禁止だから引き返せ」
『えっ! そうなの?』
初めて知った真実にレンヌは立ち止まって思い悩んだ。
「アルテミス1、緊急事態だ。夜間は門を通れないと言っている」
「艦長、人気の無い場所に移動してください。大型ドローンで壁を越えます」
「わかりました。宿にいきます」と門番に言って、レンヌはごまかした。
一旦、街中に戻ったレンヌは街壁近くの暗闇に立つ。発信機でレンヌの位置は特定されている。透明化した大型ドローンがレンヌの近くに音も無く着陸した。
「艦長、そのまま動かないでくださいね」とアルテミス1から連絡がきた。
レンヌの胴体に炭素繊維のベルトが巻かれた。大型ドローンのマニピュレータに引っ張り上げられてレンヌが上空へと浮き上がる。闇の中なので誰も気づくことは無い。壁を越えて街の外に降ろされた。迎えにきた探査車で拠点に戻った。
翌日、これといった用事も無いレンヌは惰眠を貪っていた。お昼頃にアルテミス1に起こされた。
「艦長、通信機に連絡が入っています」
それはエルフの戦士アスカに渡した通信機からの連絡だった。
「はい、レンヌです」
レンヌが返信すると、女性特有の高い声が通信機の向こうから聞こえた。それは一人二人ではなく大勢の声だった。
「すごい!」
「本当に聞こえたわ」
「信じられない」
「アスカさんですか?」
「あっ! はいはい。アスカです。お待たせしましたが、こちらの準備ができたのでエルフの里まで来ていただけないでしょうか?」
「今からですか?」
「いえ、ご都合の良い日でけっこうです」
「今日は予定が無いので今から伺います。どこかで待ち合わせますか? それともエルフの里に直接伺ってもいいですか?」
「少々、お待ち下さい」
「戦士長、レンヌさんが直接里に来ていいかと言われてますが、どうしますか?」
「レンヌ殿なら、迷いの森も問題無いから来てもらえ」
馴染みのない通信機だから通話したままだったようで、向こうの声が丸聞こえだった。
「直接来るって、方法は魔法か何かですか?」とアスカの声がした。
「魔法ではないです。乗り物で行きます。通信機を広い場所に置いてください。その近くに降ります」
「わかりました。広場に置きますね」
「はい、そのあと里の皆さんは広場から離れてください」
通信機の発信履歴を辿って場所を特定したアルテミス1は、超望遠好感度カメラで広場を拡大撮影した。
レンヌはゴーグルに映った広場の様子を確かめてから、小型揚陸艦に乗り込んだ。
数分後、ステルスを解除した小型揚陸艦がエルフの里にある広場の上空に現れた。
見たこともない乗り物が空中に浮かんでいるのを見たエルフたちは騒然となった。
「アレは何なの?」
「あれは空飛ぶ馬車かしら? なんて巨大なんでしょう」
「降りてくるわ」
小型揚陸艦はゆっくりと降下し始めた。小型と雖も光量子エンジンを搭載しているので風や埃をたてることもなく静かに着陸を果たした。
艦体の側面が開き、壁が地面に下りて通路の代わりをする。レンヌが姿を現して下りてきた。
途端に悲鳴のような歓声が上がる。人族が、しかも男性が里に来たのは初めてだった。レンヌは大勢の女性の声に驚いて足が止まった。
その時、戦士長のイネスがレンヌの前に出てきた。
「ようこそ、エルフの里へ。こちらにどうぞ」
先導するイネスの後ろに付いていくと巨大な大樹の下に案内された。
「艦長、幹の直径は10メートルを越えています」
アルテミス1の声に頷く。
「すごいな。こんなに巨大な樹は初めて見たよ」
その巨木の幹を回るように螺旋階段があった。階段を上がっていくと大木のような太い枝が何本も伸びている。その枝の一本一本に家が一軒ずつ建っていた。下から三番目の枝の扉が開かれ中に招き入れられた。
「土足のままで大丈夫です」と言うので、そのまま中に入る。
家の中に一人の女性が立っている。薄絹ような透明度の高い布を何枚も重ね合わせた服を着ていた。
「ようこそ、おいでくださいました。私がこのエルフの里の族長をしているアニエスです」と言って、両手を前で組んだまま腰を折り深々と頭を下げた。腰まである白銀の髪がアニエスの体の両脇を流れるように落ちた。
「どうぞ、お座りください」
アニエスが手の平で示す場所には、丸い木製のテーブルと椅子があった。椅子は三脚あり、その一つにレンヌは座った。後の二つにアニエスとイネスが座る。
お茶と菓子が運ばれてきた。
「どうぞお召し上がりください」とイネスがレンヌに勧める。
レンヌは一口飲んで美味しいお茶です、と感想を述べた。
それを確認したアニエスが、頭を下げながら口を開く。
「先ずは、里の者を助けていただいた事に感謝します。ありがとうございました」
「間に合って良かったです」
レンヌは軽く頭を下げた。
「わざわざお呼びしたのは私自らお礼を言いたかったのと、この品をお渡ししたかったからです」
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