秘密の恋

佩芳

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大保先生 編

この気持ちを伝えたい

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大保先生編 



「はぁ、今日は杉田先生が出張やからた大変だな、、、
   だるいなぁ」
でも、ふと思った
今日の放課後に大翔にパソコンで使い方で分からない所があったから、
大翔に教えて貰う約束をしていたから
その事を思い出して気分が舞い上がった。
「あら、大保先生どうされたのですか?
   そんなにも嬉しそうな顔をされていい事でもあったのですか?」
「まぁ、ちょっとw」 

ふぅ…
危うくバレる所だった
大翔の事が好きだなんて絶対に誰にも言えない!!
いや、死んでも言えない
だって、大翔がこの事をしったら…
絶対にドン引きして、
二度と話すことが出来ないだろう(てか、無視されるだろう)
今まで築いてきた信頼関係が崩れてしまうから死んでもこの秘密は言わない!
(後、それに奥さん居るし、、、)
でも、俺はそれでも一生好きで居るけど…

それにしても早く放課後になってくれ


キーンコーンカーンコーン

やっと、放課後になった
今から大翔のところに行こうかな♪

「失礼します 2年1組の佐藤です。大保先生は居ますか?」
「居ますけど」

マジか
こんな時に生徒が来るなんて…

「先生、この前の世界史の授業でどしても分からないところがあったので教えて貰えませんか?」

早く大翔の所に行きたいのに
生徒ってこうゆう時に限って来るからな
でも、先生として教えないのはダメやからな…

「マジかー、30分だけな今日は用事があるから
   それでもいいなら教えるけど」
「分かりました」
「じゃあ、食堂で待っといて」

大翔に30分待たすのは申し訳ない
てか、心が苦しい
まずは、大翔に30分待って貰うのを伝えに行かないと

あっ、ちょうど職員室に勇介が入って来た
「高野先生、すいませんが今日の約束ですが予定の時間より30分遅れます。」
「何か、あったん?」
「特に大したことでは無いのですが、
   生徒が勉強を教えて欲しいと言われたので」
「あっ、そうなの?
   律儀に教えて下さってありがとう」
「いえいえ、こちらこそ遅くなりますし、出来る限り早く行くようにします。」
「あまり気にせず、生徒に教えるのは大事なことなので」

なんて、優しい人なんだろう
まぁ、そこに惹かれたけどな


はぁ、どうしよう…
遅くなってしまった
30分待って貰う予定だったのに、、、
1時間も待たせてしまった
まず、人に予定より遅く待たせるのは言語道断やし、
それに加えて、好きな人にこんなにも待たせるのが心が苦しい…


「高野先生、お待たせしました」
「本当に申し訳ありませんでした…1時間も」
「あっ、全然いいよ」
「しかし……」
「そんなの気しないで」
「でも、大保先生の帰る時間が遅くなってしまいますけど大丈夫ですか?」

大翔がおれの心配をしてくれる


「どうしてそんな事を聞くのですか?」
「だって、大保先生は定時で帰るので有名なのでw」
「だ、誰から聞いたのですか?」

恥ずかしいこんな事を大翔に知られていたなんて…

「まぁまぁ、そんな事より分からない所教えるからそこに座って」
「はい、分かりました」


「ここがこうで…」
「あっ、」

大翔と手が触れた
やばい、緊張してしまう…

「どうしたん大保先生?」
「あっ、いやぁ何も無いですよ」
「もしかしてやけど…」
「どうされたのですか?」
「いや、やっぱり何も無い」
「気になるので言ってください」
「もしかして、今日早く帰らないといけなかったのですか?」
「そんな事では無いけど…」

大翔に何か隠し事されるのは嫌だ!!!
いつもそうやって思ってしまう…
このモヤモヤした気持ちがどうにかならないか

大翔の何もかもが知りたい

段々、好きという気持ちを伝えたくなる
でも、この欲を抑えないと……
この人と一緒に居られるならそれだけでも幸せやから
気持ちを伝えるのは我慢我慢
俺は耐えるのだ!




























































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