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第1章 幼少期
02 ようこそ魔法の世界へ
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「ど、ドロズたん……」
か細い声でそう呟くリーシャ。
まずい、俺が魔法を使っているところを見られたか……
流石に1歳児で魔法を使うというのは、異世界の知識がない俺でも異端だということが容易に分かる。
すると、
「魔法を使えるのねぇぇぇ!!」
えっ?
「もうドロズたん賢すぎるでしょ! 流石は我が子!」
はっ?
リーシャはいきなり抱きついてきて、賛美の言葉を惜しむことなく俺に浴びせてきた。
いやまてまてまて、俺の親は馬鹿なのか?
あ、馬鹿だったか。
◆
どうやらリーシャによると、リーシャ自身もダームズも、共にこの村では有名な魔法使いであるらしく、だから俺が1歳児にして魔法を用いても驚くどころか、褒めてきたらしい。
それにしても俺の両親は本当に馬鹿だよな……
まぁでも、両親が魔法使いということは、俺にもある程度の魔法の才能はあるんじゃないか?
事実1歳児にして魔法を使うことが出来たんだからさ。
そういったことに関しては両親の言ってる事が正しそうだ。
すると、
「ただいまー」
ダームズが帰宅してきた。
元々はリーシャもダームズも冒険者で、モンスターを倒すことで生計を立てて来たらしいが、結婚してからはリーシャは専業主婦に転業している。
ダームズに関しては現在も冒険者を続けており、今こうして帰ってきたダームズの全身には少しばかり泥が付着している。
「聞いてよあなた! 今日ドロズたんが魔法を使ったのよ!」
するとリーシャは『おかえり』の言葉も忘れる程に興奮した面持ちで、今日の出来事をてんやわんやとダームズに伝える。
「本当か! 流石は我が子だ!」
すると、ダームズはリーシャと同じ様な反応を見せる。うん、やっぱり似たもの同士馬鹿だ。
「でしょ! この子は絶対に大成するわ!」
俺の事を高々と持ち上げ、誇らしげにそう断言するリーシャ。
「よし、ドロズにもっと魔法を教えるか!」
「えぇ、そうしましょう!」
俺は何にも言ってないぞ……と思ったが、魔法について色々と教えてもらうことは願ってもないことだったから、そのまま話の流れに身を委ねた。
◆
その後俺は魔法について手取り足取り教えるからと、ダームズに連れられて生まれて初めて外に出て、少し開けた場所に来た。
「よし、ドロズ。魔法について知ってることを教えてくれ」
俺は例の書物からインプットした知識を全て言う。
すると、
「そ、そんなことも知っているのか! やっぱりドロズは天才だな!」
と驚きながらダームズは言った。
どうやらダームズは俺が書物によってこの知識を入手したことを知らない様だ。
でも、天才っていわれるとなんか嬉しいから、このままにしておこう。
「じゃあもう、基礎知識について教えることは無いな」
顎に指を当てて考える仕草をするダームズ。
「ならここで早速魔法を見せてくれ!」
「はい、分かりました」
俺は言われるがままに、必死に暗記しまくった、難易度Fの攻撃魔法の詠唱を唱えまくった。
「闇夜を照らす猛る炎よ、出でよ! 照炎!」
炎属性の魔法も。
「命の源、清らかなる水よ、我が手に集え! 流水!」
水属性の魔法も。
「雷よ、一条の光となれ、彼の者を目指せ! 雷火!」
雷属性の魔法も。
「大気よ、風を起こし給え! 旋風!」
風属性の魔法も。
「明瞭たる光よ、闇夜を照らせ! 光明!」
光属性の魔法も。
「これはすごい……」
すると、ダームズが感嘆したように言う。
「そうですか?」
「あぁ、お前は本気で天才かもしれない」
親馬鹿らしく言うのではなく、一魔法使いとして真剣な面持ちでそう呟くダームズ。
「いや、普通。ここまで多くの属性の攻撃魔法を使いこなせるなんて無理だそ。父さんも母さんも、3種類の属性の魔法しか使えん」
え? まじで?
俺が子供だから贔屓目で見て天才扱いしていると思っていたが、そう言われたのならもしかすると、俺には魔法の才能があるのかもしれない……
「じゃあ、攻撃魔法以外は使えるか?」
攻撃魔法以外ということは、干渉魔法、支援魔法、召喚魔法か……
まだ使ったことないんだよな。
「わかりません」
「そうか。召喚魔法は難しいから、支援魔法か干渉魔法をやってみよう。詠唱は覚えているか?」
「支援魔法なら一つだけ」
「ならそれを唱えてみてくれ」
「大地に満ちたる命の躍動、汝の傷を癒せ! 治癒!」
俺は書物に書いてあった通りに詠唱をする。
だが、何も起こらない。
「あれ? どうしてだ?」
俺は首を傾げる。
「フム。なるほどな」
すると、納得げに頷くダームズ。
「どういうことですか?」
「実はな、人によって魔法の適正が違うんだよ。ドロズは攻撃魔法が圧倒的に適正がいいが、その代わりに他の魔法の適正が悪いんだろう」
なるほど。俺は攻撃魔法の適正が圧倒的にいいが、代償として他の魔法は適正が悪いということか。
そんな事を思った、刹那ーー俺は突如として謎の倦怠感に襲われ、バタッ と倒れた。
「おい! ドロズ! 大丈夫か!?」
心配するようなダームズの声が聴こえる。
だが、どうにも意識が……遠のいて……いく…………
◆
「んん……」
俺は目覚めた。
そう言えば魔法を使ってたら、突然意識がなくなったんだっけ。
体の下がフカフカとしている。ここはベッドの上だろうか。
「ドロズ、目覚めたか」
すると、ダームズが話しかけてくる。
「はい、なんとか……」
「多分MPの使いすぎで倒れたんだろう。今日はゆっくり休め」
そう言えばMPには限りがあるとか書いてたな……
すっかり忘れてた。
「分かりました」
「よしよし、いい子だな」
そう言って、ダームズは俺の頭をナデナデしてくる。
なんだか、とても安心できる。
「じゃあ、夜ご飯が出来たら呼ぶから、それまで寝ておきなさい」
窓辺を見ると、空は黄昏ていたことから、俺が何時間も眠っていたことがわかる。
まだ倦怠感は僅かながらに残っており、仰向けになって目を瞑る。
するとダームズが掛け布団を俺にかけてくれ、寝室を出た。
今度から魔法を使うときはもっと計画的にやろう。
そう強く決意をし、俺は眠りに落ちた。
◆
「おーい、ドロズー! ご飯の時間だぞー!」
そんな声で俺は再び目覚めた。
普通1歳児を声だけで呼ぶなんてことは考えられないが、俺は余りにも大人びているからか、抱っこされたりとかはされない。リーシャの胸に触りたかったんだけどな……
俺はベッドから体を起こし、ドアを開けてリビングへと向かう。
「あらドロズたん起きたのね。体調は大丈夫?」
すると、俺の身を案ずるかのようにリーシャが話しかけてきた。
「はい、大丈夫です」
「ならよかった! 冷めないうちに食べちゃいましょう」
俺をダイニングテーブルに座るよう催促してきた。
テーブルの上にはステーキやらの肉料理が、モクモクと湯気をたてながら置かれてある。
というか、余りにも豪勢過ぎないか?
メニューだけを見たらクリスマスや誕生日で出されるものと聞いても違和感がないほどだ。
我が家はさほど裕福という訳でもないし、日頃の食事もここまで豪華ではないから、少し訝しむ。
「あ、実はな、今日はドロズが魔法を始めて使った記念すべき日だからな、ここまで用意したんだ!」
そんな俺の様子を見てか、ダームズが説明口調で話した。
なるほどな。
相変わらず両親の俺への溺愛具合は変わりないようで。まぁ、悪い気はしないけどな。
「ありがとうございます」
俺はペコリと頭を下げる。
「いいのよ! そんな他人行儀に振る舞わないで。私達は家族なんだから」
「うん。母さんの言う通りだ。ドロズは少しというかかなり大人びているが、親の前ではもう少し可愛げがあってもいいぞ」
結構真剣に言うリーシャと、茶化しげに言うダームズ。
「はい!」
俺はそんな両親に向って大きく返事をした。
現代的な日本の生活も悪くは無いが、
古代的で、親に愛情を注がれるこの生活も悪く無いかもしれない。
そう思い始めてきた……
か細い声でそう呟くリーシャ。
まずい、俺が魔法を使っているところを見られたか……
流石に1歳児で魔法を使うというのは、異世界の知識がない俺でも異端だということが容易に分かる。
すると、
「魔法を使えるのねぇぇぇ!!」
えっ?
「もうドロズたん賢すぎるでしょ! 流石は我が子!」
はっ?
リーシャはいきなり抱きついてきて、賛美の言葉を惜しむことなく俺に浴びせてきた。
いやまてまてまて、俺の親は馬鹿なのか?
あ、馬鹿だったか。
◆
どうやらリーシャによると、リーシャ自身もダームズも、共にこの村では有名な魔法使いであるらしく、だから俺が1歳児にして魔法を用いても驚くどころか、褒めてきたらしい。
それにしても俺の両親は本当に馬鹿だよな……
まぁでも、両親が魔法使いということは、俺にもある程度の魔法の才能はあるんじゃないか?
事実1歳児にして魔法を使うことが出来たんだからさ。
そういったことに関しては両親の言ってる事が正しそうだ。
すると、
「ただいまー」
ダームズが帰宅してきた。
元々はリーシャもダームズも冒険者で、モンスターを倒すことで生計を立てて来たらしいが、結婚してからはリーシャは専業主婦に転業している。
ダームズに関しては現在も冒険者を続けており、今こうして帰ってきたダームズの全身には少しばかり泥が付着している。
「聞いてよあなた! 今日ドロズたんが魔法を使ったのよ!」
するとリーシャは『おかえり』の言葉も忘れる程に興奮した面持ちで、今日の出来事をてんやわんやとダームズに伝える。
「本当か! 流石は我が子だ!」
すると、ダームズはリーシャと同じ様な反応を見せる。うん、やっぱり似たもの同士馬鹿だ。
「でしょ! この子は絶対に大成するわ!」
俺の事を高々と持ち上げ、誇らしげにそう断言するリーシャ。
「よし、ドロズにもっと魔法を教えるか!」
「えぇ、そうしましょう!」
俺は何にも言ってないぞ……と思ったが、魔法について色々と教えてもらうことは願ってもないことだったから、そのまま話の流れに身を委ねた。
◆
その後俺は魔法について手取り足取り教えるからと、ダームズに連れられて生まれて初めて外に出て、少し開けた場所に来た。
「よし、ドロズ。魔法について知ってることを教えてくれ」
俺は例の書物からインプットした知識を全て言う。
すると、
「そ、そんなことも知っているのか! やっぱりドロズは天才だな!」
と驚きながらダームズは言った。
どうやらダームズは俺が書物によってこの知識を入手したことを知らない様だ。
でも、天才っていわれるとなんか嬉しいから、このままにしておこう。
「じゃあもう、基礎知識について教えることは無いな」
顎に指を当てて考える仕草をするダームズ。
「ならここで早速魔法を見せてくれ!」
「はい、分かりました」
俺は言われるがままに、必死に暗記しまくった、難易度Fの攻撃魔法の詠唱を唱えまくった。
「闇夜を照らす猛る炎よ、出でよ! 照炎!」
炎属性の魔法も。
「命の源、清らかなる水よ、我が手に集え! 流水!」
水属性の魔法も。
「雷よ、一条の光となれ、彼の者を目指せ! 雷火!」
雷属性の魔法も。
「大気よ、風を起こし給え! 旋風!」
風属性の魔法も。
「明瞭たる光よ、闇夜を照らせ! 光明!」
光属性の魔法も。
「これはすごい……」
すると、ダームズが感嘆したように言う。
「そうですか?」
「あぁ、お前は本気で天才かもしれない」
親馬鹿らしく言うのではなく、一魔法使いとして真剣な面持ちでそう呟くダームズ。
「いや、普通。ここまで多くの属性の攻撃魔法を使いこなせるなんて無理だそ。父さんも母さんも、3種類の属性の魔法しか使えん」
え? まじで?
俺が子供だから贔屓目で見て天才扱いしていると思っていたが、そう言われたのならもしかすると、俺には魔法の才能があるのかもしれない……
「じゃあ、攻撃魔法以外は使えるか?」
攻撃魔法以外ということは、干渉魔法、支援魔法、召喚魔法か……
まだ使ったことないんだよな。
「わかりません」
「そうか。召喚魔法は難しいから、支援魔法か干渉魔法をやってみよう。詠唱は覚えているか?」
「支援魔法なら一つだけ」
「ならそれを唱えてみてくれ」
「大地に満ちたる命の躍動、汝の傷を癒せ! 治癒!」
俺は書物に書いてあった通りに詠唱をする。
だが、何も起こらない。
「あれ? どうしてだ?」
俺は首を傾げる。
「フム。なるほどな」
すると、納得げに頷くダームズ。
「どういうことですか?」
「実はな、人によって魔法の適正が違うんだよ。ドロズは攻撃魔法が圧倒的に適正がいいが、その代わりに他の魔法の適正が悪いんだろう」
なるほど。俺は攻撃魔法の適正が圧倒的にいいが、代償として他の魔法は適正が悪いということか。
そんな事を思った、刹那ーー俺は突如として謎の倦怠感に襲われ、バタッ と倒れた。
「おい! ドロズ! 大丈夫か!?」
心配するようなダームズの声が聴こえる。
だが、どうにも意識が……遠のいて……いく…………
◆
「んん……」
俺は目覚めた。
そう言えば魔法を使ってたら、突然意識がなくなったんだっけ。
体の下がフカフカとしている。ここはベッドの上だろうか。
「ドロズ、目覚めたか」
すると、ダームズが話しかけてくる。
「はい、なんとか……」
「多分MPの使いすぎで倒れたんだろう。今日はゆっくり休め」
そう言えばMPには限りがあるとか書いてたな……
すっかり忘れてた。
「分かりました」
「よしよし、いい子だな」
そう言って、ダームズは俺の頭をナデナデしてくる。
なんだか、とても安心できる。
「じゃあ、夜ご飯が出来たら呼ぶから、それまで寝ておきなさい」
窓辺を見ると、空は黄昏ていたことから、俺が何時間も眠っていたことがわかる。
まだ倦怠感は僅かながらに残っており、仰向けになって目を瞑る。
するとダームズが掛け布団を俺にかけてくれ、寝室を出た。
今度から魔法を使うときはもっと計画的にやろう。
そう強く決意をし、俺は眠りに落ちた。
◆
「おーい、ドロズー! ご飯の時間だぞー!」
そんな声で俺は再び目覚めた。
普通1歳児を声だけで呼ぶなんてことは考えられないが、俺は余りにも大人びているからか、抱っこされたりとかはされない。リーシャの胸に触りたかったんだけどな……
俺はベッドから体を起こし、ドアを開けてリビングへと向かう。
「あらドロズたん起きたのね。体調は大丈夫?」
すると、俺の身を案ずるかのようにリーシャが話しかけてきた。
「はい、大丈夫です」
「ならよかった! 冷めないうちに食べちゃいましょう」
俺をダイニングテーブルに座るよう催促してきた。
テーブルの上にはステーキやらの肉料理が、モクモクと湯気をたてながら置かれてある。
というか、余りにも豪勢過ぎないか?
メニューだけを見たらクリスマスや誕生日で出されるものと聞いても違和感がないほどだ。
我が家はさほど裕福という訳でもないし、日頃の食事もここまで豪華ではないから、少し訝しむ。
「あ、実はな、今日はドロズが魔法を始めて使った記念すべき日だからな、ここまで用意したんだ!」
そんな俺の様子を見てか、ダームズが説明口調で話した。
なるほどな。
相変わらず両親の俺への溺愛具合は変わりないようで。まぁ、悪い気はしないけどな。
「ありがとうございます」
俺はペコリと頭を下げる。
「いいのよ! そんな他人行儀に振る舞わないで。私達は家族なんだから」
「うん。母さんの言う通りだ。ドロズは少しというかかなり大人びているが、親の前ではもう少し可愛げがあってもいいぞ」
結構真剣に言うリーシャと、茶化しげに言うダームズ。
「はい!」
俺はそんな両親に向って大きく返事をした。
現代的な日本の生活も悪くは無いが、
古代的で、親に愛情を注がれるこの生活も悪く無いかもしれない。
そう思い始めてきた……
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