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五十話
しおりを挟むある人は、いじめの標的になり、仕返しに皆殺しにした。
その身内からまだ恨まれて、虐められ続け、やがて、その恨みを鎮める為、真面目に生きた。
両手は、汚されたのか、汚したのか。
判断したのは、標的以外に居ない。
標的以外に。
いつになっても、標的のまま。
なんて、痛ましい。
痛ましがろうが、罪を犯してしまったなら、それは、悪者なんだね。
経緯は、どう判断されるのだろう。
きっと、その標的が上手く生きるには、殺害する他なかったのだ。
いつになっても、虐められるからだ。
仕方なかったのだ。
しかし、命の重みは、覆せない。
可哀想に、死刑になるんだね。
皆を殺した罰なんだよ。
生きられた命を粗末にしてしまったから、仕方ない。
仕方ない。
「……」
みんな、死んでしまう運命だったんだね。
としか、片付けられないだけ。
「美智留、コーヒー淹れたげる」
爪を黒く塗っていた。
美智留は、オシャレに、こだわりがあるみたい。
「どないや、かわええろ」
何で関西弁。
「そんな口調、どこで覚えたの」
「紫の髪の、あいつから」
「……、関西人なの」
「そうみたい」
「…ふーん。」
「嫉妬したな?」
「…。うん。」
「いつか、そのうち、一緒に遊ぶか」
「うん」
どんな人なんだろう。
美智留の友達だから、きっと、悪いやつではないんだろうな、って、つい、期待してしまう。
「ミルクと砂糖入れる?」
「うん」
「はぁい」
してあげる事が、こんなに楽しいなんて。
俺は、美智留に、貰ってばかりなんだろうな。
そこが一致するかのように、気遣う事すら、心地良い。
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