生と死の間の少年少女

十六夜ノ月

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火事

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その日、一軒の家が燃えた。

大して目立つ程大きくもないその家は、たくさんの野次馬に囲まれ
燃えていた。


元々明るい昼間でさえ更に明るく照らすその炎に対して、
その家から発生する煙が、澄んだ晴天を汚す。











俺を、中に残したまま。
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