4 / 81
第一章【スサノオの童子】
第4話〈佐伯一族と美作一族〉
しおりを挟む
夕都は、政治家が襲撃されたニュースといえば、今朝方聞いたような気がして、必死に思考を巡らせた。
朝のニュースでテレビから流れてきたような気がするが、詳細を思い出せない。
腕を組み考え込んでいたら、司東が詳しく話して聞かせてくれた。
今日の明け方に、黒尽くめの集団に自宅で襲われたという。犯人達はみな、顔を黒い布で隠し、衣服も真っ黒で、全員刀を所持していたのだそうだ。
夕都は刀と聞いて頷いた。
ふと、自分がいま納得した事実が認められなくて顔を振る。
「大丈夫ですか」
「え、ああ大丈夫」
貴一に心配そうに声をかけられて、居住まいを正す。
司東は無言で、貴一の話しの続きを待っている。
貴一は視線を落とし、何があったのかを改めて淡々と話し始めた。
今朝方の政治家の冨田氏が襲撃を受ける前夜、貴一に茉乃から連絡があった。
貴一は驚いて、通話に応じるべきか悩んだ。茉乃と最後に会ったのは、五歳の時だったからだ。
彼女の兄に疎まれているせいで、貴一は
茉乃と許嫁だというのに、連絡手段を断たれていた。
久しぶりに聞いた許嫁の声は、鈴みたいに綺麗なのに、明らかに怯えが混じっていた。
貴一は喜びと驚きで、鼓動が早まるのを感じながら、電話越しの茉乃に話しかける。
「久しぶりだね、元気だった?」
茉乃は小さく返事をするが、また黙りこくってしまう。
貴一は眉をひそめて、どうにか用件を訊きだそうと言葉を選ぶ。
「茉乃さん、何かあったんだよね。話し、訊くよ」
『貴一さん、ありがとう』
ようやく茉乃は、震える声で話し出す。
『お兄様が……犯罪に、手を染めようとしていて……』
不穏な言葉に、貴一の心臓はさらに早まり、呼吸が乱れる。
スマホを握りしめる手に力が入り、汗でべたついた。
「お兄さんは、何をしようとしてるの?」
『……先生を』
「先生って?」
学校の先生ではないようだ。
嗚咽を漏らし始めた茉乃の、言葉の断片をつなぎ合わせると、政治家の冨田という男を襲う計画をしているという。
警察に話すべきだと考えた貴一は、慌てて連絡しようとしたのだが、茉乃にスマホを切るのを阻止されて、思いとどまる。
大きく呼吸を繰り返して、これからどうすべきかを話しあった。
ひとまず会おうとなり、深夜に家を抜け出した。
場所は、幼い頃によく来ていた、駄菓子屋の前で待ち合わせた。
大通りから比べれば細くて人気のない通りなので、すれ違う人は数人で済んだ。
駄菓子屋の前には既に人影があり、貴一はその場で足を地にぬいつける。
遠目から待ち人を眺めて様子を伺う。
厚地の花柄ワンピースに細身を包み、胸元で手を組む様は、絵に描いたような“お嬢様”だ。
貴一は胸が高鳴るのを抑えきれず、早足で彼女のもとへと近づいた。
気配に気づいた茉乃が貴一を見た。
「……っ」
貴一は、茉乃の姿を正面から眺めて息を呑む。
幼い頃の面影があるが、すっかり年頃の女子になっていて、目鼻立ちが整っている。
小さな唇から下方の胸元へとつい目線がおりていく。柔らかく膨らみ、甘い香りまで漂って鼻を刺激した。
貴一は目をきつく瞑り、頭を振る。
――こ、こんな気持ちで、茉乃さんを見るのは駄目だ!!
「貴一さん……なの」
袖をひっぱられて目を開く。
目の前で、涙目の清楚な美少女が上目遣いで見つめている。
「う、うん」
息の根がとまりかけるような心地だったが、どうにか頷くと、茉乃は、花が綻ぶように微笑んだ。
――かわいい……!
「良かった、本当に来てくれて」
「来るに決まってるよ!」
外灯に照らされた茉乃は、頬を濡らしてせわしなく胸を上下させている。
駄菓子屋は残念ながら閉店し、店主も他界したようだ。
何故か裏口のドアが開いていたので中へ入った。
茉乃が持ってきたライトで、中を照らしながら、茉乃の兄を警察に通報せずに、止められるのかを話し合う。
貴一は茉乃と話しながら、彼女の兄について、様々な思い出を脳裏に蘇らせた。
ある時、二人が遊んでいた部屋に、彼が険しい顔つきで入るなり、怒鳴りつけてきた。
「茉乃、こんな子供と遊ぶな!」
「きゃっ」
「あ、まのちゃん」
「離れなさい!」
「ひっ」
まさに鬼のような形相で、わずか五歳の子供に見せるような態度ではない。
彼もまだ中学生ではあったが、幼い二人には、立派な大人にしか見えなかった。
何故、茉乃の兄、優槻は怒りに満ちていたのだろう。
数日後、同じ日に……互いの両親が事故で亡くなった。
茉乃の父の車で出かけた、貴一と茉乃の、お互いの両親は、トンネルの中でブレーキが利かなくなり、そのまま転がって壁や地面にぶつかり爆発、炎上したのだ。
葬儀は、茉乃側は、父の母である祖母、貴一側は、父の父、祖父が喪主を務め、以降、それぞれが一族の主となった。
祖父が佐伯一族の主となり、以降は出入りしていた政治家達は顔を出さなくなったが、冨田という輩だけは、しつこく尋ねてきたり、賄賂代わりの様々な代物を送りつけてきたのだが、ことごとく祖父は突き返した。
この所はすっかり影も形もない。
それがまさか、今更、茉乃から冨田の名前を聞くことになるとは。
実はつい先日、珍しく茉乃の祖母つまりは、美作一族の主が、佐伯家をたずねてきて、祖父にまくし立てていたのを聞いていた。
『未だにあやつとつるんでいるとは! 恥知らずめ!!』
祖父はもう関わっていないと冷静に答えていたのだが、茉乃の祖母は、帰るときまで怒りながら立ち去った。
「お兄様は、今、剣士の皆さんを集めているの」
「け、けんしって?」
にわかには信じがたい言葉に、思わず聞き返すが、茉乃の様子からするに事実らしい。
何より、彼女が嘘をつくはずがない。
貴一は思案して、先回りして、襲撃者達を説得しようと考えた。
茉乃には危ないから、待つように話したが、辺りを見回しながら、一緒にいくと語気を強めに言うので、仕方なく共に向かった。
「でも、向かう途中で剣士の一人に見つかって、冨田氏の家にはいけずに、茉乃さんと逃げ回ってるうちに、神田明神にやってきていて、いつの間にか御神殿にのぼるはめに」
夕都は瞬いて、疑問をなげかける。
「じゃあ、飲まず食わずでかけずり回ってたのか? よく倒れなかったな」
「なんどか秋葉原の町中でまいた時に、コンビニに寄ったので。でも、うまく逃げきれなくて」
「まずいな」
割って入る声に振り返って見ると、司東がスマホ画面を睨みつけていた。
夕都と貴一に画面をつきつけてくる。
そこには、ある動画が流れていた。
界隈で有名な二次元キャラクターが訴えている内容を見て、素っ頓狂な声が出た。
「佐伯家の主が、政治家の冨田氏を襲った!?」
「ああっ!」
貴一が叫んで立ち上がり、ある事実を告げる。
「茉乃さんのお兄さんに、凶悪犯って言われたんです!!」
興奮した貴一につられるように、夕都の感情も高まった。
椅子から腰を上げて司東に訴える。
「奴ら、貴一くん達に罪をなすりつけるつもりだ! 早く奴らを捕まえなくちゃ!」
夕都の憤りに呼応するように、司東と月夜も、声を張り上げて返事をした。
朝のニュースでテレビから流れてきたような気がするが、詳細を思い出せない。
腕を組み考え込んでいたら、司東が詳しく話して聞かせてくれた。
今日の明け方に、黒尽くめの集団に自宅で襲われたという。犯人達はみな、顔を黒い布で隠し、衣服も真っ黒で、全員刀を所持していたのだそうだ。
夕都は刀と聞いて頷いた。
ふと、自分がいま納得した事実が認められなくて顔を振る。
「大丈夫ですか」
「え、ああ大丈夫」
貴一に心配そうに声をかけられて、居住まいを正す。
司東は無言で、貴一の話しの続きを待っている。
貴一は視線を落とし、何があったのかを改めて淡々と話し始めた。
今朝方の政治家の冨田氏が襲撃を受ける前夜、貴一に茉乃から連絡があった。
貴一は驚いて、通話に応じるべきか悩んだ。茉乃と最後に会ったのは、五歳の時だったからだ。
彼女の兄に疎まれているせいで、貴一は
茉乃と許嫁だというのに、連絡手段を断たれていた。
久しぶりに聞いた許嫁の声は、鈴みたいに綺麗なのに、明らかに怯えが混じっていた。
貴一は喜びと驚きで、鼓動が早まるのを感じながら、電話越しの茉乃に話しかける。
「久しぶりだね、元気だった?」
茉乃は小さく返事をするが、また黙りこくってしまう。
貴一は眉をひそめて、どうにか用件を訊きだそうと言葉を選ぶ。
「茉乃さん、何かあったんだよね。話し、訊くよ」
『貴一さん、ありがとう』
ようやく茉乃は、震える声で話し出す。
『お兄様が……犯罪に、手を染めようとしていて……』
不穏な言葉に、貴一の心臓はさらに早まり、呼吸が乱れる。
スマホを握りしめる手に力が入り、汗でべたついた。
「お兄さんは、何をしようとしてるの?」
『……先生を』
「先生って?」
学校の先生ではないようだ。
嗚咽を漏らし始めた茉乃の、言葉の断片をつなぎ合わせると、政治家の冨田という男を襲う計画をしているという。
警察に話すべきだと考えた貴一は、慌てて連絡しようとしたのだが、茉乃にスマホを切るのを阻止されて、思いとどまる。
大きく呼吸を繰り返して、これからどうすべきかを話しあった。
ひとまず会おうとなり、深夜に家を抜け出した。
場所は、幼い頃によく来ていた、駄菓子屋の前で待ち合わせた。
大通りから比べれば細くて人気のない通りなので、すれ違う人は数人で済んだ。
駄菓子屋の前には既に人影があり、貴一はその場で足を地にぬいつける。
遠目から待ち人を眺めて様子を伺う。
厚地の花柄ワンピースに細身を包み、胸元で手を組む様は、絵に描いたような“お嬢様”だ。
貴一は胸が高鳴るのを抑えきれず、早足で彼女のもとへと近づいた。
気配に気づいた茉乃が貴一を見た。
「……っ」
貴一は、茉乃の姿を正面から眺めて息を呑む。
幼い頃の面影があるが、すっかり年頃の女子になっていて、目鼻立ちが整っている。
小さな唇から下方の胸元へとつい目線がおりていく。柔らかく膨らみ、甘い香りまで漂って鼻を刺激した。
貴一は目をきつく瞑り、頭を振る。
――こ、こんな気持ちで、茉乃さんを見るのは駄目だ!!
「貴一さん……なの」
袖をひっぱられて目を開く。
目の前で、涙目の清楚な美少女が上目遣いで見つめている。
「う、うん」
息の根がとまりかけるような心地だったが、どうにか頷くと、茉乃は、花が綻ぶように微笑んだ。
――かわいい……!
「良かった、本当に来てくれて」
「来るに決まってるよ!」
外灯に照らされた茉乃は、頬を濡らしてせわしなく胸を上下させている。
駄菓子屋は残念ながら閉店し、店主も他界したようだ。
何故か裏口のドアが開いていたので中へ入った。
茉乃が持ってきたライトで、中を照らしながら、茉乃の兄を警察に通報せずに、止められるのかを話し合う。
貴一は茉乃と話しながら、彼女の兄について、様々な思い出を脳裏に蘇らせた。
ある時、二人が遊んでいた部屋に、彼が険しい顔つきで入るなり、怒鳴りつけてきた。
「茉乃、こんな子供と遊ぶな!」
「きゃっ」
「あ、まのちゃん」
「離れなさい!」
「ひっ」
まさに鬼のような形相で、わずか五歳の子供に見せるような態度ではない。
彼もまだ中学生ではあったが、幼い二人には、立派な大人にしか見えなかった。
何故、茉乃の兄、優槻は怒りに満ちていたのだろう。
数日後、同じ日に……互いの両親が事故で亡くなった。
茉乃の父の車で出かけた、貴一と茉乃の、お互いの両親は、トンネルの中でブレーキが利かなくなり、そのまま転がって壁や地面にぶつかり爆発、炎上したのだ。
葬儀は、茉乃側は、父の母である祖母、貴一側は、父の父、祖父が喪主を務め、以降、それぞれが一族の主となった。
祖父が佐伯一族の主となり、以降は出入りしていた政治家達は顔を出さなくなったが、冨田という輩だけは、しつこく尋ねてきたり、賄賂代わりの様々な代物を送りつけてきたのだが、ことごとく祖父は突き返した。
この所はすっかり影も形もない。
それがまさか、今更、茉乃から冨田の名前を聞くことになるとは。
実はつい先日、珍しく茉乃の祖母つまりは、美作一族の主が、佐伯家をたずねてきて、祖父にまくし立てていたのを聞いていた。
『未だにあやつとつるんでいるとは! 恥知らずめ!!』
祖父はもう関わっていないと冷静に答えていたのだが、茉乃の祖母は、帰るときまで怒りながら立ち去った。
「お兄様は、今、剣士の皆さんを集めているの」
「け、けんしって?」
にわかには信じがたい言葉に、思わず聞き返すが、茉乃の様子からするに事実らしい。
何より、彼女が嘘をつくはずがない。
貴一は思案して、先回りして、襲撃者達を説得しようと考えた。
茉乃には危ないから、待つように話したが、辺りを見回しながら、一緒にいくと語気を強めに言うので、仕方なく共に向かった。
「でも、向かう途中で剣士の一人に見つかって、冨田氏の家にはいけずに、茉乃さんと逃げ回ってるうちに、神田明神にやってきていて、いつの間にか御神殿にのぼるはめに」
夕都は瞬いて、疑問をなげかける。
「じゃあ、飲まず食わずでかけずり回ってたのか? よく倒れなかったな」
「なんどか秋葉原の町中でまいた時に、コンビニに寄ったので。でも、うまく逃げきれなくて」
「まずいな」
割って入る声に振り返って見ると、司東がスマホ画面を睨みつけていた。
夕都と貴一に画面をつきつけてくる。
そこには、ある動画が流れていた。
界隈で有名な二次元キャラクターが訴えている内容を見て、素っ頓狂な声が出た。
「佐伯家の主が、政治家の冨田氏を襲った!?」
「ああっ!」
貴一が叫んで立ち上がり、ある事実を告げる。
「茉乃さんのお兄さんに、凶悪犯って言われたんです!!」
興奮した貴一につられるように、夕都の感情も高まった。
椅子から腰を上げて司東に訴える。
「奴ら、貴一くん達に罪をなすりつけるつもりだ! 早く奴らを捕まえなくちゃ!」
夕都の憤りに呼応するように、司東と月夜も、声を張り上げて返事をした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる