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拡散とテレビ局の取材
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翌日、幸夫が各政党とテレビ局のブログを探し出し一覧表を作って提示した。
「幸夫さんご苦労様です。ありがとうございます」「稔君、こんにちは。各政党とテレビ局への提案投稿は僕と栄治君と素子さんと美佐枝さんの4人でやるから稔君はこの一覧表にない所を探してくれないか?」「はい、わかりました」
その日はこれからの行動を確認しあった。
いまの政治家が興味を持ってくれるのか?
政治家は理想を語るが理想を実現する気はない。
それは立候補するときの政見がいつまでも実現しないことで実証されているからである。
それは参加者みんなが理解していることではあったが、やれることは何でもやってみることに異論は無かった。
テレビ局へ提案投稿するとブログのアクセス数が異常に増えていることがあった。あきらかに関係者が訪問して確認していることがわかった。
各政党への提案投稿は相変わらず「ご提案ありがとうございます。参考にさせていただきます」などお決まりの返事で対処していた。
「皆さん、その後の反応はどうですか?」素子がコメントを入れた。
しばらくして栄治が「応援していますよってけっこうコメントがありましたよ」「それは良かったですね。私のブログでも応援メッセージがありましたよ。ほかの人たちのところも支援者が多いといいですね」「楽しみです」
しばらくして稔が「学校でこんな話がありました。それは友達のお父さんがテレビ局で働いているんですけどね、テレビ局で話題になって僕を取材したいって言うことになりました。どうしたらいいですか?」栄治がビックリして「それはまたとないチャンスじゃないか」素子は「稔君、良い話だけどご両親に相談してから返事したほうがいいですよ」と返事を書いた。
「やっぱりそうですよね。お父さんとお母さんに言ってから決めます」
稔は父親が単身赴任で県外にいるのでいつも相談事はメールでやり取りをしていた。
さっそく事態の経緯を書いてメール送信して返事を待った。
しばらくして父親から返事が届いた。
「元気そうで何よりです。大体のことはわかったよ。お父さんは稔君がこんなに真剣に取り組んでいることが嬉しいよ。お父さんは大賛成だよ。お母さんにも了解をもらわなきゃいけないよ。取材する人が家に来るかもしれないからね。それから『お父さんは大賛成』と言っておいてね」
稔は「ありがとう」と返事メールを送った。
母親にも了解をもらってから稔はインターネットの仲間たちに報告した。
「みなさん、お父さんとお母さんに了解をもらいました。明日学校で友達にOKの返事をします」
ローカルのテレビ番組とはいえ、多くの人に知ってもらえるきっかけになる可能性が出てきた。
稔は学校へ行くとさっそく友達に取材OKの話をした。そして担任の先生にも報告すると「良かったな~、頑張れよ。応援してるからな」と言ってくれた。
翌日テレビ局から稔の自宅へ電話がかかった。
「テレビ局のものですが、希望さんのお宅ですか?」「はい」「稔君のお母さんですか?」「はい、そうです」「取材の承諾をしていただいてありがとうございます。3日後の夕方7時から二時間伺いたいのですがご都合はよろしいでしょうか?」「はい、いいですよ」「でわ、よろしくお願いします」「こちらこそよろしくお願いします」テレビ局の取材日時が決まった。
その日の夕方学校から帰った稔はお母さんから「テレビ局の人から電話があって、3日後の夕方7時から二時間取材に来るってよ。部屋の掃除をしておいてね」と言われ「うん。わかった」と自分の部屋に行った。
稔は部屋に入ったとたんパソコンの電源を入れた。
「どうしよう。どうしよう」とつぶやきながら。
いつもの掲示板を開いて「みなさん、ついに取材の日にちが決まりました。3日後の夜です。何を話していいのかわかりませんあせってます」と書き込んだが誰もコメントを書いてくれなかった。
その夜パソコンを覗いてみるとみんながコメントを入れていた。
「稔君よかったね、あせらなくても大丈夫だよ」「ついにやってきたね。思っていること話せば良いよ」「大丈夫よ。ここで話すように話せば良いのよ」「カメラに向かって話しちゃダメよ。質問した人の目を見ながら話してね」「みなさん、ありがとうございます」
そして3日後その日が来た。
「こんばんは。テレビ局のものですが」「は~い」
稔のお母さんが玄関に迎えに出た。お母さんは昼間のうちに美容院で髪のセットとメイクをしっかりしていた。
「こんばんは。きょうはよろしくお願いします」男性カメラマンと女性レポーターの二人が玄関の前に立っていた。
「こちらこそよろしく、どうぞこちらへ」と二階の稔の部屋に案内した。
「稔君こんばんは」「あ!はい、こんばんは」「よろしくお願いしますね」「はい、お願いします」稔は緊張して深呼吸をした。
「稔君は星が好きなの?」「はい」レポーターは稔の緊張をとぎほぐすように部屋の写真を見て言った。
「僕は宇宙が好きで天体写真なんか飾るのが好きなんです」「そう、いいわね~」「これがプレアデス星団でこちらがアンドロメダ星雲です。そしてこっちがオリオン大星雲です」「まあ、きれいな色ね」
レポーターはカメラの準備が済み、稔の緊張もほぐれたところで稔の前にマイクを差し出して「ちょっとテストするからお話してくれる?」「はい」「マイクの音量を確かめないとね。きょうは二人だけだから大変なの」と笑って穏やかな雰囲気になった。
「それでは稔君に質問しますね」「はい」
取材が始まった。
「幸夫さんご苦労様です。ありがとうございます」「稔君、こんにちは。各政党とテレビ局への提案投稿は僕と栄治君と素子さんと美佐枝さんの4人でやるから稔君はこの一覧表にない所を探してくれないか?」「はい、わかりました」
その日はこれからの行動を確認しあった。
いまの政治家が興味を持ってくれるのか?
政治家は理想を語るが理想を実現する気はない。
それは立候補するときの政見がいつまでも実現しないことで実証されているからである。
それは参加者みんなが理解していることではあったが、やれることは何でもやってみることに異論は無かった。
テレビ局へ提案投稿するとブログのアクセス数が異常に増えていることがあった。あきらかに関係者が訪問して確認していることがわかった。
各政党への提案投稿は相変わらず「ご提案ありがとうございます。参考にさせていただきます」などお決まりの返事で対処していた。
「皆さん、その後の反応はどうですか?」素子がコメントを入れた。
しばらくして栄治が「応援していますよってけっこうコメントがありましたよ」「それは良かったですね。私のブログでも応援メッセージがありましたよ。ほかの人たちのところも支援者が多いといいですね」「楽しみです」
しばらくして稔が「学校でこんな話がありました。それは友達のお父さんがテレビ局で働いているんですけどね、テレビ局で話題になって僕を取材したいって言うことになりました。どうしたらいいですか?」栄治がビックリして「それはまたとないチャンスじゃないか」素子は「稔君、良い話だけどご両親に相談してから返事したほうがいいですよ」と返事を書いた。
「やっぱりそうですよね。お父さんとお母さんに言ってから決めます」
稔は父親が単身赴任で県外にいるのでいつも相談事はメールでやり取りをしていた。
さっそく事態の経緯を書いてメール送信して返事を待った。
しばらくして父親から返事が届いた。
「元気そうで何よりです。大体のことはわかったよ。お父さんは稔君がこんなに真剣に取り組んでいることが嬉しいよ。お父さんは大賛成だよ。お母さんにも了解をもらわなきゃいけないよ。取材する人が家に来るかもしれないからね。それから『お父さんは大賛成』と言っておいてね」
稔は「ありがとう」と返事メールを送った。
母親にも了解をもらってから稔はインターネットの仲間たちに報告した。
「みなさん、お父さんとお母さんに了解をもらいました。明日学校で友達にOKの返事をします」
ローカルのテレビ番組とはいえ、多くの人に知ってもらえるきっかけになる可能性が出てきた。
稔は学校へ行くとさっそく友達に取材OKの話をした。そして担任の先生にも報告すると「良かったな~、頑張れよ。応援してるからな」と言ってくれた。
翌日テレビ局から稔の自宅へ電話がかかった。
「テレビ局のものですが、希望さんのお宅ですか?」「はい」「稔君のお母さんですか?」「はい、そうです」「取材の承諾をしていただいてありがとうございます。3日後の夕方7時から二時間伺いたいのですがご都合はよろしいでしょうか?」「はい、いいですよ」「でわ、よろしくお願いします」「こちらこそよろしくお願いします」テレビ局の取材日時が決まった。
その日の夕方学校から帰った稔はお母さんから「テレビ局の人から電話があって、3日後の夕方7時から二時間取材に来るってよ。部屋の掃除をしておいてね」と言われ「うん。わかった」と自分の部屋に行った。
稔は部屋に入ったとたんパソコンの電源を入れた。
「どうしよう。どうしよう」とつぶやきながら。
いつもの掲示板を開いて「みなさん、ついに取材の日にちが決まりました。3日後の夜です。何を話していいのかわかりませんあせってます」と書き込んだが誰もコメントを書いてくれなかった。
その夜パソコンを覗いてみるとみんながコメントを入れていた。
「稔君よかったね、あせらなくても大丈夫だよ」「ついにやってきたね。思っていること話せば良いよ」「大丈夫よ。ここで話すように話せば良いのよ」「カメラに向かって話しちゃダメよ。質問した人の目を見ながら話してね」「みなさん、ありがとうございます」
そして3日後その日が来た。
「こんばんは。テレビ局のものですが」「は~い」
稔のお母さんが玄関に迎えに出た。お母さんは昼間のうちに美容院で髪のセットとメイクをしっかりしていた。
「こんばんは。きょうはよろしくお願いします」男性カメラマンと女性レポーターの二人が玄関の前に立っていた。
「こちらこそよろしく、どうぞこちらへ」と二階の稔の部屋に案内した。
「稔君こんばんは」「あ!はい、こんばんは」「よろしくお願いしますね」「はい、お願いします」稔は緊張して深呼吸をした。
「稔君は星が好きなの?」「はい」レポーターは稔の緊張をとぎほぐすように部屋の写真を見て言った。
「僕は宇宙が好きで天体写真なんか飾るのが好きなんです」「そう、いいわね~」「これがプレアデス星団でこちらがアンドロメダ星雲です。そしてこっちがオリオン大星雲です」「まあ、きれいな色ね」
レポーターはカメラの準備が済み、稔の緊張もほぐれたところで稔の前にマイクを差し出して「ちょっとテストするからお話してくれる?」「はい」「マイクの音量を確かめないとね。きょうは二人だけだから大変なの」と笑って穏やかな雰囲気になった。
「それでは稔君に質問しますね」「はい」
取材が始まった。
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