5 / 5
who?
who?
しおりを挟む
「ごめんなさい、ごめんなさい」
平身低頭とはこういう姿を言うのであろう。男はコメツキバッタのように何度も謝った。その姿を見るとなんだかかわいそうになるくらいで私の怒りは収まっていた。
どうやらさほど悪い人ではなさそうだ。
「どうして私のことをつけてくるんですか?」
男の返答は意外過ぎるものだった。
「あなたは私の娘です。」
「えええっ!」
これは落ち着いてゆっくり話を聞かないと。近くにあったカフェに入り、話を聞くことに。
「それなら最初に言ってくれれば良かったじゃない。」
「いや、最初は似てるなとは思ったけど確証はなかったから。」
「それでスマホに変なアプリを入れたの?」
「本当に申し訳ない。」
なぜスマホのロックが解けたのかわかった。父親であれば母の生年月日は当然知っているもの。
どうやら私の容姿は写真か何かで知ってたらしく、先日タクシーに乗った時にもしやと思ったようだ。
いろいろ話をしていると妙に気が合う人だった。父だったら当然なのだろうか、いや、そうでもないよね。
これから定期的に合うということにしてその日は別れた。もちろんもう尾行なんてしないと約束を取り付けて。
その後、父とはおよそ1ヶ月に1回のペースで会った。ランチをしたり、買い物に行ったり。それはまるで恋人とデートをするように楽しい時間だった。
父と会う何度目だっただろうか、その日は一緒にランチをしているときだった。
珍しく母から電話がかかってきた。普段LINEでやり取りすることはあるが、電話がかかってくることはほとんどない。
父と定期的に会ってることは母には言ってないので、それがバレたのだろうか。
別に後ろめたいことではないので話しても良かったのだが、なんとなく伝えていなかった。
「みっちゃん、今まであなたたちに父親がいることは話していなかったんだけど・・・」
確かに母はその手の話は全くしてこなかったが、生物学上父親がいないと私は生まれてこないことは認識していたので、それはそうよね。
私は目の前にいる父の横顔を見ながら頷いた。
「さっき、その人が亡くなったって連絡があったの。みっちゃんには伝えた方がいいかなと思って・・・」
「え、そんなはずないじゃない」
「そんなはずって・・・、そう思いたいのはわかるけど、その人と一緒に暮らしてる人から連絡があったから間違いないのよ。」
???
じゃあ目の前でコーヒーをすすっているこの人は誰?
平身低頭とはこういう姿を言うのであろう。男はコメツキバッタのように何度も謝った。その姿を見るとなんだかかわいそうになるくらいで私の怒りは収まっていた。
どうやらさほど悪い人ではなさそうだ。
「どうして私のことをつけてくるんですか?」
男の返答は意外過ぎるものだった。
「あなたは私の娘です。」
「えええっ!」
これは落ち着いてゆっくり話を聞かないと。近くにあったカフェに入り、話を聞くことに。
「それなら最初に言ってくれれば良かったじゃない。」
「いや、最初は似てるなとは思ったけど確証はなかったから。」
「それでスマホに変なアプリを入れたの?」
「本当に申し訳ない。」
なぜスマホのロックが解けたのかわかった。父親であれば母の生年月日は当然知っているもの。
どうやら私の容姿は写真か何かで知ってたらしく、先日タクシーに乗った時にもしやと思ったようだ。
いろいろ話をしていると妙に気が合う人だった。父だったら当然なのだろうか、いや、そうでもないよね。
これから定期的に合うということにしてその日は別れた。もちろんもう尾行なんてしないと約束を取り付けて。
その後、父とはおよそ1ヶ月に1回のペースで会った。ランチをしたり、買い物に行ったり。それはまるで恋人とデートをするように楽しい時間だった。
父と会う何度目だっただろうか、その日は一緒にランチをしているときだった。
珍しく母から電話がかかってきた。普段LINEでやり取りすることはあるが、電話がかかってくることはほとんどない。
父と定期的に会ってることは母には言ってないので、それがバレたのだろうか。
別に後ろめたいことではないので話しても良かったのだが、なんとなく伝えていなかった。
「みっちゃん、今まであなたたちに父親がいることは話していなかったんだけど・・・」
確かに母はその手の話は全くしてこなかったが、生物学上父親がいないと私は生まれてこないことは認識していたので、それはそうよね。
私は目の前にいる父の横顔を見ながら頷いた。
「さっき、その人が亡くなったって連絡があったの。みっちゃんには伝えた方がいいかなと思って・・・」
「え、そんなはずないじゃない」
「そんなはずって・・・、そう思いたいのはわかるけど、その人と一緒に暮らしてる人から連絡があったから間違いないのよ。」
???
じゃあ目の前でコーヒーをすすっているこの人は誰?
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる