生と死の間の少年少女

十六夜ノ月

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記憶

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「そしてここでは、名前を名乗ってはいけない。」

「え、どういうこと?」


「現世で使っていた名前だ。何故かは分からんが、名乗ったヤツはその場で消滅する。」

「た、確かに、家族や友達の記憶は全く無いのに、名前ははっきり覚えている…」


そう、俺は今、全く現世での記憶が無い。
しかし、
あのツインテールの少女―No.1214の顔は、

何故か、何処かで見たようなことがあったような無かったような。



そんな感じがした。
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