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いい加減にしてよ!
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スヤスヤ スヤスヤ スヤスヤ スヤスヤ
バタバタバタバタバタバタバタバタ
ドン
「ララちゃーん、愛しのランゼルお兄様が来ましたよ~」
ん?ランゼル?
ガバッ
「ちょっと、お兄様何を勝手に部屋に侵入してきてるんです?マナー違反です!!」
おかしい!鍵をかけてある筈なのに!
「おや?鍵をかけてあるのにっていう不思議な顔をしているな?」クスッ
「ええ、説明を簡潔にお願い致しますわ」
「良いだろう、まず、どんなにララちゃんが鍵をかえても私には無駄だということ」
「はあぁぁ?なんで?」
「だって、俺は分質構造魔法があるから」
「から?」
「鍵穴に魔法を使えばすぐ合鍵ができるし」
「うわ、最悪」
「ララちゃん言葉が悪くなってるよ」
「誰のせいなのかしら?」
「可愛い愛らしいお顔がこわくなっているよ?」
「誰のせいなのかしら??」
しつこないなオイ。
「だって、あと3日で婚約者だし、これくらい許せる範疇だろ?」
そう…この、ランゼルは私の兄の1人で
あと数日で婚約者になる。
「私まだ諦めてませんの。兄弟達を夫や王配にするのは嫌なのです!!」
「うわぁ、ララちゃん冷たい……。まっ諦めずに頑張れよ!多分無理だけど~」
「むむむぅ」
「じゃ、また来るね~執務してきまーす」
パタン
ボスン
チッ 枕投げたのに間に合わなかったか。
私には5人兄弟がいる。
今のは二番目の兄
ランゼル.シリア
苗字が違うのは父が違うから。
一応公爵家の嫡子
あと、四人もいる。
さ、他が来る前に何処かに行っちゃいましょうかね。
チリンチリン
「失礼致します姫様」
「着替えをお願い。少し出掛けるわ」
「かしこまりました。本日はどのようなドレスになさいますか?」
「そうね~じゃぁ淡い水色のマーメイドラインのドレスがいいわ」
「承知致しました。では胸元にはパールに致しましょう」
「ええ、いいわね。それでお願い」
髪の毛も編み込みをアップさせて、そこに
パールのピンをさしていく。
「素敵ねありがとう、ミリアはセンスいいわよね」
「姫様にそうおっしゃって貰えて光栄です」
「ふふっ、学院を共にした友達なんだから二人の時は普通に話していいのに」
「公私混同は分けませんと、ケジメがつきませんので。申し訳ありません」
「もぉー相変わらず頭が堅いわね」クスクス
「ふふふっ」
ミリアとは王立学院を共に5年通った親友みたいなものだ。
ミリアは伯爵家の娘で、私付きの侍女をしている。
ミリアにも兄や弟が4人いて、その兄弟の
婚約者だ。
「ねーミリア、今だけ仕事忘れて話せない?」
ミリアはため息を1つ吐くと友達としての話し方にかえた。
「なにララ、どうかしたの?」
「ミリアも兄弟と婚約しているじゃない?抵抗ないの?」
「抵抗???んー、物心がつく前から言われて来たからあまりないかな。雛の刷り込みに近いのかしら?」
「あーー、なるほど」
「ララはまだ納得できていないの?」
「全然出来てない。」
「あらまぁ、あと3日でしょ?どうするの?」
「どうもこうも、どうにもならないから困ってる」苦笑
「ララの兄弟達はララを溺愛しているし
諦めも肝心よ」
今度はララがため息をつく。
「ですよね~ええ…分かってはいるのよ…」
「ララはずっとあの人を好きだものね」
「……………。そうね…」
「お父様にお願いして婚約者にしてもらえばいいじゃない?向こうは相手いないみたいだし。」
「それが出来たらこまっていないわ…」
「ララってどうしてこう、自分の事になると消極的になるのかしらね」苦笑
「だって……」
「まぁ、せっかくの第二の人生楽しまなきゃね」
「そうだけど、別に逆ハーレムとか求めてない…」
「ラッキーくらいに思えばいいのに、もったいない」
そう、実はミリアも転生者で、お互い偶然話題で気が付いて驚いた経緯がある。
「いいわね、ミリアは柔軟性があって」
「大丈夫、ララも慣れるわよ。さっ準備も出来たし友達の語らいタイムは終り!」
「もぉ~」
「姫様、ご用意が整いましたので、一度失礼致します」
一礼して部屋から出ていった。
ミリアの切り替えの速さは本当凄いと思うわ。
さ、可愛くしてもらったし今日もあの人を見に行こっと。
バタバタバタバタバタバタバタバタ
ドン
「ララちゃーん、愛しのランゼルお兄様が来ましたよ~」
ん?ランゼル?
ガバッ
「ちょっと、お兄様何を勝手に部屋に侵入してきてるんです?マナー違反です!!」
おかしい!鍵をかけてある筈なのに!
「おや?鍵をかけてあるのにっていう不思議な顔をしているな?」クスッ
「ええ、説明を簡潔にお願い致しますわ」
「良いだろう、まず、どんなにララちゃんが鍵をかえても私には無駄だということ」
「はあぁぁ?なんで?」
「だって、俺は分質構造魔法があるから」
「から?」
「鍵穴に魔法を使えばすぐ合鍵ができるし」
「うわ、最悪」
「ララちゃん言葉が悪くなってるよ」
「誰のせいなのかしら?」
「可愛い愛らしいお顔がこわくなっているよ?」
「誰のせいなのかしら??」
しつこないなオイ。
「だって、あと3日で婚約者だし、これくらい許せる範疇だろ?」
そう…この、ランゼルは私の兄の1人で
あと数日で婚約者になる。
「私まだ諦めてませんの。兄弟達を夫や王配にするのは嫌なのです!!」
「うわぁ、ララちゃん冷たい……。まっ諦めずに頑張れよ!多分無理だけど~」
「むむむぅ」
「じゃ、また来るね~執務してきまーす」
パタン
ボスン
チッ 枕投げたのに間に合わなかったか。
私には5人兄弟がいる。
今のは二番目の兄
ランゼル.シリア
苗字が違うのは父が違うから。
一応公爵家の嫡子
あと、四人もいる。
さ、他が来る前に何処かに行っちゃいましょうかね。
チリンチリン
「失礼致します姫様」
「着替えをお願い。少し出掛けるわ」
「かしこまりました。本日はどのようなドレスになさいますか?」
「そうね~じゃぁ淡い水色のマーメイドラインのドレスがいいわ」
「承知致しました。では胸元にはパールに致しましょう」
「ええ、いいわね。それでお願い」
髪の毛も編み込みをアップさせて、そこに
パールのピンをさしていく。
「素敵ねありがとう、ミリアはセンスいいわよね」
「姫様にそうおっしゃって貰えて光栄です」
「ふふっ、学院を共にした友達なんだから二人の時は普通に話していいのに」
「公私混同は分けませんと、ケジメがつきませんので。申し訳ありません」
「もぉー相変わらず頭が堅いわね」クスクス
「ふふふっ」
ミリアとは王立学院を共に5年通った親友みたいなものだ。
ミリアは伯爵家の娘で、私付きの侍女をしている。
ミリアにも兄や弟が4人いて、その兄弟の
婚約者だ。
「ねーミリア、今だけ仕事忘れて話せない?」
ミリアはため息を1つ吐くと友達としての話し方にかえた。
「なにララ、どうかしたの?」
「ミリアも兄弟と婚約しているじゃない?抵抗ないの?」
「抵抗???んー、物心がつく前から言われて来たからあまりないかな。雛の刷り込みに近いのかしら?」
「あーー、なるほど」
「ララはまだ納得できていないの?」
「全然出来てない。」
「あらまぁ、あと3日でしょ?どうするの?」
「どうもこうも、どうにもならないから困ってる」苦笑
「ララの兄弟達はララを溺愛しているし
諦めも肝心よ」
今度はララがため息をつく。
「ですよね~ええ…分かってはいるのよ…」
「ララはずっとあの人を好きだものね」
「……………。そうね…」
「お父様にお願いして婚約者にしてもらえばいいじゃない?向こうは相手いないみたいだし。」
「それが出来たらこまっていないわ…」
「ララってどうしてこう、自分の事になると消極的になるのかしらね」苦笑
「だって……」
「まぁ、せっかくの第二の人生楽しまなきゃね」
「そうだけど、別に逆ハーレムとか求めてない…」
「ラッキーくらいに思えばいいのに、もったいない」
そう、実はミリアも転生者で、お互い偶然話題で気が付いて驚いた経緯がある。
「いいわね、ミリアは柔軟性があって」
「大丈夫、ララも慣れるわよ。さっ準備も出来たし友達の語らいタイムは終り!」
「もぉ~」
「姫様、ご用意が整いましたので、一度失礼致します」
一礼して部屋から出ていった。
ミリアの切り替えの速さは本当凄いと思うわ。
さ、可愛くしてもらったし今日もあの人を見に行こっと。
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