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2.筋肉令嬢、これは家族ってことかしら? ※一部父視点
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突然のプロポーズに私の頭は真っ白になった。
ルーカス様にすら、小さい時に『一生手合わせをする』と言われたきりだ。
私はその場で片膝をつき、少年の手を取ると、そっと手の甲に口付けをする。
「一生お守りします」
剣を使わないプロテイン公爵家では、こうやって好意を伝えろと教えられた。
拳は剣よりも強く、好意を伝えるなら、手に直接伝えろと言われているからね。
これを令嬢たちにしたら、耳が聞こえなくなるほど雄叫びを上げていたわ。
「くくく、そうか。マッチョを売っているだけはあるね」
少年は満足そうに笑っている。
どうやら私の好意は伝わったようね。
「私はあなたのその強さに惹かれました」
「へっ……」
少年の言葉を聞き、胸の鼓動がどんどん速くなる。
今にも心臓病の発作が出るほど、ドキドキと言っているのが全身に伝わってくる。
「剣を折ったのにですか……?」
「ええ、すごかったです」
ルーカス様の剣を折った時は、声を上げて逃げて行った。
過去に強さがいらないと思った日は、半日だけあった。
前にも後にもなく、その時だけだ。
ただ、強さを否定すると、私の生き方すら否定することになってしまう。
でも、目の前にいる少年はそれすらも褒めてくれた。
「ルシアン様!」
そう思っていると、腰に剣をぶら下げ、マントを付けている男が走ってきた。
服装からして騎士のような見た目だ。
「ガレス、追手はどうだ?」
「全て始末してきました」
父様とあまり年齢が変わらない男はガレスという名前らしい。
それよりも――。
「ルシアン様ってお名前なんですね」
天使のような見た目の少年はルシアン様と呼ばれていた。
見た目と合った名前に、つい何度も呼びたくなってしまう。
「ええ、そういえばあなたのお名前は……?」
「リリナと申します」
自己紹介をすると、少し首を傾げていた。
「この国には中世的な名前が多いんです」
「ああ、それは知らなかった」
ガレスさんが小声で何かを話されて、ルシアン様は納得していた。
「それで追っては……」
ガレスさんは周囲をキョロキョロと見渡す。
「ああ、リリナが全て追い払ってくれた」
「全てですか!? 五人はいたと思いますが……」
ガレスさんは私の顔をジーッと見つめてくる。
そんなに五人を相手することは珍しいことだろうか。
我が家の戦闘訓練では当たり前だったわよ?
「それなら手合わせでもしてみますか?」
「では――」
とりあえず、捻り潰してみたら私がルシアン様をお守りしたことを理解してくれるだろう。
少しだけ足に力を込めて、ガレスさんの背後へと一気に移動する。
――ガキン!
拳が冷たく硬い何かにぶつかった。
そう思った瞬間、拳に込めた重みが何の抵抗もなく流されていく。
「全く物騒な拳だな。気を抜いたら、剣が折れそうだ」
ガレスさんはすでに剣を抜いており、私の拳に沿わせるようにして、その力を受け流していた。
あまりにも滑らかに力を逸らされたせいで、拳は止まらず空中を殴っていた。
――バン!
遠くのタルが爆ぜ、大きな音を立てて破裂した。
剣で拳をいなされたのは、これが初めてだわ。
その感覚に、ルシアン様を見た時とは違う気持ちで、背筋がゾクリと震えた。
「どうだ、強いだろ!」
ルシアン様は嬉しそうにしているが、ガレスさんは呆れていた。
もしかして、ルシアン様が嘘をついていたとでも思っているのかもしれない。
だって、剣は折れなかったのよ。
きっと三割の力でしか叩いてなかったのがいけなかったのね。
「またそうやって――」
私は次こそ吹き飛ばす勢いで力を込める。
「リリナ! 試験は終わりだよ」
「ふぇ!?」
その言葉に力が抜けていく。
試験ってなんの試験だったのかしら?
婚約者の試験?
いやいや、そんなことよりも、今聞きましたか?
私のことをリリナと呼びましたわよ。
ルーカス様ですら、『リリナ嬢』としか呼ばなかったのに……。
『リリナ』と呼ぶのは父様と兄様だけ。
ってことはすでに私たちって家族ってことかしら?
私はあまりの嬉しさに笑みが止まらない。
「ほら、本人が喜んでいるから、連れて行っても問題ないでしょ?」
「リリナさんが良いと言うならいいでしょう」
チラチラとルシアン様とガレスさんがこちらを見ていたが、私は全く気にならなかったですわ。
だって、ルシアン様との将来を想像していたのよ。
毎日手合わせをして、褒めてくれるルシアン様。
きっと子どもはルシアン様似の愛らしい男の子と女の子の二人。
幼い時は私の力を受け継いで、ダンベルで遊んでいるのも想像できるわ。
「じゃあ、リリナ行きますよ」
「また、ルシアン様はすぐに人を拾ってくる……」
楽しい未来を想像して、私はどこかに連れて行かれていることに気づかなかった。
♦︎ ♦︎ ♦︎
仕事を終え、家に帰ると愛する娘からの置き手紙が置いてあった。
「リリナからの手紙は久しぶりだな。いつも筋トレばかりしているからな」
我がプロテイン公爵家の中で、一番自然と力が付いたのは娘のリリナだった。
一歳の時には自然と5kgのダンベルを持ち上げて、振り回したり、投げたりして遊んでいた。
歩くようになった時には、プロテイン公爵家の『フラッシュステップ』も使いこなしていた。
どれも回復魔法の魔力を感じたから、妻の力が関係しているのだろう。
そもそもプロテイン公爵家は力が強く、体が丈夫な家系として有名だ。
そこに病弱だが回復魔法の才能があり、『聖女』と呼ばれる妻と結婚したことで、生まれたのがリリナだ。
リリナはどちらの才能も受け継いでいるため、瞬間的に自分の体を回復させて力を倍増させている。
まさにプロテイン公爵家の最高傑作ってところだな。
「ふふふ、中にはお父様大好きって書いて……」
手からスルリと手紙が落ちていく。
わしは手紙を読んだ瞬間、この国を滅ぼそうと思った。
まさかリリナが婚約破棄されて、公爵家から出て行くと書いてあったのだ。
「おのれ……ルーカスめ!」
ルーカスは私がリリナに紹介した婚約者だ。
あいつは有名な王族護衛の騎士家系のため、リリナに相応しいと思ったのだ。
それなのに……。
すぐにルーカスがいるフワリーノ公爵家の屋敷に向かった。
「おい、ルーカスはどこだ!」
「プロテイン現当主様!?」
扉を開けた先には、青いドレスを着た令嬢と楽しそうにお茶をしているルーカスがいた。
あの女に唆されて、うちの可愛いリリナが家を出て行ってしまった。
女にもイライラするが、それよりもルーカスのあの柔らかいナヨナヨした感じが昔から気に食わない。
わしはルーカスの襟元を掴むと、すぐに地面に叩きつける。
「ぐはっ!?」
突然、わしが来たことで周囲は騒然としていた。
ただ、ルーカスの近くにいた女は嬉しそうに微笑んでいる。
「あのリリナ様のお父様ですね……」
「なんだ」
わしは女に警戒を強める。
女は立ち上がると、青いドレスをふわりと広げて挨拶をする。
「私の名前はシンデレラです。本日は突然のご訪問、誠に光栄存じます」
微笑みながらお辞儀をして、柔らかい声で言った。
とても丁寧な子だ。
だが、微笑みがどことなく不気味さを醸し出している。
戦場の中でも拳一つで戦ってきた俺ですら、何か違和感を覚えた。
「愛するリリナ様の代わりにルーカス様との婚約を承りました」
一瞬、場の空気が凍りつく。
「リリナ様は……わたくしにとって運命の方なんです」
シンデレラ嬢の言っていることが全く理解できない。
愛するリリナのためにルーカスと婚約する?
どこにそんなおかしなことをするやつが……ああ、ここにいたのか。
「リリナ様は私にとって王子様なんです。お姉様に階段から突き落とされたときに、さっと抱きかかえてくれて、その時に私は恋に落ちたわ!」
なんか……今までに会ったことない不気味な女にわしは後退りする。
「それなのに……こんなひ弱で、いかにも守ってもらうような見た目の方がリリナ様の婚約者だって……堪ったもんじゃないわよ!」
シンデレラは地面に気絶しているルーカスの頬を何度もビンタして、頭を地面に打ちつけて起こす。
シンデレラの意見はわしも同じだが、いくら何でもそこまではわしもしないぞ?
「あぁ、シンデレラ嬢。今日も美しい」
「さぁ、ルーカス様。続きのお茶をしますわよ」
シンデレラは何事もなくルーカスを椅子に座らせて、お茶会を再開させた。
虚ろな目をしているルーカスを見て、わしの苛立ちはどこかに消えていった。
ルーカス様にすら、小さい時に『一生手合わせをする』と言われたきりだ。
私はその場で片膝をつき、少年の手を取ると、そっと手の甲に口付けをする。
「一生お守りします」
剣を使わないプロテイン公爵家では、こうやって好意を伝えろと教えられた。
拳は剣よりも強く、好意を伝えるなら、手に直接伝えろと言われているからね。
これを令嬢たちにしたら、耳が聞こえなくなるほど雄叫びを上げていたわ。
「くくく、そうか。マッチョを売っているだけはあるね」
少年は満足そうに笑っている。
どうやら私の好意は伝わったようね。
「私はあなたのその強さに惹かれました」
「へっ……」
少年の言葉を聞き、胸の鼓動がどんどん速くなる。
今にも心臓病の発作が出るほど、ドキドキと言っているのが全身に伝わってくる。
「剣を折ったのにですか……?」
「ええ、すごかったです」
ルーカス様の剣を折った時は、声を上げて逃げて行った。
過去に強さがいらないと思った日は、半日だけあった。
前にも後にもなく、その時だけだ。
ただ、強さを否定すると、私の生き方すら否定することになってしまう。
でも、目の前にいる少年はそれすらも褒めてくれた。
「ルシアン様!」
そう思っていると、腰に剣をぶら下げ、マントを付けている男が走ってきた。
服装からして騎士のような見た目だ。
「ガレス、追手はどうだ?」
「全て始末してきました」
父様とあまり年齢が変わらない男はガレスという名前らしい。
それよりも――。
「ルシアン様ってお名前なんですね」
天使のような見た目の少年はルシアン様と呼ばれていた。
見た目と合った名前に、つい何度も呼びたくなってしまう。
「ええ、そういえばあなたのお名前は……?」
「リリナと申します」
自己紹介をすると、少し首を傾げていた。
「この国には中世的な名前が多いんです」
「ああ、それは知らなかった」
ガレスさんが小声で何かを話されて、ルシアン様は納得していた。
「それで追っては……」
ガレスさんは周囲をキョロキョロと見渡す。
「ああ、リリナが全て追い払ってくれた」
「全てですか!? 五人はいたと思いますが……」
ガレスさんは私の顔をジーッと見つめてくる。
そんなに五人を相手することは珍しいことだろうか。
我が家の戦闘訓練では当たり前だったわよ?
「それなら手合わせでもしてみますか?」
「では――」
とりあえず、捻り潰してみたら私がルシアン様をお守りしたことを理解してくれるだろう。
少しだけ足に力を込めて、ガレスさんの背後へと一気に移動する。
――ガキン!
拳が冷たく硬い何かにぶつかった。
そう思った瞬間、拳に込めた重みが何の抵抗もなく流されていく。
「全く物騒な拳だな。気を抜いたら、剣が折れそうだ」
ガレスさんはすでに剣を抜いており、私の拳に沿わせるようにして、その力を受け流していた。
あまりにも滑らかに力を逸らされたせいで、拳は止まらず空中を殴っていた。
――バン!
遠くのタルが爆ぜ、大きな音を立てて破裂した。
剣で拳をいなされたのは、これが初めてだわ。
その感覚に、ルシアン様を見た時とは違う気持ちで、背筋がゾクリと震えた。
「どうだ、強いだろ!」
ルシアン様は嬉しそうにしているが、ガレスさんは呆れていた。
もしかして、ルシアン様が嘘をついていたとでも思っているのかもしれない。
だって、剣は折れなかったのよ。
きっと三割の力でしか叩いてなかったのがいけなかったのね。
「またそうやって――」
私は次こそ吹き飛ばす勢いで力を込める。
「リリナ! 試験は終わりだよ」
「ふぇ!?」
その言葉に力が抜けていく。
試験ってなんの試験だったのかしら?
婚約者の試験?
いやいや、そんなことよりも、今聞きましたか?
私のことをリリナと呼びましたわよ。
ルーカス様ですら、『リリナ嬢』としか呼ばなかったのに……。
『リリナ』と呼ぶのは父様と兄様だけ。
ってことはすでに私たちって家族ってことかしら?
私はあまりの嬉しさに笑みが止まらない。
「ほら、本人が喜んでいるから、連れて行っても問題ないでしょ?」
「リリナさんが良いと言うならいいでしょう」
チラチラとルシアン様とガレスさんがこちらを見ていたが、私は全く気にならなかったですわ。
だって、ルシアン様との将来を想像していたのよ。
毎日手合わせをして、褒めてくれるルシアン様。
きっと子どもはルシアン様似の愛らしい男の子と女の子の二人。
幼い時は私の力を受け継いで、ダンベルで遊んでいるのも想像できるわ。
「じゃあ、リリナ行きますよ」
「また、ルシアン様はすぐに人を拾ってくる……」
楽しい未来を想像して、私はどこかに連れて行かれていることに気づかなかった。
♦︎ ♦︎ ♦︎
仕事を終え、家に帰ると愛する娘からの置き手紙が置いてあった。
「リリナからの手紙は久しぶりだな。いつも筋トレばかりしているからな」
我がプロテイン公爵家の中で、一番自然と力が付いたのは娘のリリナだった。
一歳の時には自然と5kgのダンベルを持ち上げて、振り回したり、投げたりして遊んでいた。
歩くようになった時には、プロテイン公爵家の『フラッシュステップ』も使いこなしていた。
どれも回復魔法の魔力を感じたから、妻の力が関係しているのだろう。
そもそもプロテイン公爵家は力が強く、体が丈夫な家系として有名だ。
そこに病弱だが回復魔法の才能があり、『聖女』と呼ばれる妻と結婚したことで、生まれたのがリリナだ。
リリナはどちらの才能も受け継いでいるため、瞬間的に自分の体を回復させて力を倍増させている。
まさにプロテイン公爵家の最高傑作ってところだな。
「ふふふ、中にはお父様大好きって書いて……」
手からスルリと手紙が落ちていく。
わしは手紙を読んだ瞬間、この国を滅ぼそうと思った。
まさかリリナが婚約破棄されて、公爵家から出て行くと書いてあったのだ。
「おのれ……ルーカスめ!」
ルーカスは私がリリナに紹介した婚約者だ。
あいつは有名な王族護衛の騎士家系のため、リリナに相応しいと思ったのだ。
それなのに……。
すぐにルーカスがいるフワリーノ公爵家の屋敷に向かった。
「おい、ルーカスはどこだ!」
「プロテイン現当主様!?」
扉を開けた先には、青いドレスを着た令嬢と楽しそうにお茶をしているルーカスがいた。
あの女に唆されて、うちの可愛いリリナが家を出て行ってしまった。
女にもイライラするが、それよりもルーカスのあの柔らかいナヨナヨした感じが昔から気に食わない。
わしはルーカスの襟元を掴むと、すぐに地面に叩きつける。
「ぐはっ!?」
突然、わしが来たことで周囲は騒然としていた。
ただ、ルーカスの近くにいた女は嬉しそうに微笑んでいる。
「あのリリナ様のお父様ですね……」
「なんだ」
わしは女に警戒を強める。
女は立ち上がると、青いドレスをふわりと広げて挨拶をする。
「私の名前はシンデレラです。本日は突然のご訪問、誠に光栄存じます」
微笑みながらお辞儀をして、柔らかい声で言った。
とても丁寧な子だ。
だが、微笑みがどことなく不気味さを醸し出している。
戦場の中でも拳一つで戦ってきた俺ですら、何か違和感を覚えた。
「愛するリリナ様の代わりにルーカス様との婚約を承りました」
一瞬、場の空気が凍りつく。
「リリナ様は……わたくしにとって運命の方なんです」
シンデレラ嬢の言っていることが全く理解できない。
愛するリリナのためにルーカスと婚約する?
どこにそんなおかしなことをするやつが……ああ、ここにいたのか。
「リリナ様は私にとって王子様なんです。お姉様に階段から突き落とされたときに、さっと抱きかかえてくれて、その時に私は恋に落ちたわ!」
なんか……今までに会ったことない不気味な女にわしは後退りする。
「それなのに……こんなひ弱で、いかにも守ってもらうような見た目の方がリリナ様の婚約者だって……堪ったもんじゃないわよ!」
シンデレラは地面に気絶しているルーカスの頬を何度もビンタして、頭を地面に打ちつけて起こす。
シンデレラの意見はわしも同じだが、いくら何でもそこまではわしもしないぞ?
「あぁ、シンデレラ嬢。今日も美しい」
「さぁ、ルーカス様。続きのお茶をしますわよ」
シンデレラは何事もなくルーカスを椅子に座らせて、お茶会を再開させた。
虚ろな目をしているルーカスを見て、わしの苛立ちはどこかに消えていった。
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