ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

中央都市へ行くわよ!29

「それじゃ、お願いしてもいい?」

 私がそう、うさちゃんにお願いすると、うさちゃんは一瞬目を丸くさせ、『なにを言ってるんですか?』という目で私を見てくる。
 案の定、

「あの、嫌ですよ?」

 もはや、敬語でそんなことを、言われた。
 つまり、それだけ嫌なのだってことだ。
 じゃ、なんでそんなことを聞いてきたんだよ。
 私は、心の中でうさちゃんにツッコミながら、私はうさちゃんにどうするのか訊くことにする。

「それじゃ、どうするの?あっ、うさちゃんそこにある野菜取ってくれる?」

「えっと、これ、だよね?はい。う~ん、誰か幽霊に強い人はいないの?」

「う~ん、いないかな。あっ、でも、魔物ならいるか、うさちゃん包丁取ってくれる?」

 私とうさちゃんは、食事を作っていくのと同時に、幽霊をどうするのかということも同時に話し合っていく。

「今、私が使ってるから、これ切ったらでいいかな?」

「あっ、ごめんごめん。全然見てなかった。わかった、それじゃそれ切ったらでいいよ」

 少しの沈黙の中、うさちゃんが包丁で肉を切る音と私がレタスのようなものを千切る音だけが響く。

「......はい。それじゃ、その魔物にやってもらえばいいんじゃないかな?」

「ありがと。そうだね、じゃ、後で言っておくよ」

 私は、うさちゃんと料理を進めていくこの光景が、なんだか姉妹みたいだなと、ふと思うのだった。
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