ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

中央都市へ行くわよ!49

 私は、全力ですべてを持っていかれそうな感覚に抵抗していた。
 彼女を信じたわけじゃない。
 けど、そうしなきゃいけない気がした。

 それに、本当は後悔なんてしてなかった。
 だって、マギアたちと会えたから。

 私がそう思うと、暗闇に一筋の光が差し込む。
 まるで、モヤが掛かった心が晴れていくようだった。
 私は特になにも考えることなく、その光の方に向かって歩いていく。
 この先に、なにかが待っていると信じて。
 マギアたちと、また再開できることを信じてっ...!
 そうして、一歩一歩進んで行く。
 光は、私が進めば進むほど大きく、明るくなっていく。

 本当、一瞬でもあの世界をゲームだと思った私はバカだ。

 たとえ、ゲームだったとしても、そこで過ごした時間は本物で、仮想の存在なんかじゃなかった。

 それを全て、無かったことにしようだなんて、おこがましすぎる。

 私は止まることなく進んでいると、光が急に全体を支配する。
 その光に、私は意識をもっていかれた。


 私が目を覚ますと、そこは見知らぬ場所で、天井が見える。
 近くから、すーすー、という寝息も聞こえてくる。

 とりあえず、ここがどこなのかを把握するために起き上がろうとすると、

「いっ、いたーい!」

 とてつもない激痛が全身の感情を支配する。
 私のその声に、目が覚めたらしく、

「シズ......?やっと、起きたのねっ!本当、心配したんだから。みんなを呼んでくるわ!」

 そこには、マギアがいた。
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