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魔女と始まりのための終わり

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 僕は今日も駅のホームへと降りていく。

 この時間はやはり賑やかだ。

 そこかしこで学生たちの楽し気で周りへの配慮などない、会話が聞こえてくる。

 会談と一歩一歩降りるたびに彼らの声も大きくなる。

「それってめっちゃ面白いじゃん」

 男の声が聞こえる。

「それって言うほど面白くなくない」

 それに応酬する女の子の声。

「おいおいそんなにズバッと言ってやるなよ」

  最初とは違う男の子の声。

 そうやってがやがやと話す彼らの会話がドンドンはっきりとしてくる。

 会談を降り切ったとき、一人の女の子がこちらを見ているのに気が付いた。

 僕も彼女に視線を向けた。

 それからほんの数秒、彼女と目か合っていた気さえする。

 彼女は友人に呼ばれ僕からその友人へと視線を移すと、そのまま彼女は友人たちのところへと言ってしまった。

 僕はそれ以上追うことはせず、いつものホームの場所で電車を待つことにした。
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