35 / 141
35.ここ掘れウォーレンくん
しおりを挟む
俺は目の前の出来事に驚きを隠せないでいた。こんなことが起こるとは誰も思ってもみなかっただろう。
「さすがオラのにいちゃだ!」
「おっ……おう!」
まさか匠の短剣に短剣術と雷属性のスキル玉を使うことで、本当に短剣で壁を崩せるとは誰も思わないだろう。
できたらいいなという淡い期待だったが、本当にそれが起きると人は何も反応できずに固まってしまう。
「お兄ちゃんすごいー!」
ニアは手を叩いて喜んでいた。そこから俺の無双が始まった。
「にいちゃここも!」
「お兄ちゃんすごいね!」
「さすがオラのにいちゃだ!」
短剣から出る光の粒子が洞窟内で綺麗に輝き、さらに二人からのお願いは加速した。俺は子供達に褒められるのが嬉しくてどんどん掘り進めている。
それにしても恐ろしいぐらいに短剣がスルスルと壁の中に入って行くのだ。
『スキル【雷属性】を吸収しました』
『スキル【短剣術】を吸収しました』
それに伴って俺の頭の中では声がずっと響いている。
「はぁ、もうこれで大丈夫だろう」
俺はロンに言われた通りに壁を掘っていくと、明らかに他の物とは違う金属や鉱石が足元に落ちていた。
「じゃあ、協力して集めようか」
俺と子供達は壁と違う材質のものを集めると大量の山となっていた。
「流石にこの中にはあるだろう」
俺は一つずつ鑑定を使うことにした。
――――――――――――――――――――
《純魔金》
レア度 ★★★★★
説明 魔金の純度が高く圧縮されたもの。手に入れるのも珍しいため世に出回ることが少ない。
――――――――――――――――――――
求めていた魔金を手に入れることができた。レア度も高いためやはり手に入れにくいものだった。
そして問題なのは純魔金より説明が恐ろしい金属達だった。
――――――――――――――――――――
《ミスリル》
レア度 ★★★★★
説明 鋼よりも強くて羽よりも軽い金属。一般の人では扱いが難しくて細工をするには細心の注意が必要だ。
――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
《ヒヒイロカネ》
レア度 ★★★★★★
説明 伝説の金属とも言われている合金。魔力の伝導率が高く、金よりも硬くダイヤモンドより軽い特徴がある。
――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
《アダマンタイン》
レア度 ★★★★★
説明 非常に強固な金属。ただその性質上重く鈍器や盾に使用すると良い。
――――――――――――――――――――
どれもレア度が高いのだ。ヒヒイロカネという金属なんか今まで星五つが最大だと思っていたら星が六つになっていた。
「とりあえず袋に持っていけるだけ持って行こうか」
俺達は袋に入れるだけ金属を詰め込んだが、アダマンタインだけは性質上重いため置いていくことにした。
「やっぱりじいじの言った通りだね」
「でもすごいのはお兄ちゃんだけどね」
「次はじいじの言ったことを簡単に信じちゃだめだぞ?」
「はーい!」
メジストは簡単に言っていていたが、魔金を手に入れるのは結構大変だった。それをロンとニアもわかったのか返事をしていた。
無事に手に入れた魔金を俺達はメジストの錬金術店に持って行った。
お店に入ろうとした瞬間、中からモーリンとメジストが言い合いをしている声が聞こえた。
「にいちゃ入らないの?」
「じいじとばあばが喧嘩してるからちょっと待っていようか」
俺達は言い合いが終わるのを待つことにした。内容的には俺達のことを話しているようだった。
「あんた自分が何を言ったかわかってるの? 魔金なんて滅多に出現しない金属なのよ!」
「本当にあの子達が採取に行くなんて誰も思わないじゃないか! ウォーレンもいるから普通は止めると思うだろう? 洞窟なんて一般の冒険者でも入るのを躊躇うぞ」
「あの子はああ見えて一般常識がないし、どこか抜けているからあの子が一番何をするかわからないのよ! 聞いたことのない金属って聞いたら普通は嘘か手に入らない物だと気づくけど――」
あれ、いつのまにか俺の視界は見えづらくなっていた。
「にいちゃ大丈夫?」
「ニアのハンカチ使って!」
俺はいつのまにか涙が出ていた。俺ってそんなに一般常識がないのだろうか。俺は何をするかわからない危ないやつという認識らしい。
俺は悲しくなりその場でしゃがみ込むと動けなくなってしまった。そんな俺を見てロンとニアは扉を開けた。
いや、二人とも流石に今開けるのはやめてくれよ。
「にいちゃをいじめるばあばとじいじなんて嫌いだ!」
「ばあばとじいじがそんな悪者だって知らなかったよ!」
「お兄ちゃん(にいちゃ)をいじめる人は大嫌いだ!」
扉を開けたと同時に叫ぶロンとニアがどこかたくましく見えた。ああ、子供の成長ってこんなに早かったんだと、どこか親の気持ちになった。
「さすがオラのにいちゃだ!」
「おっ……おう!」
まさか匠の短剣に短剣術と雷属性のスキル玉を使うことで、本当に短剣で壁を崩せるとは誰も思わないだろう。
できたらいいなという淡い期待だったが、本当にそれが起きると人は何も反応できずに固まってしまう。
「お兄ちゃんすごいー!」
ニアは手を叩いて喜んでいた。そこから俺の無双が始まった。
「にいちゃここも!」
「お兄ちゃんすごいね!」
「さすがオラのにいちゃだ!」
短剣から出る光の粒子が洞窟内で綺麗に輝き、さらに二人からのお願いは加速した。俺は子供達に褒められるのが嬉しくてどんどん掘り進めている。
それにしても恐ろしいぐらいに短剣がスルスルと壁の中に入って行くのだ。
『スキル【雷属性】を吸収しました』
『スキル【短剣術】を吸収しました』
それに伴って俺の頭の中では声がずっと響いている。
「はぁ、もうこれで大丈夫だろう」
俺はロンに言われた通りに壁を掘っていくと、明らかに他の物とは違う金属や鉱石が足元に落ちていた。
「じゃあ、協力して集めようか」
俺と子供達は壁と違う材質のものを集めると大量の山となっていた。
「流石にこの中にはあるだろう」
俺は一つずつ鑑定を使うことにした。
――――――――――――――――――――
《純魔金》
レア度 ★★★★★
説明 魔金の純度が高く圧縮されたもの。手に入れるのも珍しいため世に出回ることが少ない。
――――――――――――――――――――
求めていた魔金を手に入れることができた。レア度も高いためやはり手に入れにくいものだった。
そして問題なのは純魔金より説明が恐ろしい金属達だった。
――――――――――――――――――――
《ミスリル》
レア度 ★★★★★
説明 鋼よりも強くて羽よりも軽い金属。一般の人では扱いが難しくて細工をするには細心の注意が必要だ。
――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
《ヒヒイロカネ》
レア度 ★★★★★★
説明 伝説の金属とも言われている合金。魔力の伝導率が高く、金よりも硬くダイヤモンドより軽い特徴がある。
――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
《アダマンタイン》
レア度 ★★★★★
説明 非常に強固な金属。ただその性質上重く鈍器や盾に使用すると良い。
――――――――――――――――――――
どれもレア度が高いのだ。ヒヒイロカネという金属なんか今まで星五つが最大だと思っていたら星が六つになっていた。
「とりあえず袋に持っていけるだけ持って行こうか」
俺達は袋に入れるだけ金属を詰め込んだが、アダマンタインだけは性質上重いため置いていくことにした。
「やっぱりじいじの言った通りだね」
「でもすごいのはお兄ちゃんだけどね」
「次はじいじの言ったことを簡単に信じちゃだめだぞ?」
「はーい!」
メジストは簡単に言っていていたが、魔金を手に入れるのは結構大変だった。それをロンとニアもわかったのか返事をしていた。
無事に手に入れた魔金を俺達はメジストの錬金術店に持って行った。
お店に入ろうとした瞬間、中からモーリンとメジストが言い合いをしている声が聞こえた。
「にいちゃ入らないの?」
「じいじとばあばが喧嘩してるからちょっと待っていようか」
俺達は言い合いが終わるのを待つことにした。内容的には俺達のことを話しているようだった。
「あんた自分が何を言ったかわかってるの? 魔金なんて滅多に出現しない金属なのよ!」
「本当にあの子達が採取に行くなんて誰も思わないじゃないか! ウォーレンもいるから普通は止めると思うだろう? 洞窟なんて一般の冒険者でも入るのを躊躇うぞ」
「あの子はああ見えて一般常識がないし、どこか抜けているからあの子が一番何をするかわからないのよ! 聞いたことのない金属って聞いたら普通は嘘か手に入らない物だと気づくけど――」
あれ、いつのまにか俺の視界は見えづらくなっていた。
「にいちゃ大丈夫?」
「ニアのハンカチ使って!」
俺はいつのまにか涙が出ていた。俺ってそんなに一般常識がないのだろうか。俺は何をするかわからない危ないやつという認識らしい。
俺は悲しくなりその場でしゃがみ込むと動けなくなってしまった。そんな俺を見てロンとニアは扉を開けた。
いや、二人とも流石に今開けるのはやめてくれよ。
「にいちゃをいじめるばあばとじいじなんて嫌いだ!」
「ばあばとじいじがそんな悪者だって知らなかったよ!」
「お兄ちゃん(にいちゃ)をいじめる人は大嫌いだ!」
扉を開けたと同時に叫ぶロンとニアがどこかたくましく見えた。ああ、子供の成長ってこんなに早かったんだと、どこか親の気持ちになった。
21
あなたにおすすめの小説
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる