今日は何の日??

コアラ

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今日は何の日??

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 今日は12月25日。世間はクリスマス。俺はサビシマス。
 1人寂しく某高級イタリアン(サイ○リヤ)で食事をしていると右隣の席から「おめでとう!!本当におめでとう!!」と声がした。
 見ると5.60代のおばさんが、前に座っているメガネを掛けた太った中年のおっさんに対して、涙を流しながらおめでとうと言っている。
 「やめてよ母さん。こんなところで恥ずかしい」
 まさかの親子だった。パッと見は夫婦に見えるぐらい男も老けてはいたが、実は自分と変わらないぐらいの30代なのだろうか?いや、まさか歳下の20代だろうか??
 そんな事を考えながらペペロンチーノ(贅沢に卵を乗せてみた)を食べていると、更に母親の咽び泣く声が聞こえた。
 「だって、こんな嬉しい日はないわよ。本当におめでとう」
 一体何がおめでとうなんだろうか??クリスマスは毎年来るし…まさか誕生日??いや、咽び泣く程ではないだろ。まさかの息子は18歳ぐらいで大学受験に合格したとか??あれ??合格ってこんな時期に出るんだっけ??
 色々考えてみるが、答えは出ない。俺は親子の会話に聞き耳を立てて、母親が泣いてる理由を探る事にした。一体クリスマスの日に俺は何をやっているんだろう。
 「まぁ僕も嬉しいよ。本当に母さんには色々苦労かけたな。ありがとう母さん」
 息子の言葉に母親は更に泣いた。暫く(10分ぐらい)泣いていた。一体何の日だったのか気にはなったが、混雑している店に1人の客が長居する訳にもいかない。伝票を持って立ち上がろうとした時に母親は発した。
 「15年間本当にお疲れ様」
 うわ。何か進展がありそうな言葉。もっと聞きたい!!しかし立ち上がってしまったので今から座り直すのもおかしい。幸い?な事にセルフレジがすぐ側だったので、聞き耳を立てながら会計をすることにした。
 「僕も母さんも頑張ったよ。本当に頑張った。」
 「そうね親子の絆ね」
 親子の絆??何だ??あっヤバい……会計がもう終わる。一回やり直すか??あっ、ダメだ。後ろにお会計待ちの人が並んでるいる。
 泣く泣く会計を終えた俺はラストチャンスに賭ける事にした。さぁ何で母親が泣いていたのかヒントをくれ!!
 俺は親子の席の後ろをゆっくりと通って店を出る事にした。次の親子の会話で俺はヒントではなく答えを知る事になった。
 








 「でも本当に時効って長いわね。もっと短くしてくれたらアナタがこんなに長い間逃げる必要なかったのに」
 「えへへそうだねー。はぁあの子今どこにいるのかなー?また会いたいなー」



 
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