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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

あなたも私の仲間《パーティー》になりませんか?3

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「ねえ、今度はシズのことを聞かせてくれない?ほら、私のことばっかり話してて、シズのこと、全然聞いてなかったなと思ってね。それに、私ばっかり話してるなんて、なんか不公平よ」
 
 そういえば、私、マギアのことを訊いてるだけで、全然自分のこと話してなかった......。
 まあ、話してなかったというより、どう話すか悩んでただけなんだけどね。
 でも、訊かれちゃったなら、仕方ない。
 けど、どう話したものか......。
 だいたいこういうときは、『極東の島国~』ってのがセオリーだったと思うんだけど、どうしよう。(読んでたラノベ、マンガがそうだったから)

「ねぇ、教えて?」
 
「えっと、その......」
 
「ここに来る前、どこにいたの?」

「極東の島国、とか......」
 
 そこで、謎の沈黙がおとずれる。
 えっ、なに!?なんで、急に沈黙になるの!?
 今の答えに、何か問題でもあったの!?
 
「ごめん、全然どこだかわからなかったわ。私、この村から出たことがなかったから、その、他がどうなってるのか、わからない。だから、その、よかったら、シズの故郷に、行ってもいい?」
 
 なんだ、考え込んでただけか、よかった~。
 なんか、変な回答をしたのかと思った。
 
「機会があったらね......」
 
 とりあえず、私はそう言うのだった。
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