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転生したら猫になったようだ

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あれから一年が経過した。
今俺は街で「タマ」「ミケ」「コジロー」などと呼ばれている。
俺は猫になっていた。
産まれた時のことはあまり覚えていないが、
気づいた時には母猫はいなくなっていた。
最初はこれからどうしようとか、どうやって生きていこうかなんて悩んでいたがその問題はすぐ解決した。
人間だ。
街を歩くだけで餌から寝床まで困らない。
それから俺のスローライフがスタートした。
腹が減った時は一丁目の婆さん家へ。
寝床が欲しい時は四丁目の公園へ。
行きたい所へ行き、寝たい時に寝る。
この物語はそんな俺の日々を皆に伝える日記……かニャ?
……いや、慣れないことはするもんじゃないな。
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