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愚者二人
王が逃げたと国中がいろめきたち、ルシードは見せしめに裸体で大広場に引っ張り出され、縄で磔にされ、鞭で打たれていた。
乾いた鈍い音が響く最中、打ち付けられる鋭い痛みに呻く。
まるで焼いた鉄を押し付けられているかのようだ。
とうとう血を吐いた時、頭を掴まれて罵声を浴びせられる。
「この者は愚者である!! 同じく愚者である、かつて王だったジェレンスを庇い、国の外へと逃した!! この愚者にはしかるべき罰を与えるべきである!!」
民衆は呼応し、獣のような声を上げてる。その怒号により空気が震えた。
ルシードの身はすでにボロボロであったが、心は満たされていた。
いつも王が心にいたからだ。
――あの方を慕わない輩などどうでも良い。
王も己も身勝手な思考で暴走した事実を認識してはいたが、もうどうでもよかった。
二人が惹かれあった時から、運命の歯車は狂い始めたのだろう。
遅かれ早かれ、この国は誰かの欲望で支配される運命であったのだ。
王族の血筋の者たちは逃げ出し、民も大臣を新たな王として認めている。
耳をつんざく民衆の声は、幻聴のようにルシードの脳内に響いていた。
「あれは何だ!?」
「……っ?」
誰かの声に顔をあげると、空に火の鳥が出現しているのが見えた。
燃え盛る大きな鳥は、ルシードの頭上を旋回し、それを見る衛兵や民衆は、口を閉じて静まり返る。
――あ、あの力は……!
ルシードは胸の高鳴りに唇を噛み締めた。
「お前を助けてやろうと思っていたが、お互いに罪を犯しすぎたな」
「!?」
いつのまにか、民衆の先頭に、王の姿があった。
ルシードは声にならない悲鳴を上げて、ただ泣いた。
「……うぐ、ああう……っ」
「こ、この男をとらえ――」
火の鳥が衛兵に落下し、彼は燃え尽きた。
さまざまな悲鳴が上がる中、王がルシードを解放し、抱きしめてくれる。
その温もりに心が震えて、まともに王を見られない。
「ルシード、俺は生き恥を晒すつもりはない」
「……へ、陛下あ」
――ならば、共に……!
二人でこの世から離れよう……。
強い意志で繋がる想いは、割り込んだ声により遮られた。
「ちょうど良い!! 貴様らには、私の為に生涯尽くしてもらおうか!!」
この声は、新たな王となった、かつて大臣であった男のものだ。
一瞬の隙をつかれ、ルシードは気を失ってしまった。
ルシードと王は命共有の魔術をかけられ、国の利益と国の者たちを喜ばせる為に、見世物にされている。
巨大な寝台に裸体で転がされ、命令のままに二人は身体を繋げて、淫らな姿を視姦された。
周囲では近隣国の王族や、自国の臣下達が興奮した声をあげて喜んでいる。
愉しむ者たちを見て王が声を荒げた。
「お前達!! もっと激しく性交をせぬか!! ルシード!! お前はもっと腰を使え!! ジェレンス!! もっと男根でルシードの腹の奥を抉れ!!」
「は、はいいっジェレンスさまあっもっともっと男根で、わたしのなかをっどついてくださああいいんっ」
「ああ……!!」
結合部を見せつける形で、ルシードはジェレンスとつながり、肉棒で腹奥をえぐられる快感に酔う。
ジェレンスもすっかりルシードの肉体に夢中で、ひたすら愛の言葉を叫ぶ。
「あ、あいしてるぞっルシードおっ」
「わたひもれすうっジェレンスしゃまああっ」
肉同士がぶつかり、肉穴を穿つ肉棒の水音が、卑猥に部屋中に轟く。
二人の獣のような交わりに、観衆は歓喜した。
「なんて破廉恥な奴らだ!」
「国をめちゃくちゃにした罰なのに、あんなに幸せそうなのでは意味がないのでは!?」
「あんなに素敵な王様と側近だったのに」
「最低だなあ」
口々に勝手な言葉を発する彼らの存在など、もはや二人には見えていない。
「ああ……愛する陛下にいっ愛されているううっ」
「ルシードおっお前はあっ俺のものだあああっ」
「ふははははははっ!! 良いぞ良いぞ!!」
新王はご機嫌で、後日、二人をわざわざ寝室に呼んだ。
ルシードは、新王の肉棒をしゃぶらされ、ジェレンスを手招きして、眼の前で自慰をするように命令した。
だが、ジェレンスは目を泳がすと俯く。
「どうした、ジェレンス?」
顔を近づけた新王の首にすばやく手刀をたたきつけたジェレンスは、手に魔力をこめた。
新王は燃える己の首を見て絶叫する。
「魔力はふうじたはずだああっ!!」
「消え失せろ」
静かな怒りをたぎらせたジェレンスの声が、ルシードの心を弾ませた。
「お、王!!」
その言葉は、ジェレンス――我が王に向けた言葉であった。
乾いた鈍い音が響く最中、打ち付けられる鋭い痛みに呻く。
まるで焼いた鉄を押し付けられているかのようだ。
とうとう血を吐いた時、頭を掴まれて罵声を浴びせられる。
「この者は愚者である!! 同じく愚者である、かつて王だったジェレンスを庇い、国の外へと逃した!! この愚者にはしかるべき罰を与えるべきである!!」
民衆は呼応し、獣のような声を上げてる。その怒号により空気が震えた。
ルシードの身はすでにボロボロであったが、心は満たされていた。
いつも王が心にいたからだ。
――あの方を慕わない輩などどうでも良い。
王も己も身勝手な思考で暴走した事実を認識してはいたが、もうどうでもよかった。
二人が惹かれあった時から、運命の歯車は狂い始めたのだろう。
遅かれ早かれ、この国は誰かの欲望で支配される運命であったのだ。
王族の血筋の者たちは逃げ出し、民も大臣を新たな王として認めている。
耳をつんざく民衆の声は、幻聴のようにルシードの脳内に響いていた。
「あれは何だ!?」
「……っ?」
誰かの声に顔をあげると、空に火の鳥が出現しているのが見えた。
燃え盛る大きな鳥は、ルシードの頭上を旋回し、それを見る衛兵や民衆は、口を閉じて静まり返る。
――あ、あの力は……!
ルシードは胸の高鳴りに唇を噛み締めた。
「お前を助けてやろうと思っていたが、お互いに罪を犯しすぎたな」
「!?」
いつのまにか、民衆の先頭に、王の姿があった。
ルシードは声にならない悲鳴を上げて、ただ泣いた。
「……うぐ、ああう……っ」
「こ、この男をとらえ――」
火の鳥が衛兵に落下し、彼は燃え尽きた。
さまざまな悲鳴が上がる中、王がルシードを解放し、抱きしめてくれる。
その温もりに心が震えて、まともに王を見られない。
「ルシード、俺は生き恥を晒すつもりはない」
「……へ、陛下あ」
――ならば、共に……!
二人でこの世から離れよう……。
強い意志で繋がる想いは、割り込んだ声により遮られた。
「ちょうど良い!! 貴様らには、私の為に生涯尽くしてもらおうか!!」
この声は、新たな王となった、かつて大臣であった男のものだ。
一瞬の隙をつかれ、ルシードは気を失ってしまった。
ルシードと王は命共有の魔術をかけられ、国の利益と国の者たちを喜ばせる為に、見世物にされている。
巨大な寝台に裸体で転がされ、命令のままに二人は身体を繋げて、淫らな姿を視姦された。
周囲では近隣国の王族や、自国の臣下達が興奮した声をあげて喜んでいる。
愉しむ者たちを見て王が声を荒げた。
「お前達!! もっと激しく性交をせぬか!! ルシード!! お前はもっと腰を使え!! ジェレンス!! もっと男根でルシードの腹の奥を抉れ!!」
「は、はいいっジェレンスさまあっもっともっと男根で、わたしのなかをっどついてくださああいいんっ」
「ああ……!!」
結合部を見せつける形で、ルシードはジェレンスとつながり、肉棒で腹奥をえぐられる快感に酔う。
ジェレンスもすっかりルシードの肉体に夢中で、ひたすら愛の言葉を叫ぶ。
「あ、あいしてるぞっルシードおっ」
「わたひもれすうっジェレンスしゃまああっ」
肉同士がぶつかり、肉穴を穿つ肉棒の水音が、卑猥に部屋中に轟く。
二人の獣のような交わりに、観衆は歓喜した。
「なんて破廉恥な奴らだ!」
「国をめちゃくちゃにした罰なのに、あんなに幸せそうなのでは意味がないのでは!?」
「あんなに素敵な王様と側近だったのに」
「最低だなあ」
口々に勝手な言葉を発する彼らの存在など、もはや二人には見えていない。
「ああ……愛する陛下にいっ愛されているううっ」
「ルシードおっお前はあっ俺のものだあああっ」
「ふははははははっ!! 良いぞ良いぞ!!」
新王はご機嫌で、後日、二人をわざわざ寝室に呼んだ。
ルシードは、新王の肉棒をしゃぶらされ、ジェレンスを手招きして、眼の前で自慰をするように命令した。
だが、ジェレンスは目を泳がすと俯く。
「どうした、ジェレンス?」
顔を近づけた新王の首にすばやく手刀をたたきつけたジェレンスは、手に魔力をこめた。
新王は燃える己の首を見て絶叫する。
「魔力はふうじたはずだああっ!!」
「消え失せろ」
静かな怒りをたぎらせたジェレンスの声が、ルシードの心を弾ませた。
「お、王!!」
その言葉は、ジェレンス――我が王に向けた言葉であった。
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