雨澤 稼穀

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 まぐわりてまぐおうて、心の内ひだ劣情うちひしがれし。
 ガタタン……ゴトトン……。
 さんざめくザンギの笛鳴り響き、轟く慟哭のうた泡沫うたかたの彼方……。
 めまぐるおしく陽光の調べ降り注ぎ、ドロリドロリの鐵雫てつしずくの成れの果てしき、四角き鐵塊てっかいガタタンゴトトン鐵の節々ふしふし奏でして、夢夢うつつ眞黑き遮光布だらりとビードロ現し世、内なるあやかし世界覆いして若人わこうどの儚引き裂きつ。
 果てしてのちの……萬事よろずごと、ジリリリン、ジリリリン凛々凛、気だるきやわらぎの園、夢の彼方へ舞い戻るのか……。
 熱き焦がれし小麦の肌、たらりたらりと蜜垂らす。
 ガタタン、ゴトトン、幾度も幾度も長い長い永遠のトンネル抜けし遠のく領域の果て、光りの丘へと声響かせし、短かしトンネルガタタンゴトトン、長しトンネルガタタンゴトトン繰り返し繰り返しして泡沫うたかたの夢、光の園へと若人わこうど弐人ににん旅立たんとす……。
 潮の満ち引き満潮の調べ、白き月空染まりして……。
 ガタタン、ゴトトン、ジリリリン……。
 朽ち果てし寄り添いの和らぎ夢の途中……。
 正午過ぎし頃、ガッツリ牛鍋うしなべジュルリジュルリとほうばりて、見詰め愛してぶんふみ、悪ぶれる事なきして梯子して珈琲のかほりパンケーキなるに舌鼓して。
 陽光降り注ぎしふみを學べし學舎へと、手を繋ぎて素知らぬ顔の、気だるき弐人ににん歩みゆきそうろう
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