生と死の間の少年少女

十六夜ノ月

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火柱

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「…とにかく!やってみるしか…ねえ!」


目を閉じ、イメージする。

火、火、火、火、…!


「っはあっ!!!」

目を開くと、さっきとは比べ物にならないほどの火が俺を包んでいた。
なんとなく俺は片足で地面を思い切り踏んだ。

瞬間、とてつもない火柱が立った。

「え、No.3316、大丈夫?」

「アイツはまだ慣れてねえからあぶねえ!」

特訓をしていた二人が特訓を中止し、俺の方に向かってくる。


だが、火柱の勢いは全く弱まる気配が無い。






その瞬間、膨大な量の水が、火柱を包んだ。
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