33 / 37
国連本部で演説(1)
しおりを挟む
国連本部に到着した幸夫と稔はすでに会議が始まっていた会議場のそばで待つように言われた。
心の準備は出来ていたものの本番が目前に迫ると緊張が高ぶってきた。
会議場の中では稔の紹介がされているのが稔の耳に入ってきた。「出番になりましたのでこちらにどうぞ」と案内され、稔と幸夫は会議場の中に入って行った。各国の代表者たちは立ち上がって拍手をして二人を歓迎した。
稔は壇上へ幸夫は稔のそばにある椅子の横に立ってゆっくりと丁寧にお辞儀をした。幸夫は椅子に座り稔は手に持っていた封筒から提案書を取り出した。そして読み始める前に一言国連と各国代表者の人たちにお礼の言葉を言った。
そして「それでは僕の提案を読ませていただきます」と言って提案書を読み始めた。
~~~~~
私たちは世界平和の実現を提案します。
いままで私たちは
軍隊を無くせば平和になれると思っていました。
なぜ軍隊が無くならないのか?
軍隊を必要とする世界だからです。
奪い合いや騙し合いの世界だからです。
世界平和になれば軍隊は要りません。
軍隊や核を無くすための努力より
世界平和の実現に努力を傾けたほうが良い。
そう思うのです。
世界平和は
「支え合い」「分かち合い」の世界です。
互いが互いを必要とし助け合っているのです。
それが実現するための提案をします。
一つ目の提案ですが、国連を中心とした
国際支援団(International support group)の
設立をお願いします。
「国際支援団(ISG)」とは
「国境なき医師団」を参考にして
世界中の国と地域が参加して作られますが
国際支援団(ISG)は常時活動する団体です。
設立の目的は
世界の貧困や差別を無くすことです。
世界のあらゆる地域が独自の文化が守られ
安心して生活できるお手伝いをすることです。
世界中の技術と資源を無駄なく有効活用します。
国際支援団の仕事は
それぞれの国の代表が
「自分の国が出来ること、出来ないこと」
「自分の国に足るもの、足らないもの」
「自分の国が必要なもの、して欲しいこと」
シェアをし合います。
そして
農業生産が出来る所
工業生産が出来る所
科学技術が得意な所
世界中で生産と技術を分かち合うのです。
たとえば
「私たちの国は土地は広いけど砂漠が多いです」
「私たちは砂漠を農地に変える技術を提供します」
「海に面しているけど水不足で困っています」
「私たちは海水淡水化の技術を提供しますよ」
「水はいっぱいあるのに汚染がひどいです」
「私たちは汚泥浄水装置を提供しましょう」
「広大な農地はあるけど生産能力が低いです」
「私たちが生産能率の高い技術を提供しましょう」
「きれいな海に面しているので養殖技術が欲しい」
「私たちが養殖の技術を提供しましょう」
などなど
もっとたくさんの協力関係が出来上がります。
国際支援団の活動の仕方を少し説明させていただきます。
国の代表だけでは部族間の格差が出来ますので
地域活動の組織編成は地域の人がリーダーとなって
世界中の人が参加して行います。
地域の風習やしきたりや宗教に合わせた活動が
求められるからです。
それぞれの地域や宗教を大切にし合う関係を作れば
世界平和にもつながると思っています。
~~~~~
ここまで読んだ時、会議場で拍手があがった。とくに発展途上国や部族間で争いが多い国であった。
そして、その拍手は会議場全体でしばらく続いた。
稔も幸雄も支援団の働き方の文面を追加したことが良かったと安心していた。拍手が終わってから稔は続きを読み始めた。
心の準備は出来ていたものの本番が目前に迫ると緊張が高ぶってきた。
会議場の中では稔の紹介がされているのが稔の耳に入ってきた。「出番になりましたのでこちらにどうぞ」と案内され、稔と幸夫は会議場の中に入って行った。各国の代表者たちは立ち上がって拍手をして二人を歓迎した。
稔は壇上へ幸夫は稔のそばにある椅子の横に立ってゆっくりと丁寧にお辞儀をした。幸夫は椅子に座り稔は手に持っていた封筒から提案書を取り出した。そして読み始める前に一言国連と各国代表者の人たちにお礼の言葉を言った。
そして「それでは僕の提案を読ませていただきます」と言って提案書を読み始めた。
~~~~~
私たちは世界平和の実現を提案します。
いままで私たちは
軍隊を無くせば平和になれると思っていました。
なぜ軍隊が無くならないのか?
軍隊を必要とする世界だからです。
奪い合いや騙し合いの世界だからです。
世界平和になれば軍隊は要りません。
軍隊や核を無くすための努力より
世界平和の実現に努力を傾けたほうが良い。
そう思うのです。
世界平和は
「支え合い」「分かち合い」の世界です。
互いが互いを必要とし助け合っているのです。
それが実現するための提案をします。
一つ目の提案ですが、国連を中心とした
国際支援団(International support group)の
設立をお願いします。
「国際支援団(ISG)」とは
「国境なき医師団」を参考にして
世界中の国と地域が参加して作られますが
国際支援団(ISG)は常時活動する団体です。
設立の目的は
世界の貧困や差別を無くすことです。
世界のあらゆる地域が独自の文化が守られ
安心して生活できるお手伝いをすることです。
世界中の技術と資源を無駄なく有効活用します。
国際支援団の仕事は
それぞれの国の代表が
「自分の国が出来ること、出来ないこと」
「自分の国に足るもの、足らないもの」
「自分の国が必要なもの、して欲しいこと」
シェアをし合います。
そして
農業生産が出来る所
工業生産が出来る所
科学技術が得意な所
世界中で生産と技術を分かち合うのです。
たとえば
「私たちの国は土地は広いけど砂漠が多いです」
「私たちは砂漠を農地に変える技術を提供します」
「海に面しているけど水不足で困っています」
「私たちは海水淡水化の技術を提供しますよ」
「水はいっぱいあるのに汚染がひどいです」
「私たちは汚泥浄水装置を提供しましょう」
「広大な農地はあるけど生産能力が低いです」
「私たちが生産能率の高い技術を提供しましょう」
「きれいな海に面しているので養殖技術が欲しい」
「私たちが養殖の技術を提供しましょう」
などなど
もっとたくさんの協力関係が出来上がります。
国際支援団の活動の仕方を少し説明させていただきます。
国の代表だけでは部族間の格差が出来ますので
地域活動の組織編成は地域の人がリーダーとなって
世界中の人が参加して行います。
地域の風習やしきたりや宗教に合わせた活動が
求められるからです。
それぞれの地域や宗教を大切にし合う関係を作れば
世界平和にもつながると思っています。
~~~~~
ここまで読んだ時、会議場で拍手があがった。とくに発展途上国や部族間で争いが多い国であった。
そして、その拍手は会議場全体でしばらく続いた。
稔も幸雄も支援団の働き方の文面を追加したことが良かったと安心していた。拍手が終わってから稔は続きを読み始めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる