31 / 141
31.ユニークスキル
しおりを挟む
俺はその後メジストの錬金術店に向かった。サハギンから出た魔石は濃い青色の魔石だった。
「ばあば! じいじ!」
二人はお店の扉を開けた瞬間に飛びつくように入って行った。
「おー、可愛い孫らよ。怪我はしてないかい?」
「今日はお兄ちゃんがサハギンを倒したの!」
モーリンは二人を優しく撫でていたが、ニアの発言に俺の顔を威圧するように見ていた。
二人を危ない目に合わせてないとは言わないがそんな顔で見なくても……。
「なんじゃと! 今日の魔石はどれじゃ」
それを気にしていないのがメジストだった。あとでモーリンに何もされなければいいが……。
「サハギンからはこの魔石が出ました」
俺が濃い青色の魔石を取り出すとメジストの興奮は絶好調と達した。
「うぉー! これはいいスキル玉になるぞ!」
「あんたはちょっと静かにしておくれ」
あまりの声の大きさにモーリンの雷属性の魔法が発動した。直撃したメジストは正座して座っている。
直撃したのに無事なメジストを見ると、モーリンも手加減はしているのだろう。
「この魔石はスキル玉にしてあなたが持ちなさい」
俺はお金を優先して魔石を売るつもりだったが、モーリンの考えは違っていた。
「サハギンは中々見かけない魔物だからこの魔石も強いはずよ。この人の反応から見ても売るのは勿体無いわ」
モーリンは今後のことも考えて自身を強くすることを考えなさいと言っていた。確かに今回みたいに急に強い魔物が出てきたら戦う力が必要となる。
「ではこの魔石でスキル玉を作ってもらいます」
「それがいいわ。この人には私から頼んでおくわ。 拒否権はないからお金の心配はしなくて――」
「それはさすがにないのじゃ」
正座していたメジストは立ち上がると、モーリンに押さえつけられていた。出会った時に威張っていたメジストはどこにいったんだろうか。
俺はモーリンにお願いすると、そのまま子供達を抱えて宿屋に戻った。
二人はモーリンと話しているうちに疲れて眠ってしまった。
起こさないようにそっとベッドに寝かしつけ俺は食堂に水を飲みに行く。
「おっ、今日はどうだったんだ?」
先に食堂にいたのはロビンだった。彼はすでに酒を飲みながら食事をしていた。
「初めてサハギンを相手しました」
「おっ、それは珍しいな」
やはりサハギンは中々出会わない魔物らしい。前まで川の中には生息していなかったのが、急にあれだけの数が隠れていたってことは何か条件があるのだろう。
「そういえば鑑定は使い慣れたか?」
俺はロビンの話に首を傾けた。スキルに使い慣れたかどうかということに違和感を感じた。
「この間は驚いていただろう? スキルは何度も使うとその性質に慣れて使いやすくなるんだ。魔法なら魔法の種類が増えるように鑑定には見えることが増えるんだ」
俺は確かめるためにコップに映る自分の姿を見てステータスを確認した。
――――――――――――――――――――
《ステータス》
[名前] ウォーレン
[種族] 人間/男
[能力値] 力C/B 魔力D/B 速度B/B
[スキル] 証券口座、吸収、鑑定、回復魔法、雷属性
[状態] 身体疲労
――――――――――――――――――――
以前よりも力と速度が一段階上がっていた。俺は[能力値]を眺めると新しく説明が追加で表示されていた。
――――――――――――――――――――
[能力値] 現在値/限界値
何か身体的変化が起こらない限りは限界値は変化しない。
――――――――――――――――――――
俺は詳細の説明を見てため息が出そうになった。俺のステータス限界値は全体的に低かった。ロンとニアの方が高いぐらいだ。
「色々確かめることが出来たなら工夫して戦えばいいさ。じゃあ、俺は一足先に休むわ」
ロビンは腹を掻きながら2階に上がっていく。
俺は自身のステータスを再び細かく確認することにした。ひょっとしたら以前と違ってスキルがわかるかもしれないからだ。
――――――――――――――――――――
[スキル]
《証券口座》
レア度 レジェンド級(ユニークスキル)
説明 世界に一人しか覚えることが出来ないスキル。権利を金銭で購入することができる。利益は個人の権利の数に依存する。
――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
《吸収》
レア度 ウルトラ級(ユニークスキル)
説明 世界"スピークス"に存在するユニークスキル。スピークスのスキル玉からスキルの入手が可能。スキル玉を使用するたびにスキルを吸収し自身のスキルにすることができる。
――――――――――――――――――――
俺はステータスには恵まれていないがスキルには恵まれているらしい。ブリジットのスキル屋の配当でもらったスキルは珍しいユニークスキルというものだった。
その後、鑑定、回復魔法、雷属性のレア度も確認するが、雷属性のみがスーパー級で鑑定と回復魔法はレア級だった。
それにしても証券口座に関しては、スキルとしてまだ鑑定が使い慣れていないのか、詳しい情報を得ることができなかった。
「にいちゃ……」
「おはよう」
どうやら二人は起きてきたようだ。俺はゆっくり目を閉じて鑑定を終える。
「よし、ご飯を食べようか!」
俺の声にさっきまで眠たそうにしていた二人は、急いで席についていた。
「ばあば! じいじ!」
二人はお店の扉を開けた瞬間に飛びつくように入って行った。
「おー、可愛い孫らよ。怪我はしてないかい?」
「今日はお兄ちゃんがサハギンを倒したの!」
モーリンは二人を優しく撫でていたが、ニアの発言に俺の顔を威圧するように見ていた。
二人を危ない目に合わせてないとは言わないがそんな顔で見なくても……。
「なんじゃと! 今日の魔石はどれじゃ」
それを気にしていないのがメジストだった。あとでモーリンに何もされなければいいが……。
「サハギンからはこの魔石が出ました」
俺が濃い青色の魔石を取り出すとメジストの興奮は絶好調と達した。
「うぉー! これはいいスキル玉になるぞ!」
「あんたはちょっと静かにしておくれ」
あまりの声の大きさにモーリンの雷属性の魔法が発動した。直撃したメジストは正座して座っている。
直撃したのに無事なメジストを見ると、モーリンも手加減はしているのだろう。
「この魔石はスキル玉にしてあなたが持ちなさい」
俺はお金を優先して魔石を売るつもりだったが、モーリンの考えは違っていた。
「サハギンは中々見かけない魔物だからこの魔石も強いはずよ。この人の反応から見ても売るのは勿体無いわ」
モーリンは今後のことも考えて自身を強くすることを考えなさいと言っていた。確かに今回みたいに急に強い魔物が出てきたら戦う力が必要となる。
「ではこの魔石でスキル玉を作ってもらいます」
「それがいいわ。この人には私から頼んでおくわ。 拒否権はないからお金の心配はしなくて――」
「それはさすがにないのじゃ」
正座していたメジストは立ち上がると、モーリンに押さえつけられていた。出会った時に威張っていたメジストはどこにいったんだろうか。
俺はモーリンにお願いすると、そのまま子供達を抱えて宿屋に戻った。
二人はモーリンと話しているうちに疲れて眠ってしまった。
起こさないようにそっとベッドに寝かしつけ俺は食堂に水を飲みに行く。
「おっ、今日はどうだったんだ?」
先に食堂にいたのはロビンだった。彼はすでに酒を飲みながら食事をしていた。
「初めてサハギンを相手しました」
「おっ、それは珍しいな」
やはりサハギンは中々出会わない魔物らしい。前まで川の中には生息していなかったのが、急にあれだけの数が隠れていたってことは何か条件があるのだろう。
「そういえば鑑定は使い慣れたか?」
俺はロビンの話に首を傾けた。スキルに使い慣れたかどうかということに違和感を感じた。
「この間は驚いていただろう? スキルは何度も使うとその性質に慣れて使いやすくなるんだ。魔法なら魔法の種類が増えるように鑑定には見えることが増えるんだ」
俺は確かめるためにコップに映る自分の姿を見てステータスを確認した。
――――――――――――――――――――
《ステータス》
[名前] ウォーレン
[種族] 人間/男
[能力値] 力C/B 魔力D/B 速度B/B
[スキル] 証券口座、吸収、鑑定、回復魔法、雷属性
[状態] 身体疲労
――――――――――――――――――――
以前よりも力と速度が一段階上がっていた。俺は[能力値]を眺めると新しく説明が追加で表示されていた。
――――――――――――――――――――
[能力値] 現在値/限界値
何か身体的変化が起こらない限りは限界値は変化しない。
――――――――――――――――――――
俺は詳細の説明を見てため息が出そうになった。俺のステータス限界値は全体的に低かった。ロンとニアの方が高いぐらいだ。
「色々確かめることが出来たなら工夫して戦えばいいさ。じゃあ、俺は一足先に休むわ」
ロビンは腹を掻きながら2階に上がっていく。
俺は自身のステータスを再び細かく確認することにした。ひょっとしたら以前と違ってスキルがわかるかもしれないからだ。
――――――――――――――――――――
[スキル]
《証券口座》
レア度 レジェンド級(ユニークスキル)
説明 世界に一人しか覚えることが出来ないスキル。権利を金銭で購入することができる。利益は個人の権利の数に依存する。
――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
《吸収》
レア度 ウルトラ級(ユニークスキル)
説明 世界"スピークス"に存在するユニークスキル。スピークスのスキル玉からスキルの入手が可能。スキル玉を使用するたびにスキルを吸収し自身のスキルにすることができる。
――――――――――――――――――――
俺はステータスには恵まれていないがスキルには恵まれているらしい。ブリジットのスキル屋の配当でもらったスキルは珍しいユニークスキルというものだった。
その後、鑑定、回復魔法、雷属性のレア度も確認するが、雷属性のみがスーパー級で鑑定と回復魔法はレア級だった。
それにしても証券口座に関しては、スキルとしてまだ鑑定が使い慣れていないのか、詳しい情報を得ることができなかった。
「にいちゃ……」
「おはよう」
どうやら二人は起きてきたようだ。俺はゆっくり目を閉じて鑑定を終える。
「よし、ご飯を食べようか!」
俺の声にさっきまで眠たそうにしていた二人は、急いで席についていた。
11
あなたにおすすめの小説
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる