まだ見ぬ世界に彩りを~今度こそ君を守れるように~(改変版)

FuMIZucAt

文字の大きさ
1 / 24
第0章 少女の誕生秘話

前日譚1

しおりを挟む

 クリノワール王国の北東に位置する一つの都市キミウにある、屋敷に一人の少女が生まれた。

 その少女が生まれた日には大規模な祭りが三日三晩夜通しで開催されおり、男達は酒を片手にこの国・都市の繁栄と少女の未来に想いを馳せ、女達は談笑しながら祭りを楽しんだ。

 この世界には多くの魔物が存在し、それを狩る冒険者という人々がいる。

 魔物にはSS・S・A・B・C・D・E・F級の階級が存在しそれぞれの階級にあった実力をもった冒険者が討伐し、剥ぎ取った素材を硬貨へ変えて生計を立てているのだ。

 そして、少女の生まれたキミウという都市は他の土地に比べ強い魔物の発生率が高く、地形が複雑でもある。

 それ故に一流冒険者と呼ばれる上位冒険者に手っ取り早くなれると確証の無い噂は各地へ広まり、多くの夢見る若者がキミウに集まって来るのだ。

 素直に、率直に言おう。

 その噂は完全な間違いだ。

 確かに一流冒険者と呼ばれるAランク冒険者以上になれる速度、年数で言えば他の土地、国々よりも早い。

 だが、それは運の要素もあるだろうが、実力がモノを言う。

 簡単な話だ。

 実力が無ければ魔物や野生の生物の食料として死ぬ、ただそれだけだ。

 だが、それでも!と各地から希望と夢に価値を見出し、仲間を集め、想像とはかけ離れた大牙を向く現実に悪戦苦闘しながらも手に入れる事が出来る実感を胸に、冒険者や住民は日々を有意義に暮らしていた。

 冒険者都市キミウ。

 ここはそんな毎日活気に溢れている都市でもある。

 そんな都市キミウで三日三晩大規模な祭りを開催出来た背景には一流冒険者達と、今回生まれた少女の父親――――いわゆる領主の存在が大きかった。

 もっと言ってしまえばその領主と彼を慕う多くの者達の暴走であると言える。

 少女がこの世に生を受ける間近の日、ガッシリとした長身の体格と短く刈り揃えられた黒髪を持つ領主グラン・ベルクリーノ侯爵は数日前からそわそわと心配そうに一つの部屋の前を行ったり来たりしていた。

「あぁ……。だ、大丈夫だよな……? いや、でも万が一のことがあったら……いや、でも……」

 そんな様子をベルクリーノ侯爵家の執事長であるリングレーはどこか呆れた眼で自分の主人を眺める。

「旦那様、そんな部屋の前でウロウロしないでください……」
「し、しかしだなリン。万が一のことがあったらと思うと心配で仕方が無いのだ」
「ベルクリーノ侯爵家歴代最強の男と言われ多くの魔物を嬉々として殺し歩いていた貴方様が一体何を仰ってるんですか……」

 リングレー。

 通称、リンは、はぁ~と腹底から深い溜息を吐き、額に手を置いた。

「い、いやあれは何というか強い魔物がいると聞くと、自分がどのくらい魔物に通用するか試しかった……というか、なんというか……」
「まぁ、とにかく。そんなに扉の前をウロウロされても奥様も私達、従者達も集中出来ないので気晴らしに都市の散策でもされてきたらどうです?」
「いや、しかしだなラキの体調も見ておきたいし……」

(全く、奥様の事となると猛獣の虎も震える子犬の様に弱々しくなられる)

「大丈夫ですよ。奥様には侍女長と都市内で一の医者が傍に付いております。それに私も後で伺いますから」
「な、なら私も行くぞ!」
「いや、そう言って奥様に心配しすぎだと怒られたのはどこのどなたですか……」
「……。う、うむ。ならわかった。ラキのことはおまえ達にまかせた。じゃあ、しばらく街を歩いてくる。何かあれば使いを出しといてくれ」
「承りました。では、お気をつけて行ってらっしゃいませ」

 グランはそうは言ったものの、やはり心配な様子でチラチラと自身の妻、ラキがいる部屋の方を見たりしながら出掛けていった。

「はぁ~……。普段はもっと威厳のある雰囲気をだしているのですがね……」

 気苦労の絶えない従者だが、そこに後悔も不満も無い事は事実だ。

 ただ、少しは我等従者をもっと頼って欲しいと考えるだけで。

 そう言って、苦労者の執事長は赤いカーペットが延々と続きそうな真っ白い廊下を歩き出した。



「それで? グランはどんな様子だった?」

 それはグランがチラチラと伺っていた部屋の中での楽しそうな言葉だった。

「奥様、早く復帰してくださいませ。でないと、旦那様があの様子ですので全然書類が減りません。猫鷹グリフォンの手も借りたいぐらいですよ……」

 カラカラと可笑しそうに笑いながら口元に手を置く。

「まぁ、あんなに心配してくれるのは嬉しいんだけどね? でもちょっと心配しすぎなのよ」
「原因と言えば、無理をして旦那様の前で倒られたのが原因です」
「しょ、しょうがないじゃない……! いつもより体調良かったから大丈夫かな? って思ったらいきなり激痛がきたんだから!」
「ですから、あれほど無理はなさらない様にと」
「良いの! 私は私で色々考えてるんだから」

 和気藹々とした会話が続く中、

「それで、グランは仕事に戻ったの? 扉の前から気配はしてたけど?」

 ふとラキは疑問に思ったことを口に出した。

「いえ、あの様子ですと全然仕事が進まないので調子を整えてもらおうかと思い、街に散策に行くように促しました」
「あはははっ、そんなに心配してくれてるんだ。そかそか……」
「奥様? 何か気になる事でも? もしかして体調が……?」

 陰りを見せた表情。

 何か不手際があったのかと心配するリングレー。

「ねぇ、リングレー」
「何ですか?」
「あの事……どう思う?」
「……。失言を承知して仰いますと、確かにいつかは破滅が訪れるでしょう。ですが、それでも私達は――――いえ、この国は先に進まなくてはなりません。例え、それがどんな結末を得ようとも」
「そう、ね……。いつか終わるのなら、せめて優しい世界であるように、と」
「ですが、それよりも先ずは目の前の事を意識してください。グラン様も街に繰り出した事ですし」
「ふふっ、それもそうね。グランは今頃、街の奥様方にこってり怒られてるかもね」
「ですので、奥様も早く元気なお子さんを産んで復帰してください」
「そんな事言われなくても、分かってるわよ。早くグランとこの子で色々な景色を見たいし、この世界の素晴らしさを教えてあげたいもの」

 お腹の子を愛おしそうに撫でるその手つきはもう一人の母親としての手つき。

 爽やかな木漏れ日が訪れる、穏やかな時間が過ぎる中で彼女は物思いに耽る。

 一方、その裏で旦那様が祭りを開くことになった原因を作っている最中とはまだ知らないラキ・ベルクリーノとリングレーであった。



 リングレーに散歩でもしてこいと半ば強引に促されたグランは、キミウの大通りをこれからどうするかと考えながらノシノシと大股で歩いていた。

「しかし、街に出てはみたもののどうするか……?」

 大通りには数多くの屋台が出店し、いつもの日常を着飾る。

 客を呼ぶ店番の大きな声やその声に対抗するかのように香る焼き串の肉の焼ける香ばしい匂い。

 鼻孔をそんな香りが掠める道を進む事、数十分。

 通りすがる住人に挨拶を返していると、何処からとも無く走り寄ってきた子供達の姿。

 どうやら、キミウの大通りから少し外れた通りにある孤児院兼教会から子供達が探索に出ていたのに出くわしたようだ。

「あ、領主様だっ!」
「ほんとだ! なんか考え事してるみたいだけどどうしたんだろう?」
「領主様遊んで!!」
「領主様! あれ? ラキ様はどうしたの?」
「領主様、おはようございます!」
『おはようございます!!』

 子供達の元気な声とパタパタと走り寄ってくる。

 早速、そんな子供達と住人達に見つかりもみくちゃにされている領主様である。

「ああ、おはよう! はははっ、元気そうだな! ちみっこ供!」

 住人達がグランにこんなにもフレンドリーに話すのは、グランとラキが度々街に出てはキミウに住んでいる住人達と親交を持ち、平民である自分達の視点で物事を考えたり行事を率先して行っているからである。

 子供達の場合は実際は、長身で強面の普段怖い雰囲気が出ているグランよりも美人で優しく、子供である自分達と遊んでくれる活発なラキに懐いているのだが、これは住民内での秘密だったり……。

「それで領主様、いつも一緒のラキ様はどうしたの?」

 一人のショートヘア少女が勇気を出して代表して聞いてみる。

 こうして街に繰り出したのは子供達と街を危ない所を除いた場所を探索する事もそうだが、あわよくばラキと子供の相手を頼もうかと思っていた思惑があった。

「ああ、実はラキはママになる準備するために屋敷で休んでるんだよ」
「えぇ……、じゃあラキ様と当分遊べないの?」
「まぁ、そういうことになるな。だが、安心しろ! この俺がラキの代わりに遊んでやるぞ!」
『えええぇぇぇ!! ラキ様がいい!!』

 子供は実に素直である。

「なんだその大ブーイングは!!」
『きややああぁぁぁ!! 逃げろおぉぉ!!』
「ったく、あのちみっこ供め」

 ちみっこ達がワー! とばらばらの方向へ逃げる。

「な、なんて逃げ足の速い……ん……? な、なんだ?」

 グランが子供達を追いかけ回していると住人達――――九割女性だが。

 そんな住人達が男共を押しのけ、迫ってくる。

 可愛さも微塵も無い悪鬼の表情で。

「ちょっと領主様! ラキ様が大変な時になにやってるんですか!!」
「えっ……」
「そうよ! 出産がどれだけ大変か分かっているんですか!?」
「ちょ……まっ……」

 恰幅の良い女達に詰め寄られ、まともに言葉を返す事もままならない。

「そんなときに、旦那が隣で支えないとどうするの!!」
「いや、だから……」
「そうよん! 乙女から一人の女性に変わるどきなのよん!? 分からないなら、貴方も一人の女性にしてあげるわよん!?」
「…ッッツ!!!!!???」

(最後のは聞き捨てならないぞ!?)
 
 とあまりの圧に屈し、歴戦のグランも後方に足を一歩退く。

「分かった、分かったから大通りで怒るのはやめてくれぇ! あと、最後の奴、マジでやめてください! お願いします!!」

 そんなこんなで二時間ほど主婦達+aにお説教を喰らったグランは、フラフラになりながら都市の冒険者ギルドに足を向けた。

「あぁ……、ほんと大変な目にあった……」
「あれ、領主様? ここに来るんなんて珍しいですね。でも、ちょうどよかったです!」

 一人の活発そうな女性職員がグランへと走り寄って来る。

 実際、グランが冒険者ギルドに来ることは珍しく、その原因はこの都市に来たばかりのいきった若造が美人のラキにしつこくちょっかいをかけ、グランをぶち切れさせた結果、冒険者ギルド自体が無くなる寸前までいったこと。

 それによってラキが冒険者ギルドに近づかなくなった為、出かける時はラキと一緒にいるグランは必然的に冒険者ギルドに近づかなくなったのである。

 なお、グランの怒りを一心に受けた冒険者は怯え、恐怖から冒険者ギルドから逃げ出した後、古株の冒険者達と都市の主婦達に裏路地に連れて行かれ、その後に彼の姿を見た者はいないとか。

「あぁ。たまには冒険者ギルドに寄ってみようかと思って来てみたんだが、この様子だと何かあったのか?」

 冒険者ギルド内にはいつもはサボりがちの冒険者達が多く集まっており、各々武器を携帯していた。それだけで異様さが感じられるというものだ。

「実は、このキミウの周囲に原因は分からないんですが竜の影を見たという報告が多数上がっており、それに伴い周囲の魔物が自分のテリトリーを荒らされたと凶暴化している傾向が見られるんです」
「なんだと? それで、今のところ被害は出てないのか?」
「ええ、竜が来たのが二日前ですがまだ大きな被害は」
「た、大変だっ!! 周りの魔物達が急に暴れ始めた!!」

 その報告を聞いた途端ギルド内が騒然となった。

 集まった冒険者達の表情に緊張と不安が池に投じられた小石の波紋の様に瞬く間に広がった。

 ギルドに飛び込んできたその男に対して冒険者達が詰め寄り、情報を少しでも聞きだそうとした。

 その時、上の階からドタバタと慌てた様子でキミウの冒険者ギルド長――――イリーナ・グロウスが降りてきた。

 いつもの事ながら思うが、数年だけで一長《いちおさ》としての風格は身に付かないようだ。

 そんな事を頭の片隅で考えている間にも会話は進み、情報を引き出していく。

「被害の程は!?」
「ギ、ギルド長!?」
「ぼさっとしないで! 早く報告!!」
「あ、あぁ!! 今の所、重傷者が2人、他に軽傷者が34人だ!」
「魔物の数は!?」
「見た限り大体六十体ぐらいだった」
「曖昧だけど、それも仕方ない……か。よし、じゃあ出られるBからA級の冒険者を収集して! それと、グラン! どうやら暇なようだし、貴方にも手伝ってもらうわよ!」

 これは前言撤回した方が良いか?

 思ったより中々に長をやっているみたいだ。

 言ったら怖いから言わないけれども。

「ああ、こんな緊急事態じゃしょうがないものな」

 グランとイリーナは昔パーティーを組んでいたことのある気心の知れた中であり、信頼できる戦力兼大切な仲間だ。

 そんな何かと有名なパーティー内の二人が共闘するということで周りの冒険者達が更に騒がしくなった。

「グラン様が出るんだったら俺も出るぞ!」
「俺も!!」
「領主様とギルド長がいるんだったら負ける訳が無いわ!」
「いっちょやったりますか!!」
「こっちにはグラン様がいるんだからな!!」
「イリーナ様の親衛隊いくわよ!!」
『はい!!』

 えっ、こいつ親衛隊なんかいんのか!?

 普段のこいつの私生活を知ったら絶対幻滅すると思うぞ?

 止めとけ~?

 内心茶々を入れながらも、胸の中にいつの間にか置き去りにしてしまった闘志にも似たものが沸き上がる。

 領主になった事で都市の経営・発展、他の都市との交易、国からの圧力と冒険者でいた時と余りにも変わってしまった自分の生活に何処か飽き飽きしていたのかも知れない。

 だが、そんな時に訪れた機会だ!

 都市に住む住人達にもそうだが、ラキやこれから産まれてくる自分の子供の為に、この都市を守らなくちゃいけねぇんだ!

 自分を見つめる冒険者達の期待に満ちた瞳に応える。

 おうおうっ! やってやろうじゃねぇか!

 だからこそ、強面の表情に好戦的な表情を浮かべたグランは高らかに声を張り上げるのだ。

 住人の為に、自身の為に、最愛の家族の為に!

「んじゃあ! いくぞ戦闘好きの馬鹿共!!」
『うおおおおおぉぉぉぉ!!!!』
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

処理中です...