513 / 621
むむむむぅ
しおりを挟む
「ティーアーナー!!!!」
この声は………恐る恐る振り返ると……
「ひぃ~でたぁ~!!」
ティアナ
「俺は幽霊か何かか!!」
シュウ
コクコク頷くティアナの上に手をポンと置きもう片方の手を自分の額の上に置きため息をつく。
「俺達の姫様はいつから大声で叫ぶようになったんだ?」
シュウ
ひょいっとシュウに横抱きにされる……。ちょ!!私はもう13歳!!!
「むぅ~~別にちょっとくらい叫ぶくらいいいでしょ!!」
ぷぅ~と頬を膨らませる
「可愛い」
イオ
「可愛いですよね」
サイフォン
「「可愛い」」
ラミレス、メルスト
「そうやってどいつもこいつもティアナを甘やかすから駄目なんだぞ……」
シュウ
「そうやって小言ばっかりいちいち言う人には今後何も作ってあげないから」
ティアナ
ぷいっと顔を反らす。
「!?」
シュウ
「大体公爵令嬢だって叫ぶわよ!!!私には前世の記憶だってあるし!!叫ぶ婚約者が嫌なら他どうぞ~」
ひょいっとシュウの腕の中からすり抜けあっかんべーをしてさっさと裁縫室に向かう。
あーーあ……という表情をイツメン達はシュウに向けてティアナを追いかける。
「ティア~待ってよ~」
カリン
バタバタ バタバタ
「あーあ……シュウはどういう立ち位置にいたいわけ?」
イオ
「…………」
シュウ
「婚約者なんだしもう少し甘めでもいいと思うんだけど」
イオ
「だよな……分かっているんだが……つい」
シュウ
ぽんぽんとシュウの肩をたたいてから走っていくイオ。
「叫けぶくらい…別にもう婚約者は沢山いるし今更良縁をもとめるわけでもないし…むしろ向こうから縁がふってきますからね。普段のマナーは高位貴族として模範的なティアですから…」
パン
「あぁ……そうだよな」
シュウ
ガックリ肩を落として自分の執務室に向かうシュウ。
「あ~久しぶりに喧嘩ですね…」
サイフォン
やれやれとティアナの後を追うサイフォン。
もう!!!!シュウはいちいち
口うるさいのよ!!!
いつも間が悪いし!!!!!
婚約者なのに保護者みたいだし。イライラする~
だめだ…こんな気持ちのまま裁縫やってられない!!!!
「ごめん、頭を冷やしてくるから先生に休むって話しておいて!!」
ティアナ
パッ
「あ!!!!私もって!!はやっ!!」
カリン
「あーー、転移か」
イオ
「サイフォン連れずに行くということは本宅ですよ」
パン
「ですね…」
サイフォン
ひらひらとサイフォンの手の上に魔法手紙が届いた。
サイフォンへ
サイフォン頭を冷やしに本宅のツリーハウスでゴロゴロしてくる!!心配無用!!
ティアナより
「やっぱり本宅のツリーハウスみたいです」ホッ
サイフォン
「さすがのティアナももう無断で他国にはいかないだろ」
イオ
コクコク頷くカリン
その頃……ティアナ
あーーーイライラする!!!
と言いながらもち米を研ぎ、以前に作った餅製造魔道具で餅を作り、小分けにしていたのだった。つきたてのオモチに納豆と長ねぎを絡めて食べる。
んーーー!!!!納豆餅最高~
もぐもぐ もぐもぐ。
こたつに入りながら、納豆餅、
きな粉餅、磯部餅を食べる。
やっぱり冬は餅よね~
大体シュウは口うるさいのよ!!公爵令嬢がなによ!!別にクラスで叫ぶくらいいいじゃない!!!
もぐもぐ もぐもぐ
もぐもぐ もぐもぐ
「ティアナ~ティアナ~いるのですか???」
セド
ん?
窓から覗くとセドがいた。
「セド!!お餅食べる?」
ティアナ
「食べまーす!!!!」
セド
パッ
「いらっしゃーい、はいこれセドの箸」
ティアナ
「ありがとうティアナ」ニコニコ
セド
「どういたしまして、喉に詰まらせないようにね」
ティアナ
「はい、ん~美味しい。幸せです」
セド
もぐもぐ もぐもぐ
「ね~お餅美味しいよね」
ティアナ
「そう言えば、サイフォンは?」
キョロキョロ
「シュウにムカついて転移してきたから。大丈夫サイフォンには居場所は伝えてあるから」
もぐもぐ もぐもぐ
あぁ……またシュウとですか。
なんだかんだ……仲いいですよね。正直少し妬けます。
もぐもぐ もぐもぐ
「セド??どうかしたの?」
ティアナ
「いえ、ちょっとシュウが羨ましくて」苦笑
セド
「はぁ????どこが???」
ティアナ
「ふふ、喧嘩するほど普段から側にいられるからですよ。ほら頬に納豆がついてますよ」パクっ
「むぅ~それはだって同じ学園の先生だしね……もごもご」
ティアナ
「ふふふふ、でも今は二人っきりでティアナの手作りお餅を食べれているので幸せですよ」
ナデナデティアナの頭を撫でるセド
「もぉ~子供扱いしてる~」
ティアナ
「おや?ティアナはまだ未成年ですから子供ですよ?」ニコッ
「まぁ……そうだけど」
もぐもぐ もぐもぐ
「子供の頃にしか出来ない事は沢山あるんですよ?ゆっくり素敵なレディになってくださいね」ニコッ
「教室で叫ぶ女じゃ素敵なレディーじゃない?」
ティアナ
「叫んだのですか?」
セド
コクコク頷くティアナ
「ふふふ、叫んだ声も可愛かったでしょね、その声を聞いたクラスメートに嫉妬しそうですが、たまには叫んでも素敵なレディにはなれますよ」ニコッ
「でもね、でもね、シュウは怒ったんだよ!!!」
ティアナ
「ティアナの可愛い姿を他のクラスメートに見せたくなかったんですよ」クスクス
セド
えーーーーそうなの????
首をかしげるティアナ
「このきな粉のお餅美味しいですね」
セド
「美味しいよね!!お砂糖が入っててね」
ティアナ
セドのおかげですっかり元のご機嫌に戻りいつの間にかコタツで寝てしまったティアナをベットに運んで寝かせたセド。
やれやれ……シュウもいい加減学習したらいいのに。シュウのフォローも大変ですよほんと。
クスクス
と思いながら愛しい番の婚約者の頬にキスをおとし本宅に戻ったセドだった。
もちろんツリーハウスに泊まることはセドが魔法手紙で知らせ済みである。
この声は………恐る恐る振り返ると……
「ひぃ~でたぁ~!!」
ティアナ
「俺は幽霊か何かか!!」
シュウ
コクコク頷くティアナの上に手をポンと置きもう片方の手を自分の額の上に置きため息をつく。
「俺達の姫様はいつから大声で叫ぶようになったんだ?」
シュウ
ひょいっとシュウに横抱きにされる……。ちょ!!私はもう13歳!!!
「むぅ~~別にちょっとくらい叫ぶくらいいいでしょ!!」
ぷぅ~と頬を膨らませる
「可愛い」
イオ
「可愛いですよね」
サイフォン
「「可愛い」」
ラミレス、メルスト
「そうやってどいつもこいつもティアナを甘やかすから駄目なんだぞ……」
シュウ
「そうやって小言ばっかりいちいち言う人には今後何も作ってあげないから」
ティアナ
ぷいっと顔を反らす。
「!?」
シュウ
「大体公爵令嬢だって叫ぶわよ!!!私には前世の記憶だってあるし!!叫ぶ婚約者が嫌なら他どうぞ~」
ひょいっとシュウの腕の中からすり抜けあっかんべーをしてさっさと裁縫室に向かう。
あーーあ……という表情をイツメン達はシュウに向けてティアナを追いかける。
「ティア~待ってよ~」
カリン
バタバタ バタバタ
「あーあ……シュウはどういう立ち位置にいたいわけ?」
イオ
「…………」
シュウ
「婚約者なんだしもう少し甘めでもいいと思うんだけど」
イオ
「だよな……分かっているんだが……つい」
シュウ
ぽんぽんとシュウの肩をたたいてから走っていくイオ。
「叫けぶくらい…別にもう婚約者は沢山いるし今更良縁をもとめるわけでもないし…むしろ向こうから縁がふってきますからね。普段のマナーは高位貴族として模範的なティアですから…」
パン
「あぁ……そうだよな」
シュウ
ガックリ肩を落として自分の執務室に向かうシュウ。
「あ~久しぶりに喧嘩ですね…」
サイフォン
やれやれとティアナの後を追うサイフォン。
もう!!!!シュウはいちいち
口うるさいのよ!!!
いつも間が悪いし!!!!!
婚約者なのに保護者みたいだし。イライラする~
だめだ…こんな気持ちのまま裁縫やってられない!!!!
「ごめん、頭を冷やしてくるから先生に休むって話しておいて!!」
ティアナ
パッ
「あ!!!!私もって!!はやっ!!」
カリン
「あーー、転移か」
イオ
「サイフォン連れずに行くということは本宅ですよ」
パン
「ですね…」
サイフォン
ひらひらとサイフォンの手の上に魔法手紙が届いた。
サイフォンへ
サイフォン頭を冷やしに本宅のツリーハウスでゴロゴロしてくる!!心配無用!!
ティアナより
「やっぱり本宅のツリーハウスみたいです」ホッ
サイフォン
「さすがのティアナももう無断で他国にはいかないだろ」
イオ
コクコク頷くカリン
その頃……ティアナ
あーーーイライラする!!!
と言いながらもち米を研ぎ、以前に作った餅製造魔道具で餅を作り、小分けにしていたのだった。つきたてのオモチに納豆と長ねぎを絡めて食べる。
んーーー!!!!納豆餅最高~
もぐもぐ もぐもぐ。
こたつに入りながら、納豆餅、
きな粉餅、磯部餅を食べる。
やっぱり冬は餅よね~
大体シュウは口うるさいのよ!!公爵令嬢がなによ!!別にクラスで叫ぶくらいいいじゃない!!!
もぐもぐ もぐもぐ
もぐもぐ もぐもぐ
「ティアナ~ティアナ~いるのですか???」
セド
ん?
窓から覗くとセドがいた。
「セド!!お餅食べる?」
ティアナ
「食べまーす!!!!」
セド
パッ
「いらっしゃーい、はいこれセドの箸」
ティアナ
「ありがとうティアナ」ニコニコ
セド
「どういたしまして、喉に詰まらせないようにね」
ティアナ
「はい、ん~美味しい。幸せです」
セド
もぐもぐ もぐもぐ
「ね~お餅美味しいよね」
ティアナ
「そう言えば、サイフォンは?」
キョロキョロ
「シュウにムカついて転移してきたから。大丈夫サイフォンには居場所は伝えてあるから」
もぐもぐ もぐもぐ
あぁ……またシュウとですか。
なんだかんだ……仲いいですよね。正直少し妬けます。
もぐもぐ もぐもぐ
「セド??どうかしたの?」
ティアナ
「いえ、ちょっとシュウが羨ましくて」苦笑
セド
「はぁ????どこが???」
ティアナ
「ふふ、喧嘩するほど普段から側にいられるからですよ。ほら頬に納豆がついてますよ」パクっ
「むぅ~それはだって同じ学園の先生だしね……もごもご」
ティアナ
「ふふふふ、でも今は二人っきりでティアナの手作りお餅を食べれているので幸せですよ」
ナデナデティアナの頭を撫でるセド
「もぉ~子供扱いしてる~」
ティアナ
「おや?ティアナはまだ未成年ですから子供ですよ?」ニコッ
「まぁ……そうだけど」
もぐもぐ もぐもぐ
「子供の頃にしか出来ない事は沢山あるんですよ?ゆっくり素敵なレディになってくださいね」ニコッ
「教室で叫ぶ女じゃ素敵なレディーじゃない?」
ティアナ
「叫んだのですか?」
セド
コクコク頷くティアナ
「ふふふ、叫んだ声も可愛かったでしょね、その声を聞いたクラスメートに嫉妬しそうですが、たまには叫んでも素敵なレディにはなれますよ」ニコッ
「でもね、でもね、シュウは怒ったんだよ!!!」
ティアナ
「ティアナの可愛い姿を他のクラスメートに見せたくなかったんですよ」クスクス
セド
えーーーーそうなの????
首をかしげるティアナ
「このきな粉のお餅美味しいですね」
セド
「美味しいよね!!お砂糖が入っててね」
ティアナ
セドのおかげですっかり元のご機嫌に戻りいつの間にかコタツで寝てしまったティアナをベットに運んで寝かせたセド。
やれやれ……シュウもいい加減学習したらいいのに。シュウのフォローも大変ですよほんと。
クスクス
と思いながら愛しい番の婚約者の頬にキスをおとし本宅に戻ったセドだった。
もちろんツリーハウスに泊まることはセドが魔法手紙で知らせ済みである。
応援ありがとうございます!
4
お気に入りに追加
2,414
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる