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ゆっくり
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お父様、お母様、ミリア、ソレナルに
絶対安静にしておくようにと念をおされて…しょうがなく、自室でのんびり本でも読むことにした。
なんかこんなにゆっくりするの久しぶりだわ~、ララは背伸びをして、大ぶりのクッションをベッドの背において読みかけの小説を手に取った。
本を読んでいると、うとうとしてきて
いつの間にか眠ってしまった。
何も掛けずに寝ていたのをソレナルが
発見して、すかさずお腹を冷やさないように掛け布団をかけてあげる。
ララの寝顔を少しみてから、
窓際の椅子に座り、自分でいれた珈琲を飲みながら、ミリアから貰ってきた
黄色の毛糸でララの赤ちゃんの靴下を編み出した。
ララが目を覚ます頃には、ミトンも2つと帽子、靴下が出来て、ちょうどおくるみを編んでいる所だった。
「え!?ソレナルが作ったの!?」
「ああ、これから冬が来るからな」
「すっごぉぉぉい、めちゃくちゃ上手…可愛いぃ…この帽子なんて…上にぽんぽんがついてる!!」
「ああ、なかなかいい出来だろ?」
クスクス
「なんで、こんなに器用なの!?」
「俺の母上が裁縫や編み物が趣味でな…それを見て育ったからだな」
「へぇ~素敵なお母様ね」
「ああ」
「うっわぁ、おくるみもレース編み??可愛いね~」
「赤ちゃんの物は全て可愛いよな」
「うんうん分かる分かる」
「明後日が楽しみだな」
「緊張するけどね…」
「魔力で出すから痛くないんだろ?」
「うん、そう言うよね」
「俺の子も早く欲しいな」
お腹をさすさすと撫でる
「ソレナルは子供が好きなのね」
「ああ、あの無垢な瞳が好きだな、
それとララと俺の子なら確実に可愛いだろ?」
「そうね、絶対美形だと思うわ、というか前の4人の子なら確実に美形よね」
「だな」クスクス
リューヌ、ソレナル、エトワ、シエル
「ね、ソレナルキスして?」
「キスで止められるか?」
「ぐっ…我慢する…」
「クスクスどんだけだよ」
チュッ、チュッと軽めのキスを
幾度と繰り返す。
「はい、終わり」
「もぉぉ…まっ…我慢する…産んだら次の日には完全回復するらしいから…」
「だな」
クスクス
「あ~身動きとれないってつらい…」
「俺が側で癒やしてやるよ」
「…………余計つらっ…」
「俺より……肉食だよな…ララ」
「えー、そう?ミリアには負けるけど」
「あれは…もう…比べたら駄目だろ?」
「え?!そうなの!?」
「あれは…どSだぞ、確実に……。4人でどれだけあの人に怯えたことか…」
「そこまで!?」
「ああ……あのウルとリルは…調教されて…どうなったかだな…おそろしい…」
「あら?見たいですか?」
「うわっ!!?出た!!?」
「ソレナル…そのリアクション…ミリア見せてくれるの?」
「姫様お暇なら余興でお見せしましょうか?」
「!?やめろ!!胎教に悪すぎる!!」
「駄目だって…ざんねーん」
「あらまぁ…ちなみに、二人共、中イキ、潮吹き、尿道調教済み、おねだりもとても上手になりましたよ」クスクス
「ひいぃぃぃ……」
「ソレナル……顔が真っ青ね…」
「もちろんカハランは、してませんよ?夫ですから。それに可愛くはないですしね~」
「ああ…」
「でも、カハランもわりと整っているじゃない?」
「ええ、あの人は攻めの男ですからね…」
「なるほど」
「あいつが喘ぐ顔とか無理だわ…俺…」
「クスクス、ソレナルって面白いよね」
「ええ、愉快な方ですよね」
「……………褒められている気がしない…」
「さ、お二方お夕飯をお召し上がりくださいね。姫様には妊婦が食べられないものは除外されております。お肉もきちんと中まで火はきっちり通してあります」
「………ありがとう」
「神獣だから大丈夫じゃないか?」
「半分は人間の姫様の血が入っておられるので、万全を期してです」
「なるほど」
「ミリアはしっかりしているわよね」
パクパクと食事を平らげて、お風呂も
ミリアに手伝って貰い、マタニティー
用のナイトウエアに着替えた。
「あ~早く明後日にならないかな~暇すぎる」
「…………親になるのですから…少しは落ち着いてくださいませ…」
「えー!!!!まだ成人したばっかりだもの!!もちろん子育てはするけど」
「ええ、乳母もいるので大丈夫ですよ」
「またミリアと街に行ける?」
「ええ、いつでも行けます」
「良かったぁ~」
「さ、暖かくしてゆっくり眠ってくださいね。今日から三日間は近くの部屋に待機しておりますから」
「ありがとう」
さすがに妊婦なので、危険がないように
ミリアが4重の魔法を3階全体にかけた。
これで、他の階から入ってこられない。
ミリアぬかりなしである。
「んー、ねむい…あんなに寝たのに…眠い…おやすみなさい」
ぬくぬくの掛け布団ですぐ夢の中である。
女の子かな~男の子かな~
スヤスヤ スヤスヤ
次の日も、絶対安静で、一日が過ぎ…
ソレナルのおくるみも完成して、
次はひざ掛けを編んでいた。
そして。さらに翌日…の昼ごろ…
「ひゃぁん、お腹が…熱い…」
「!?ララ様!?それは陣痛です!!
今医師を呼んで参ります!!!」
転移でパッと消えて、医師を連れてパッと戻ってきた。
「姫様、陣痛とのことですね、少し拝見致します」
医師がお腹の魔力を探る。
「もう御出になられますね、今から魔力で出しますので、お子を寝かせる用意をしてください」
「はい!!!」
ミリアはせかせかと指示の通り動く。
いつの間にか両陛下とソレナル、
リューヌ、エトワ、シエルもいた。
「では、姫様出しますよ」
「ええ」
医師が両手で魔力を流しながら操作するとララの蕾辺が光りその瞬間部屋に
赤子の泣き声が響き渡った。
「もう一人お子がいらっしゃいます」
「え!?双子!?」
また蕾付近が光り、部屋に赤子の泣き声が響き渡す。
そして、医師は魔力でララの体内を元通りにし、お子の様子や体重、身長、
を確認し記入してから部屋を後にした。
「双子とは…」
「可愛いわね~綺麗な子達ね」
部屋には、ふにゃふにゃという可愛らしい泣き声がする。
「赤ちゃんは、どちらだったの?抱かせて」
リューヌとソレナルが一人ずつ連れてくる。
「男の子と女の子の一卵性の双子だな」
「まぁ、とても美しい子ね可愛い」
「ああ、とてもララに似ているな」
「ええ、ララにそっくりですね」
ふにゃふにゃと泣きながらララの腕の中にいる赤ちゃん二人に愛おしく感じる
「名前は決めていいの?」
一応父であるリューヌに聞く
「ええ、ララがつけてあげてください」
「ありがとう、男の子がラピス、女の子がローズよ」
「綺麗な名前ね、私にも抱かせて」
「ええ、お母様」
ララはローズをお母様に抱かせた
「まぁ、愛らしい子ね、本当に貴女にそっくりだわ、顔立ちも、髪の色がリューヌに似たのね二人共、瞳はララね」
「ええ、髪の毛だけリューヌですね、背中に羽はありますか?」
「ないわね、二人共」
「この子達はララの血が濃いようです、人間よりですね」
「そうなのリューヌ?でも神獣の血も入っているのよね?」
「ええ、この透き通る金の髪は神獣の証拠なので、のちのち背中に羽が生えるかもしれませんね」
「そう、可愛いわ一卵性だから同じ顔ね」
「ええ、とても愛らしい貴女との子です。ララ、私の子を産んでくれてありがとうございました」
「ふふ、こちらのこそありがとう」
もう他の人たちは愛らしい赤ちゃん二人に夢中である。
両陛下は…すでに孫孫している…。
ソレナルも夢中だ…。
ララにそっくりだから余計だな。
とりあえずしばらくは、斜め前に子ども部屋を作ったからそこに乳母が24時間交代で在中することとなったようだ。
他国の婚約者たちがいる以上結界をはっていてもさらわれる危険もあるかららしい。
翌日、兄達も赤ちゃん二人にメロメロだった…。
久しぶりにラシベル兄様に会って驚いたけど。
婚約式以来だったわ。
ラシベル兄様は、4番目の兄。
一応婚約者だ。
「ラシベル兄様、婚約式以来ですがどうなさっていたの?」
「ああ、ちょっと砂漠の研究に行ってたんだ、ララに会えなくて死ぬかと思ったよ」チュ
実はこの兄も昔からララにべったりだったのである。
「ラシベルは、ふらふらしすぎなんだよ」
「ラフォン兄上だって、最近騎士団の方がかなり忙しいと聞きますが」
「あら、だから最近顔を見なかったのね」
「ああ…クリスも忙しくて苛立っているぞ…」
「まぁ…」
「余裕がない男って嫌よね~ララ」
「ラナイ兄様は、本来の話し方をどうぞ」
「お!!ついに本性みせたのか?兄上」
「うるさいラシベル」
「いい加減わざとの女性キャラもきついよな~」
「ラフォン倒されたいのか?」
「うわ……ラシベル逃げるか」
「ええ、ラフォン兄上逃げましょ」
「逃さんぞ」
ララの頬に挨拶のキスを落として三人は戻って行った。
「相変わらず騒々しいんだから」
「ほんとだな」
「ランゼルも久しぶりね、会いたかったわ」
「俺も会いたかったよ」
チュ
「ふふ、明日には完全回復するし、
またゆっくり街にでもどう?」
「いいね、行こうか」
「ええ」
「じゃ、また連絡するよ。今日はゆっくりお休み」
チュ
「またね、ありがとう」
パタン
「では、姫様、王子殿下と姫様を子供部屋にお連れ致しますね、本日はゆっくりお眠りくださいませ」
「ありがとうミリア、またね、ラピス、ローズ」
本当に髪の毛以外は私にそっくりなのよね。クスクス
エトワとの子はどうかしらね。
みんなそれぞれ戻り、ソレナルも続き部屋に戻った。
さすがに疲れたララは意識を失うように
寝たのだった。
無事に我が子が生まれて良かったわ
絶対安静にしておくようにと念をおされて…しょうがなく、自室でのんびり本でも読むことにした。
なんかこんなにゆっくりするの久しぶりだわ~、ララは背伸びをして、大ぶりのクッションをベッドの背において読みかけの小説を手に取った。
本を読んでいると、うとうとしてきて
いつの間にか眠ってしまった。
何も掛けずに寝ていたのをソレナルが
発見して、すかさずお腹を冷やさないように掛け布団をかけてあげる。
ララの寝顔を少しみてから、
窓際の椅子に座り、自分でいれた珈琲を飲みながら、ミリアから貰ってきた
黄色の毛糸でララの赤ちゃんの靴下を編み出した。
ララが目を覚ます頃には、ミトンも2つと帽子、靴下が出来て、ちょうどおくるみを編んでいる所だった。
「え!?ソレナルが作ったの!?」
「ああ、これから冬が来るからな」
「すっごぉぉぉい、めちゃくちゃ上手…可愛いぃ…この帽子なんて…上にぽんぽんがついてる!!」
「ああ、なかなかいい出来だろ?」
クスクス
「なんで、こんなに器用なの!?」
「俺の母上が裁縫や編み物が趣味でな…それを見て育ったからだな」
「へぇ~素敵なお母様ね」
「ああ」
「うっわぁ、おくるみもレース編み??可愛いね~」
「赤ちゃんの物は全て可愛いよな」
「うんうん分かる分かる」
「明後日が楽しみだな」
「緊張するけどね…」
「魔力で出すから痛くないんだろ?」
「うん、そう言うよね」
「俺の子も早く欲しいな」
お腹をさすさすと撫でる
「ソレナルは子供が好きなのね」
「ああ、あの無垢な瞳が好きだな、
それとララと俺の子なら確実に可愛いだろ?」
「そうね、絶対美形だと思うわ、というか前の4人の子なら確実に美形よね」
「だな」クスクス
リューヌ、ソレナル、エトワ、シエル
「ね、ソレナルキスして?」
「キスで止められるか?」
「ぐっ…我慢する…」
「クスクスどんだけだよ」
チュッ、チュッと軽めのキスを
幾度と繰り返す。
「はい、終わり」
「もぉぉ…まっ…我慢する…産んだら次の日には完全回復するらしいから…」
「だな」
クスクス
「あ~身動きとれないってつらい…」
「俺が側で癒やしてやるよ」
「…………余計つらっ…」
「俺より……肉食だよな…ララ」
「えー、そう?ミリアには負けるけど」
「あれは…もう…比べたら駄目だろ?」
「え?!そうなの!?」
「あれは…どSだぞ、確実に……。4人でどれだけあの人に怯えたことか…」
「そこまで!?」
「ああ……あのウルとリルは…調教されて…どうなったかだな…おそろしい…」
「あら?見たいですか?」
「うわっ!!?出た!!?」
「ソレナル…そのリアクション…ミリア見せてくれるの?」
「姫様お暇なら余興でお見せしましょうか?」
「!?やめろ!!胎教に悪すぎる!!」
「駄目だって…ざんねーん」
「あらまぁ…ちなみに、二人共、中イキ、潮吹き、尿道調教済み、おねだりもとても上手になりましたよ」クスクス
「ひいぃぃぃ……」
「ソレナル……顔が真っ青ね…」
「もちろんカハランは、してませんよ?夫ですから。それに可愛くはないですしね~」
「ああ…」
「でも、カハランもわりと整っているじゃない?」
「ええ、あの人は攻めの男ですからね…」
「なるほど」
「あいつが喘ぐ顔とか無理だわ…俺…」
「クスクス、ソレナルって面白いよね」
「ええ、愉快な方ですよね」
「……………褒められている気がしない…」
「さ、お二方お夕飯をお召し上がりくださいね。姫様には妊婦が食べられないものは除外されております。お肉もきちんと中まで火はきっちり通してあります」
「………ありがとう」
「神獣だから大丈夫じゃないか?」
「半分は人間の姫様の血が入っておられるので、万全を期してです」
「なるほど」
「ミリアはしっかりしているわよね」
パクパクと食事を平らげて、お風呂も
ミリアに手伝って貰い、マタニティー
用のナイトウエアに着替えた。
「あ~早く明後日にならないかな~暇すぎる」
「…………親になるのですから…少しは落ち着いてくださいませ…」
「えー!!!!まだ成人したばっかりだもの!!もちろん子育てはするけど」
「ええ、乳母もいるので大丈夫ですよ」
「またミリアと街に行ける?」
「ええ、いつでも行けます」
「良かったぁ~」
「さ、暖かくしてゆっくり眠ってくださいね。今日から三日間は近くの部屋に待機しておりますから」
「ありがとう」
さすがに妊婦なので、危険がないように
ミリアが4重の魔法を3階全体にかけた。
これで、他の階から入ってこられない。
ミリアぬかりなしである。
「んー、ねむい…あんなに寝たのに…眠い…おやすみなさい」
ぬくぬくの掛け布団ですぐ夢の中である。
女の子かな~男の子かな~
スヤスヤ スヤスヤ
次の日も、絶対安静で、一日が過ぎ…
ソレナルのおくるみも完成して、
次はひざ掛けを編んでいた。
そして。さらに翌日…の昼ごろ…
「ひゃぁん、お腹が…熱い…」
「!?ララ様!?それは陣痛です!!
今医師を呼んで参ります!!!」
転移でパッと消えて、医師を連れてパッと戻ってきた。
「姫様、陣痛とのことですね、少し拝見致します」
医師がお腹の魔力を探る。
「もう御出になられますね、今から魔力で出しますので、お子を寝かせる用意をしてください」
「はい!!!」
ミリアはせかせかと指示の通り動く。
いつの間にか両陛下とソレナル、
リューヌ、エトワ、シエルもいた。
「では、姫様出しますよ」
「ええ」
医師が両手で魔力を流しながら操作するとララの蕾辺が光りその瞬間部屋に
赤子の泣き声が響き渡った。
「もう一人お子がいらっしゃいます」
「え!?双子!?」
また蕾付近が光り、部屋に赤子の泣き声が響き渡す。
そして、医師は魔力でララの体内を元通りにし、お子の様子や体重、身長、
を確認し記入してから部屋を後にした。
「双子とは…」
「可愛いわね~綺麗な子達ね」
部屋には、ふにゃふにゃという可愛らしい泣き声がする。
「赤ちゃんは、どちらだったの?抱かせて」
リューヌとソレナルが一人ずつ連れてくる。
「男の子と女の子の一卵性の双子だな」
「まぁ、とても美しい子ね可愛い」
「ああ、とてもララに似ているな」
「ええ、ララにそっくりですね」
ふにゃふにゃと泣きながらララの腕の中にいる赤ちゃん二人に愛おしく感じる
「名前は決めていいの?」
一応父であるリューヌに聞く
「ええ、ララがつけてあげてください」
「ありがとう、男の子がラピス、女の子がローズよ」
「綺麗な名前ね、私にも抱かせて」
「ええ、お母様」
ララはローズをお母様に抱かせた
「まぁ、愛らしい子ね、本当に貴女にそっくりだわ、顔立ちも、髪の色がリューヌに似たのね二人共、瞳はララね」
「ええ、髪の毛だけリューヌですね、背中に羽はありますか?」
「ないわね、二人共」
「この子達はララの血が濃いようです、人間よりですね」
「そうなのリューヌ?でも神獣の血も入っているのよね?」
「ええ、この透き通る金の髪は神獣の証拠なので、のちのち背中に羽が生えるかもしれませんね」
「そう、可愛いわ一卵性だから同じ顔ね」
「ええ、とても愛らしい貴女との子です。ララ、私の子を産んでくれてありがとうございました」
「ふふ、こちらのこそありがとう」
もう他の人たちは愛らしい赤ちゃん二人に夢中である。
両陛下は…すでに孫孫している…。
ソレナルも夢中だ…。
ララにそっくりだから余計だな。
とりあえずしばらくは、斜め前に子ども部屋を作ったからそこに乳母が24時間交代で在中することとなったようだ。
他国の婚約者たちがいる以上結界をはっていてもさらわれる危険もあるかららしい。
翌日、兄達も赤ちゃん二人にメロメロだった…。
久しぶりにラシベル兄様に会って驚いたけど。
婚約式以来だったわ。
ラシベル兄様は、4番目の兄。
一応婚約者だ。
「ラシベル兄様、婚約式以来ですがどうなさっていたの?」
「ああ、ちょっと砂漠の研究に行ってたんだ、ララに会えなくて死ぬかと思ったよ」チュ
実はこの兄も昔からララにべったりだったのである。
「ラシベルは、ふらふらしすぎなんだよ」
「ラフォン兄上だって、最近騎士団の方がかなり忙しいと聞きますが」
「あら、だから最近顔を見なかったのね」
「ああ…クリスも忙しくて苛立っているぞ…」
「まぁ…」
「余裕がない男って嫌よね~ララ」
「ラナイ兄様は、本来の話し方をどうぞ」
「お!!ついに本性みせたのか?兄上」
「うるさいラシベル」
「いい加減わざとの女性キャラもきついよな~」
「ラフォン倒されたいのか?」
「うわ……ラシベル逃げるか」
「ええ、ラフォン兄上逃げましょ」
「逃さんぞ」
ララの頬に挨拶のキスを落として三人は戻って行った。
「相変わらず騒々しいんだから」
「ほんとだな」
「ランゼルも久しぶりね、会いたかったわ」
「俺も会いたかったよ」
チュ
「ふふ、明日には完全回復するし、
またゆっくり街にでもどう?」
「いいね、行こうか」
「ええ」
「じゃ、また連絡するよ。今日はゆっくりお休み」
チュ
「またね、ありがとう」
パタン
「では、姫様、王子殿下と姫様を子供部屋にお連れ致しますね、本日はゆっくりお眠りくださいませ」
「ありがとうミリア、またね、ラピス、ローズ」
本当に髪の毛以外は私にそっくりなのよね。クスクス
エトワとの子はどうかしらね。
みんなそれぞれ戻り、ソレナルも続き部屋に戻った。
さすがに疲れたララは意識を失うように
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