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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

あなたも私の仲間《パーティー》になりませんか?7

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「どうしよ~」

 あれから、かなりの間探した。
 雨は強まる一方だったこともあり、もう、ビショ濡れだった。
 本当に、どこに行っちゃったんだろう。
 たぶん、もう、村中探し廻ったと思う。
 そんなとき、まだ行ってない場所で、マギアがいそうな場所が、頭に浮かぶ。
 もしかしたら、そこにいるかもしれない。
 私はそんな淡い期待とともに、行くことにした。
 ただ、その前に、

「あの、これって」

「ああ、銅貨3枚だよ」

 そこで、パァっと顔が明るくなるのを感じながら、私は串焼き肉を購入した。
 いや、仕方ないことだからね!
 腹が減っては戦ができぬって言うからね!
 と、謎に自分にいいわけしながら、私はその場所へと向かうことにした。


 雨の中、私が来ていたのは、私とマギアが、だった。

「はぁ」

 私は思わず、ため息をついてしまった。
 そこに、マギアがいなかったから。
 最後の希望だったんだけど......。
 この場所も違うんだったら、もうどこにいるかなんて、検討もつかないよ。
 せっかく、雨の中来たのに......。
 そう、私が諦めかけていた、そのとき......!

「シズっ!?どうして、ここに!なんで!なんでよ!どうせ、あんたも、みんなと同じなんでしょ!そうなんでしょ!」

 マギアは涙目を浮かべながら、そこにいた。
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