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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

みんなで冒険に行きませんか?

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「えっと、メンバーも集まったわけだし、そろそろ冒険に行きたいと思うんだけど、どう?」

「私は構いませんよ?それに、私は聖職者ペスターですから」

「あの、私は行きたいです」

「ふふふ、こんなのって、まさに夢みたいだわ」

 私はこれが夢であってほしいけどね。

「行くのは構いませんけど、どこに行くんですか?」

「それなんだけど、この村から出たいな~って」

「この村を出るの?私たちは構いませんよ?」

「私は、その、シズが行きたい場所なら、どこへでもついて行くわ」

「あら~、やっぱり、あなた達はそういう関係なのね」

「お姉ちゃん、そういう関係ってなに?」

「あの子たちは百合なのよ」

「違うよ!全然そういう趣味はないよ!」

「そ、そうよ!まあ、私は別に、それでも構わないけど......」

「あら、マギアさんの方は満更でもない様子ね~」

「あの、お姉ちゃん。その、百合ってなに?」

「それはね、女の子が──」

「ミリアちゃんはまだ知らなくていいから!ね、マリア?」

「そ、そうかもね~」

 こんなにかわいくて、小さい女の子に、あんなことを教えようとするなんて、絶対にだめ!
 マリアは一人で、「シズクさんはそっちの趣味もあるんですね~」とつぶやいていた。
 マリアがなにを言いたいのかはわからないけど、あえて、あえて言っておくけど、私はロリコンじゃないからね?
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