転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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授業のお時間

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1時間目はシュウの魔法学の授業だった。
これは滞りなく終わり、2時間目は
魔法調理学!!

ん~何を作ろうかな~!!

めんどくさいし、お腹もまだ空いてないしかき氷にしようかな……。
そうだ!!新しいシロップ作ろうかな。

レモンを絞って、砂糖と水、はちみつを少しいれて、錬金でまぜてと!
はちみつレモンシロップ完成~!!
いぇ~い!!!

あとは…牛乳と砂糖を入れて錬金!!

それを魔法で冷やしてと…完成!!
練乳~!!!

「ティアそれはかき氷か!!」

「かき氷!?」

「かき氷ってなんです!?」
イオは知ってるけど、パンくんとカリンはまだ知らないのね!

氷を魔法で出して電源ポチ

ふわっふわの氷が容器に入りそれに

「イオはベリー練乳と、レモンか、あんこ練乳どれにする?」

「んーーー…悩ましい…あんこ練乳!!」

「了承~」
あんこと練乳をのせてかけて渡す

「溶けるから出来た順からたべてね」

「おう!」

「カリンは?」

「ベリー練乳!」

「はい、どうぞ」

「パンくんは?」

「レモンで!!」

「じゃ、私は……」ん?

「俺は、ベリー練乳で!!!」

「シュウ!!!なんでいるの!!」

「空き時間だからだけど」

「はい、ベリー練乳」

「ありがとう~うま~」
すっかり…ラサムとシオンと響介の話し方が移ったわね。

「夏にこれは最高だな!!!」

「んーー、おいしぃぃ」

「美味しいです!!」

クラス中から……視線を感じる………

ティアナも自分のベリー練乳をパクっと食べたけど……視線を感じる。

とてつもなく………。

良かった………使い捨ての容器を大量に
作っておいて……。

「えっと……とりあえず食べてから作りますね」ニコッ

クラス中から歓声があがった。

先生まで大喜びだ。

ティアナが食べ終わり

かき氷機を5台並べて…シロップも
それぞれ並べて容器も置いて、
もちろんカリン、パン、イオ、シュウにも手伝って貰う。

「では、どの列でもいいので、5列に並んでください!その時なんのシロップがいいのかも伝えて下さいね!ちなみに
ベリー練乳、あんこ練乳、はちみつレモンがあります!」


「はい!!!!!!」

皆返事をするとささっと5列に並びそれぞれ好きなシロップのかき氷を受け取っていく。

美味しい!!!と歓声があがる。

先生も夢中だ……苦笑

「ローゼリア嬢!!!この魔導具は売り出さないのか???」
先生が詰め寄る……

「え!?かき氷機ですか???皆さん欲しいと思います???」

クラスほぼ全員が頷く。

そうか……夏だし…売れるかも。

「分かりましたわ、後日売り出しますね」ニコッ

おおおおおおっとクラス中からまた歓声があがる。


その後……かき氷機売り出すと………
その日のうちに完売になり。
入荷待ち、予約が殺到したものの。
まさかの先生とクラスメートは発売日に
ゲットしていた。

え!?みんな学校にいたよね!?

もちろん並んだのはみんなの家の使用人達や親たちである。
そして……休み時間…ティアナが目にしたのは驚愕の光景…………。


まさかの…まさかの!?

全員……ティアナ姫ゲームをしていた…

もう一度いいます、カリンと私以外は
全員男ですッ!

そこに…イオも混ざるものの……
パンくんが羨ましそうに見てる……。
カリンも混ざる。

「パンくん、はいこれ」

「!?いいのですか」

「もちろん、あげる」ニコッ

「ありがとう!!ティア」

嬉しそうに受けとって皆の方にかけていった。

次の授業も自習だし……きっとみんなこのままゲームだろうな。

さてと、私はティアナ姫シリーズの
水着とか、小道具、家具をもう少し作ろうかな。
ピアノとかミニ楽器も欲しいし、
後は手で持てるバッグかな~!

次々と作っていく。

あ、そうだ!!
ゲームに出てくる契約獣の3匹の
ぬいぐるみとハウス用の小さいバージョンの契約獣の3匹も作ろう。

んーー、出来た!!!!
可愛い~!!
首にはこの前残ってた余りの宝石をハートにしてりぼんにくくりつけてそれを
ぬいぐるみ3匹につけてあげた。

じぃぃっとまた…視線を感じるけど……

気が付かないフリよ…フリ。

それをしまって……次は

ティアナ姫と契約獣3匹のシールと
ステッカー、メモ帳、塗り絵を
作る。

じぃぃっ………気にしない気にしない。

ふっと……窓際にポツンと一人だけ…
ゲームに混ざってない男子をみつけた。

寂しそうな背中………ね。

あの方は確か…平民出身だったかしら。

ティアナの商店は、わりと安価に
設定している。出来れば平民でも
ちょっと手を伸ばせば買えるくらいの
金額にしたいから。

でも……学校に行けば未来は確約されたような物だけど学費も安くないのよね。

んーーー、本当はこういうことはしないほうがいいのだろうけど。
一人だけポツンは……ちょっと罪悪感感じるわね。

「ねぇ、貴方のお名前伺ってもいいかしら?」

「ティアナ姫様……」
その…男子は目を見開く。

「ふふ、姫って…姫はぬいぐるみとゲームよ?私のことはティアナかティアでいいわよ?クラスメートだし」

「ティア……」

「そう」ニコッ
平民なのにとても端正なお顔なのね。
グレーの髪の毛に青い瞳

「俺の名前は、ラミレス.シュトガ…この前、父が陛下に認められて…爵位を頂いたんだ。男爵で…」

「あら!!おめでとうございます」ニコッ

「まだ…出来立ての爵位だから生活はさほど変わらないけどね」苦笑

「何のお仕事をなさっているの?」

「その…言いづらいのだけど…」

「????」

「陛下が…ティアに付けた影なんだ…」

「まぁ!?」

「影をなりわいとしている家で……怖い?」

ということは、護衛と暗殺や自衛、調査を生業としているのね。

「いいえ、立派なお仕事だと思うわ。でもラミリスは騎士じゃないのね?」

影なら、騎士科じゃないのかしら?

「もう…その戦闘はマスターしているからスパイなどの時に知識がいるからと…それに魔力がわりと高めなので」

「なるほどね、はいこれ」

そっと誰にも見えない視覚を確認して
ゲームをラミリスの手に置いた。

「え!?いいのですか…皆は並んで買ったと聞きました…うちはまだ…その…」

影なら…教育も厳しいだろうから…
お金があっても買い与えないのだろう。

「いいの、お友達になった記念にね」
ニコッ

「ありがとうございます」ラミリスの
瞳から涙がポロポロと溢れた。
まだ…10歳か11歳だものね……。

「あと、これもね」

ティアナ姫人形とそのグッズも
渡した。

「こんなに……」

「ふふ、いいのよ。私がオーナーなんだから」ニコッ

「本当に…ありがとう」


「でも、自宅に帰るときは気をつけてね。取り上げられる可能性があるかもしれないわ」

「はい……学園の部屋に置いて帰省します」

「そうね、それがいいかもしれないわね」

んーー、ライちゃんに…少し相談してみようかしらね。
いくら影の家だからって…子供の玩具も成長に必要なのよ!!!

「さ、人形はカバンにしまってゲーム持ってあの輪に入ってくれば?」

「はい!!!」笑顔でティアにぺこっと頭を下げて輪の方にかけていった。


輪に入ったラミリスは嬉しそうに

皆とゲームをしていた。

ボッチは…辛いものね。
親の考えは色々あるけれど、子供には子供の社会もあるのよね……。

前世からそれは変わらないのね~

「さすがだな」

ビクッ

「びっくりしたぁ……だから背後から来ないで!!って言っているでしょ!シュウ!!」

「すまんすまん」苦笑

「もう!!」

「ラミリスにゲームと人形あげてたろ?」

「ええ、一人だけポツンなのは…見ていられなくて」

「ああ…俺も気にかけていた…」


「そう…」

「多分ビアンカもこれを予測してかりんにもゲームを買い与えたのだろうな…勉強はティアナが見てくれると想定内だろ?あれは賢い侍女だからな」

「確かに…そうなのかも…」
あの…ビアンカがわざわざ勉強の妨げになるゲームをカリンにプレゼントした事に違和感があったのよね……。

「嬉しそうだな、ラミリス」

「ええ…」

「とまぁ!さっき作っていたグッズは!!金曜日に売り出しか!!」

「さては…それを聞くのが本題ね……」

ギクッ

「い、いやぁ~そんな事は……」

「一気に全てを売り出す訳ではないわよ、徐々に小出しに売り出すわ。ま、毎週金曜日なのは変わらないけどね」


「分かった……ありがとう」

「ふふ、頑張ってゲットしてね~」


「おう!!!!」

婚約者にはプレゼントしてもいいのだけど、なぜか小物やグッズは自分たちで揃える!!と張り切っているのよね。

コレクターってそうなのかしら…






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