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37.筋肉令嬢、恐怖体験をする
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私はすぐにイヌとネコを追いかけたが、その姿はどこにも見当たらない。
すれ違うのは、私に深々と頭を下げる騎士たちばかり。
「どこかなー?」
カーテンの裏、ソファの下、本棚の隙間、花瓶の中――。
どこも彼らが隠れそうな場所だが、気配すら感じられない。
途中、縛られた女性と子どもを見かけたが、そこにも彼らの気配はなかった。
やはり、影に潜んでいるのか。
彼らには影に隠れる能力がある。
いつもブレーメンの影に隠れているから、誰かの影や物の裏側に完全に溶け込んでいるのかもしれない。
「ふふふ、一緒に筋トレするわよー」
声かけをするがどこからも鳴き声はしない。
我が家であれば、みんな集まって来るし、同じイヌでも上腕三頭筋はよだれを垂らして頭をかじろうとする。
やっぱりここは目を凝らして見ていかないと見つけられないのだろう。
「あっ、あそこにいる騎士に聞いてみるか」
鎧を着た騎士が近くにいたため、声をかけることにした。
「あのー、この辺でイヌかネコを見てないですか?」
私が声をかけると、騎士はビクッとしていた。
今までの騎士とは違って、珍しく頭までヘルムをしっかり被っている。
『ミテナイ』
ボソッと小さな声で返事が聞こえてきた。
「ありがとうございます」
少し不思議に思いながらも、騎士にお礼を伝えた。
『フゥー、イナクナッタカ……』
「いえ、まだいますよ?」
『ヒィ!?』
再び声をかけると、なぜか騎士は驚いていた。
少し足元がふらふらしていたのが気のなって様子を見ていたのだ。
「体調でも悪いのかと思って……」
『ダイショウブ』
急いで逃げようとする騎士を捕まえて、私は手を構える。
「私のビンタは回復効果があるので、歯を食いしばって!」
『イヤダアアアアア!』
私は手のひらに魔力を込めて、顔に向かってビンタをした。
勢いよく叩いたため、ヘルムが宙を舞う。
――ゴロッ!
転がっていくヘルムを私はすぐに拾って、騎士に声をかける。
「ちょっと、勢いが強かった……イヤアアアァァァ!」
なんと、騎士の首から上がなくなっていた。
ひょっとして今手に持っているのは、ヘルムではなく本当に生首……。
騎士の頭が取れるなんて、誰も追わないだろう。
それに優しくペチンとビンタしたぐらいだ。
突然の出来事に私は声を出してしまった。
『ハヤクシナイト……』
そんな状況でも逃げようとする騎士に私は急いで、ヘルムをつけて往復ビンタをする。
私の回復魔法だと取れた首がくっつくかもしれない。
『シヌシヌシヌシヌシヌシヌ!』
「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!」
早くしないと本当に死ぬかもしれない。
屋敷の中に私と騎士の声が響いていく。
往復ビンタを止めると、ゴロゴロと転がっていくヘルム。
やはり騎士は助けられなかったようだ。
「ははは、私は殺人者になったようね……」
私は転がっていく頭を取りに行くと、なぜか絵画と目が合うような気がした。
右に行くと視線は一緒に動き、左に行くと視線は左に向く。
「ヒイイィィィ!?」
『ヒイイィィィ!?』
私がびっくりすると、なぜか絵画も一緒に驚いていた。
次第に絵画から影のような真っ黒な何かが飛び出てきた。
それはすぐに騎士に向かって走っていく。
『ニゲルヨ!』
『ツカマッタラヤラレル!』
頭が外れた騎士からも、何か影みたいのが出てくると走って逃げて行った。
どことなく真っ黒な物体がイヌとネコに見えた。
「あれは一体何なの……」
殺人者になったと勘違いするぐらい、私は疲れていたのだろうか。
持っていたヘルムを覗くとそこには頭はなかった。
まさかこれが怪奇現象って呼ばれるやつだろうか。
私は咄嗟に持っていたヘルムを投げた。
レイスって呼ばれる魔物は物理攻撃が効かないと聞いたことがある。
それに人の体に乗り移って操る力があるはずだ。
私の拳が当たらない魔物に、私が勝てるはずがない。
「おい、俺の家族は見てないか!」
「うわあああああ!?」
突然、声をかけられた私は拳を握る。
レイスに勝てないかもしれないが、プロテイン公爵家の誇りとして、そのままやられるわけにはいかない。
勢いよく振り返りながら、拳を突き出すと手には何かが触れた感触があった。
「グフッ……」
「えっ……」
視線を上げると、そこには私に腹部を勢いよく叩かれているブレーメンがいた。
目は白目を剥き、そのまま力が抜けて倒れていく。
「ちょっ……あなたしっかりしなさいよ!」
私はすぐに応急処置として、ブレーメンの顔を往復ビンタすることにした。
ここで助けなければ、本当に殺人者になってしまう。
私のためにも、ブレーメンは何としてでも助け出さないといけない。
『シンジャウヨ……』
『モウヤメテ!』
影からまた何かが飛び出してきた。
そこにはブレーメンを守るイヌとネコがいた。
いつのまにか合流したようだ。
「早く助けないとブレーメンが死んじゃう!」
『『モウシンデル!』』
イヌとネコはブレーメンを手に取ると、私に見せつけて来る。
ただ、イヌとネコが言う通り、ブレーメンの手足はだらんとしていた。
本当に私は殺してしまったのだろうか。
「これじゃあ、私が殺人犯になるじゃないの! 生きかえりなさい!」
私は何度も何度もブレーメンの顔をビンタをする。
すると、ブレーメンの手がピクリと動いた……。
「おお……俺は何度死ねばいいんだ……」
やはりブレーメンは死んでいなかった。
だが、私は異変を感じて手を止める。
まるでブレーメンは何度も死んでいるかのように言っていた。
手元を見ると、私の魔力は右手にしか循環されていなかった。
どうやら回復させるためにやっていた往復ビンタは、気絶と回復を繰り返していたようだ。
「回復魔法って使い方を間違えると……殺しちゃうのね」
そう言いながら、私は右手にだけ魔力を集中させる。
人間って失敗はいくらでもあるわよね!
「次は本気のビンタ、いくわよ! しっかり生き返りなさーい!」
大きな音が屋敷の中に響いた。
すれ違うのは、私に深々と頭を下げる騎士たちばかり。
「どこかなー?」
カーテンの裏、ソファの下、本棚の隙間、花瓶の中――。
どこも彼らが隠れそうな場所だが、気配すら感じられない。
途中、縛られた女性と子どもを見かけたが、そこにも彼らの気配はなかった。
やはり、影に潜んでいるのか。
彼らには影に隠れる能力がある。
いつもブレーメンの影に隠れているから、誰かの影や物の裏側に完全に溶け込んでいるのかもしれない。
「ふふふ、一緒に筋トレするわよー」
声かけをするがどこからも鳴き声はしない。
我が家であれば、みんな集まって来るし、同じイヌでも上腕三頭筋はよだれを垂らして頭をかじろうとする。
やっぱりここは目を凝らして見ていかないと見つけられないのだろう。
「あっ、あそこにいる騎士に聞いてみるか」
鎧を着た騎士が近くにいたため、声をかけることにした。
「あのー、この辺でイヌかネコを見てないですか?」
私が声をかけると、騎士はビクッとしていた。
今までの騎士とは違って、珍しく頭までヘルムをしっかり被っている。
『ミテナイ』
ボソッと小さな声で返事が聞こえてきた。
「ありがとうございます」
少し不思議に思いながらも、騎士にお礼を伝えた。
『フゥー、イナクナッタカ……』
「いえ、まだいますよ?」
『ヒィ!?』
再び声をかけると、なぜか騎士は驚いていた。
少し足元がふらふらしていたのが気のなって様子を見ていたのだ。
「体調でも悪いのかと思って……」
『ダイショウブ』
急いで逃げようとする騎士を捕まえて、私は手を構える。
「私のビンタは回復効果があるので、歯を食いしばって!」
『イヤダアアアアア!』
私は手のひらに魔力を込めて、顔に向かってビンタをした。
勢いよく叩いたため、ヘルムが宙を舞う。
――ゴロッ!
転がっていくヘルムを私はすぐに拾って、騎士に声をかける。
「ちょっと、勢いが強かった……イヤアアアァァァ!」
なんと、騎士の首から上がなくなっていた。
ひょっとして今手に持っているのは、ヘルムではなく本当に生首……。
騎士の頭が取れるなんて、誰も追わないだろう。
それに優しくペチンとビンタしたぐらいだ。
突然の出来事に私は声を出してしまった。
『ハヤクシナイト……』
そんな状況でも逃げようとする騎士に私は急いで、ヘルムをつけて往復ビンタをする。
私の回復魔法だと取れた首がくっつくかもしれない。
『シヌシヌシヌシヌシヌシヌ!』
「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!」
早くしないと本当に死ぬかもしれない。
屋敷の中に私と騎士の声が響いていく。
往復ビンタを止めると、ゴロゴロと転がっていくヘルム。
やはり騎士は助けられなかったようだ。
「ははは、私は殺人者になったようね……」
私は転がっていく頭を取りに行くと、なぜか絵画と目が合うような気がした。
右に行くと視線は一緒に動き、左に行くと視線は左に向く。
「ヒイイィィィ!?」
『ヒイイィィィ!?』
私がびっくりすると、なぜか絵画も一緒に驚いていた。
次第に絵画から影のような真っ黒な何かが飛び出てきた。
それはすぐに騎士に向かって走っていく。
『ニゲルヨ!』
『ツカマッタラヤラレル!』
頭が外れた騎士からも、何か影みたいのが出てくると走って逃げて行った。
どことなく真っ黒な物体がイヌとネコに見えた。
「あれは一体何なの……」
殺人者になったと勘違いするぐらい、私は疲れていたのだろうか。
持っていたヘルムを覗くとそこには頭はなかった。
まさかこれが怪奇現象って呼ばれるやつだろうか。
私は咄嗟に持っていたヘルムを投げた。
レイスって呼ばれる魔物は物理攻撃が効かないと聞いたことがある。
それに人の体に乗り移って操る力があるはずだ。
私の拳が当たらない魔物に、私が勝てるはずがない。
「おい、俺の家族は見てないか!」
「うわあああああ!?」
突然、声をかけられた私は拳を握る。
レイスに勝てないかもしれないが、プロテイン公爵家の誇りとして、そのままやられるわけにはいかない。
勢いよく振り返りながら、拳を突き出すと手には何かが触れた感触があった。
「グフッ……」
「えっ……」
視線を上げると、そこには私に腹部を勢いよく叩かれているブレーメンがいた。
目は白目を剥き、そのまま力が抜けて倒れていく。
「ちょっ……あなたしっかりしなさいよ!」
私はすぐに応急処置として、ブレーメンの顔を往復ビンタすることにした。
ここで助けなければ、本当に殺人者になってしまう。
私のためにも、ブレーメンは何としてでも助け出さないといけない。
『シンジャウヨ……』
『モウヤメテ!』
影からまた何かが飛び出してきた。
そこにはブレーメンを守るイヌとネコがいた。
いつのまにか合流したようだ。
「早く助けないとブレーメンが死んじゃう!」
『『モウシンデル!』』
イヌとネコはブレーメンを手に取ると、私に見せつけて来る。
ただ、イヌとネコが言う通り、ブレーメンの手足はだらんとしていた。
本当に私は殺してしまったのだろうか。
「これじゃあ、私が殺人犯になるじゃないの! 生きかえりなさい!」
私は何度も何度もブレーメンの顔をビンタをする。
すると、ブレーメンの手がピクリと動いた……。
「おお……俺は何度死ねばいいんだ……」
やはりブレーメンは死んでいなかった。
だが、私は異変を感じて手を止める。
まるでブレーメンは何度も死んでいるかのように言っていた。
手元を見ると、私の魔力は右手にしか循環されていなかった。
どうやら回復させるためにやっていた往復ビンタは、気絶と回復を繰り返していたようだ。
「回復魔法って使い方を間違えると……殺しちゃうのね」
そう言いながら、私は右手にだけ魔力を集中させる。
人間って失敗はいくらでもあるわよね!
「次は本気のビンタ、いくわよ! しっかり生き返りなさーい!」
大きな音が屋敷の中に響いた。
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