Groll und Liebe

十六夜ノ月

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「…はぁ、良かった…
父上ならきっと聞いてもらえて無かったろう…」

「どうしたの…?さっきからぶつぶつと…」

「ああ!いや、なんでもない…!」

不思議そうに俺の顔を覗き込む神羅に、
俺は慌てて誤魔化す。

「ふーん…
なんか悩み事があるなら、遠慮なく言ってね?」

ああ…やっぱり神羅は優しいなぁ…
バレたのが父上なら、今頃神羅は…


…考えるだけで身震いする。


「ああ…!ありがとう!」




俺は知らなかった。
10年前、
吸血鬼との戦争で活躍した、
吸血鬼殲滅隊が総集合をかけられていることを。
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