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疑問から始まります
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「僕も借金してるの?」
「僕も借金を返さなきゃいけないの?」
この物語は
「国の借金は国民が返す」
「次の世代に借金を残さないように」
テレビの報道番組を見ていた
小学6年生の男の子の疑問から始まりました。
男の子は希望稔というごく普通の男の子。
父親は証券マンで転勤が多く単身赴任です。
お母さんは中学の教諭で妹は小学3年生。
庭付きの一戸建てで郊外に住んでいます。
稔は幼いころから父親の持論を聞いてきた。
「お金は社会を良くするためにあるんだ」と。
ところが
「まだ働いてもいない子供にも借金のために苦しむなんて」
「大人が言ってることは変じゃないか?」
心の中でモヤモヤしたものが湧いていました。
社会の時間では担任の先生に「お金は社会が良くなるためにあるってお父さんから聞いたのにどうしてお金で苦しむ人が多いんですか?」と聞いてみた。
「それはね、国も国民もお金の使い方が良くないんだと思うよ」と先生は言ったけど稔の疑問は解けなかった。
むしろ、これ以上聞いたところで自分を納得させてくれる答えは期待できそうになかった。
とにかく借金をしたことのない借金を
返さなければいけないことに
憤慨をしていたのだ。
稔の頭の中には借金の二文字が住み着いてしまった。
借金をどうすれば良いのか?
自分の将来がどうなるのか考えるようになります。
「そうだ、お父さんに相談してみよう」と心の中でつぶやいてみたものの「どうせいつものようにお金の大切さを力説するんだろうな~」と諦めてしまった。
とりあえずお母さんに聞いてみようと思った稔は台所へ向かった。
「ねえ、お母さん気になっていることがあるんだけどね」「なあに」「僕んちも国の借金を返してるの?」「え~!そんなこと考えたことないわよ」「どうして?」「家のローンなら我が家の借金だけどね」「そうなの?」「確かに税金を増やして国の借金を埋めるみたいね」「あ!そっか~」
稔は何かに気が付いたようです。
「消費税を上げるって言ってたけど国に収めるお金を増やして借金を返すことなんだ」「そうね、国の借金も家の借金も国民の生活が苦しくなるのは確かね」
お金があれば行きたい所にも行けるし欲しいものが自由に手に入るからお金は便利なものなのに、どうしてこんなに苦しまなきゃいけないのか疑問は広がっていった。
「こんな難しいことはインターネットで多くの人の意見を聞いてみたらどう?」お母さんもどう説明すればいいのかわからず稔に提案してみた。
稔の部屋には中古のパソコンがインターネットに繋がれていたのだ。
学校の授業でパソコンを使うことがあり、稔は中古でいいからと買ってもらっていた。
「インターネットで質問したら多くの人の意見も聞けるよね」
さっそく自分の部屋に戻った。
机の前に座ってパソコンの電源を入れながら「さあ、どんな所で何を質問したらいいんだろう?」
稔は不安だらけであった。
「僕も借金を返さなきゃいけないの?」
この物語は
「国の借金は国民が返す」
「次の世代に借金を残さないように」
テレビの報道番組を見ていた
小学6年生の男の子の疑問から始まりました。
男の子は希望稔というごく普通の男の子。
父親は証券マンで転勤が多く単身赴任です。
お母さんは中学の教諭で妹は小学3年生。
庭付きの一戸建てで郊外に住んでいます。
稔は幼いころから父親の持論を聞いてきた。
「お金は社会を良くするためにあるんだ」と。
ところが
「まだ働いてもいない子供にも借金のために苦しむなんて」
「大人が言ってることは変じゃないか?」
心の中でモヤモヤしたものが湧いていました。
社会の時間では担任の先生に「お金は社会が良くなるためにあるってお父さんから聞いたのにどうしてお金で苦しむ人が多いんですか?」と聞いてみた。
「それはね、国も国民もお金の使い方が良くないんだと思うよ」と先生は言ったけど稔の疑問は解けなかった。
むしろ、これ以上聞いたところで自分を納得させてくれる答えは期待できそうになかった。
とにかく借金をしたことのない借金を
返さなければいけないことに
憤慨をしていたのだ。
稔の頭の中には借金の二文字が住み着いてしまった。
借金をどうすれば良いのか?
自分の将来がどうなるのか考えるようになります。
「そうだ、お父さんに相談してみよう」と心の中でつぶやいてみたものの「どうせいつものようにお金の大切さを力説するんだろうな~」と諦めてしまった。
とりあえずお母さんに聞いてみようと思った稔は台所へ向かった。
「ねえ、お母さん気になっていることがあるんだけどね」「なあに」「僕んちも国の借金を返してるの?」「え~!そんなこと考えたことないわよ」「どうして?」「家のローンなら我が家の借金だけどね」「そうなの?」「確かに税金を増やして国の借金を埋めるみたいね」「あ!そっか~」
稔は何かに気が付いたようです。
「消費税を上げるって言ってたけど国に収めるお金を増やして借金を返すことなんだ」「そうね、国の借金も家の借金も国民の生活が苦しくなるのは確かね」
お金があれば行きたい所にも行けるし欲しいものが自由に手に入るからお金は便利なものなのに、どうしてこんなに苦しまなきゃいけないのか疑問は広がっていった。
「こんな難しいことはインターネットで多くの人の意見を聞いてみたらどう?」お母さんもどう説明すればいいのかわからず稔に提案してみた。
稔の部屋には中古のパソコンがインターネットに繋がれていたのだ。
学校の授業でパソコンを使うことがあり、稔は中古でいいからと買ってもらっていた。
「インターネットで質問したら多くの人の意見も聞けるよね」
さっそく自分の部屋に戻った。
机の前に座ってパソコンの電源を入れながら「さあ、どんな所で何を質問したらいいんだろう?」
稔は不安だらけであった。
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