Groll und Liebe

十六夜ノ月

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Einladung

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「神羅、今度お前の家に行っていいか?」

勇気を出して聞いてみた。

「えっ!?」

神羅は凄く驚いたようだった。
…結構動揺している。

「な、なんで?」

「いや、嫌なら良いんだけど…
お前、吸血鬼な訳だろ?人間の所に住むわけにもいかないだろうし、
どんな所で住んでんのかなー?って気になって…。」

「…。」

神羅は悩んでいる。
…何を悩んでいるのだろう。

「…凄く遠いよ?しかも汚いよ?」

しばらくして神羅の口から出たのは、そんな言葉だった。


「…それでも…来る?」

どうやらOKということらしい。



俺は答えた。

「ああ!行く!」
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