Groll und Liebe

十六夜ノ月

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Stimme

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「…っ!」

俺はギリギリのところで空の攻撃をかわす。
やはりさっきまでの月宮との戦いで、それなりに体力を消費しているようだ。

かわした先に森坂の矢が飛んでくる。
矢先に当たらなければ問題はないので、俺は矢の一つ一つを折って落としていく。

しかも足元には『月光げっこう』のメンバー達がごろごろ転がっているのだ。
足場の悪いことこの上ない。

「っわ…!」

何これ…!
って渡辺の首から下の部分…!

俺は首が無い渡辺に躓き、尻餅をついてしまった。

「ラッキー!」

それを見た空は、すぐさま右手で剣を抜き、
俺に向けた。

「っ…!」

と、そのとき




「あっぶなぁああぁーーいっ!!!」
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