12歳の少年が世界を変える!

マー坊

文字の大きさ
21 / 37

家族のありかた

しおりを挟む
「文化交流は今でもいっぱいあるけど日本を知らない人たちも多いですよね」「日本を知らない人たちも日本を嫌っている人たちも交流が増えれば解決しそうな気がします」「僕もそう思います」みんながコメントを書いた。

そこで稔が思い出したことを書いた「学校でいじめの話があったとき嫌いな人と好きな人の話があったんです。そのとき『嫌いな人は敵じゃない』って言ったんです」「ほ~それはすごいじゃないの。どうしてそう思ったの?」

「僕は『人様に迷惑をかけてはいけない』って教わりました。でもね友だちに何か言おうとしても『迷惑になるんじゃないか?』って思うようになったんです。それでね『人が喜ぶことをしよう』が良いんじゃないかって思ったんです」「一緒に楽しめれば迷惑をかけずに相手も喜ぶってことね?」「そうなんです、幸夫さんの交流の話を見てそれを思い出したんです」

そこで素子が「私も子供の頃から『人様に迷惑をかけてはいけない』ってしつこく言われたものよ。だから人と接することはなるだけ避けてきたわ。稔君の言う通りよね、良い話をありがとう」「稔君もいろいろ経験しているんだね」と栄治も一言書いた。「ありがとうございます」

利益を上げるために働いている栄治が「たしかに今までは損得勘定で生きてきたから、損することは出来るだけ避けて、自分にとって得する相手を味方のように接してきたんだよね」「これからは敵も味方も作らないほうがいいですね。敵と思うから争いになるんですね」と美佐枝がコメントした。

「稔君が言ったように『人が喜ぶことをしよう』と言うのは人が喜んでもらえる行為は自分のためでもあるんですよね。そういう人たちが自分をいじめることなんてありえないですからね。そこでこんなことを考えたんです。

お金の要る世界が損得勘定で生きるのなら
お金のない世界は尊徳感情で生きていける。

だからお金のない世界のほうが自分らしく生きていけるんじゃないかなって」「そうですね、稔君の一言でいつも考えさせられますね♪。ところで、提案書の原稿はこれで終了ですか?」「いえ、あと一つあります」

「それでは最後の部分を書きますね」


~~~提案書原稿(5)~~~


最後にみなさんにもう一度イメージしていただきたいことがあります。一つの時代に二つの世界を作ることです。

今のお金の要る世界とお金を使わないもう一つの世界です。   
戦争も貧困も飢餓も核もあるこの世界に、戦争も貧困も飢餓も核もない世界を作ります。
同じ時代に二つの世界を作ろうと言う訳です。

もう一つの世界は世界中が手をつなぎます。
世界中の情報をまとめるには国連が必要です。
ここにおられるみなさんの力が必要です。

僕は12年前日本で生まれて日本で育ちました。
日本の食事「和食」がユネスコ無形文化遺産になりました。
僕は日本の心「和をもって貴しとなす」が大好きです。意味は「何ごとをやるにも、みんなが仲良くやり、いさかいを起こさないのが良い」と言うことです。

今までは軍事力で世界平和を訴えていますが、これからは「和をもって尊しとなす」を実践してこの言葉がユネスコ無形文化遺産になるように頑張りたいです。

二つの世界は二階建ての家のようにお金の要る社会とお金のない社会が同居します。
お手本の社会を創ると言うことです。

お金のない社会が軌道に乗ればお金の要る社会は崩壊します。
それで
本当の世界平和が実現するんです。

よろしくお願いします。
大切な時間をいただいてありがとうございました。


~~~提案書原稿(5)以上~~~


「提案書は以上で最後になります」
「幸夫さん、12年前の誕生って僕のことですか?」
稔がびっくりして質問をした。

「そうだよ」「え~、ダメですよ」「大丈夫だよ、今の稔君だったらみんなの意見を発表できるよ」「そうですか?国連には一度行ってみたいと思ったことがあるけど」「稔君なら大丈夫よ」「稔君だからこそ世界の人たちに感動を与えると思うよ」

「日本の心を世界の人たちに知ってもらえることは良いことですね」「平和の『和』を知ってもらうことも大切なことかもしれないわね」「それを12歳の稔君が伝えることも良いことですね」

参加した全員が賛同してコメントした。
お金の要る世界にもう一つのお金のない世界を作るという提案は稔だったから打って付けなのかもしれない。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

転生先はご近所さん?

フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが… そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。 でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。

処理中です...