ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

喫茶店に行ったはずの私は、なぜか現魔王と会いました13

 転んだ店員さんは、ごめんなさい、ごめんなさい!と先輩?にペコペコ謝っていた。
 先輩は普通に怒ってるようで、なんともねちっこそうなタイプだった。

 そんな姿を見ながら、昔の自分を思い出す。

 私は飲食店でアルバイトをしていたんだけど、最初慣れるまでの間はミスが多くて、先輩によく謝っていた。
 先輩が優しくてよかったよ。本当。

 私はなんとなく、世知辛いなぁ~なんて思いながら、私は紅茶を注文する。
 茶葉の名前はよくわからない横文字ネーム。


「ねえ、シズ。渾沌の汁とかって飲めるの?」

 マギアにそう聞かれ、私は一瞬きょとんとする。
 なんのことを聞かれたのか全くわからなかったから。
 だから、私は一度メニューを確認し、なにかを理解する。

「コーヒー、のこと......?」

「こーひー......?なによそれ。黒くて苦い液体のことよ。で、飲めるの?」

「それ、コーヒーじゃん!」

「だから、こーひーってなによ!」

 私は真顔でそう返されて、少し動揺するも、質問に返答する。

「と、とりあえず、飲めないよ。だって、苦いじゃん、あれ」

 私がそう言うと、マギアは安心したような表情をみせる。
 それを疑問に思ってると、マギアはこう言った。

「よかったわ。マリアとミリアに連れてきてもらったとき、マリアが渾沌の汁を平然と飲んでいたから驚いたのよね」

 つまり、ここを見つけたのはマギアではなく、たぶんマリアだったと。
 そりゃ、いい店なわけだ。

 私は、一人納得した。
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