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第8話 聖ラファエリア魔法学校
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聖ラファエリア魔法学校への道のりは、激しく険しいものだった。流石に生身の身体で、時速百キロ近くの風を受けると、風圧で服は膨らみ、皮膚の皮が捲れそうなほど後ろに引っ張られる。それはもちろんフェアリナの白い身体や薄ピンクの髪も同じで、お姫様抱っこをしているカナデの胸に、張りつくようにぎゅっと押しつけられていた。本来柔らかいはずの彼女の身体は、今はただ重石のように硬く感じられる。それでもフェアリナは、目を閉じ、眉を寄せながらも、必死にカナデの身体にしがみついていた。
風が冷たかっただろう。息も苦しかっただろう。それでも堪え忍んだ2人の目の前には、小高い山の上に居然と構えた、白い城塞のような建物が現れた。
「聖ラファエリア魔法学校だ……」
カナデが走る速度を落とすと、フェアリナがカナデの胸に埋めていた顔をそちらに向け、顔を綻ばせ、安堵の溜め息をついていた。
城塞に向かい、緑の美しい木々に囲まれながらも、長い石段が続いている。城門のような堅牢な鉄扉の両脇には、白い生地に橙色の幾何学模様の入った法衣の男女が、ひたすらに正面を向き立っている。見るからに堅そうな警備。それはこの学校の生徒たちが、いかに将来を期待され、守られているのかを雄弁に語っているようだった。
「フェアリナ、残り時間はどのくらいだ?」
「大丈夫、まだ10分あるよ」
フェアリナは目を細めながら、右手の親指をグッと突き上げた。
やがて校門に到着した2人。ここからはただのレベル1を演じなければならない。そうしなければ余計な混乱を招くだけだろうから。カナデは入学許可証を手に取り、それを短い金髪の守衛の男性に見せる。
「はははっ、これはまた珍しいものを作ってきたな、坊主。だが、残念ながら我が校で中途入学など聞いたことがない」
精悍ながらも、守衛の男の乾いた笑い。カナデも思わずフェアリナと顔を見合わせてしまう。
「そうね。伝統あるこの聖ラファエリアの歴史の中で、それが許された人間など、未だ一人もいないはずだわ。一体どうやって魔法印まで細工したのかわからないけれど、あなたたち、これが第1級の犯罪だとわかってやっているのかしら?」
横から近づいてきた藍色のロングヘアーの女性。守衛ながらも、整った見た目と同様、その口調は随分と落ち着いていた。しかし、カナデは気づく。その手に握られた七色の宝石が散りばめられた魔法のステッキには、すでにカナデたちを排除しようと魔力が込められていることを。
「やっぱり詐欺だったのかな……」
フェアリナがカナデの背中に隠れるように呟く。その声が沈んでいるのがカナデにはわかった。
「大丈夫。たとえ嘘でもここに書いてあることを実行すれば、ちゃんと認めてくれるさ。そもそも、それ自体がきっと困難なことなのだから」
カナデはクスッと笑みを零し、眼前の2人に視線を移した。
――そう、障害は時間だけではないのだ。
「僕としては、学校長に招待された以上、指定場所にいく義務があります。それを邪魔するというのでしたら、こちらにも考えがあります」
「ほう、まだレベル1の赤ん坊のような君に、一体何が出来るというんだい?」
やはりカナデのレベルは男にばれている。ケフトもそうだったが、この世界ではお互いのレベルの数値は筒抜けということだ。
守衛の男のレベルは30。そして隣の女性も同様に30だった。カナデが今まで見て来た現地の人間としては最強クラス。
――だったら、ここは。
カナデは駄女神フェアリナ様の真の力を借りようと思った。
「フェアリナ、危ない! 今お前のミニドレスの下から、中に黒い気持ち悪い虫が入っていったぞ!」
「えっ、ええええっ?!」
突然のことで、慌てふためくフェアリナ。カナデの予想通り、自らミニ丈ドレスのスカート部分を、大きく捲り上げる。白いパニエが姿を現し、さらにそれをかき集めるように上に引き上げてくれる。そして露わになる彼女の薄ピンクの下着。
「ブフォッ」
守衛の男が反応するように素っ頓狂な声を上げる。彼の目は見事に泳ぎ、目のやり場に困っているようだった。
――そこに。
「あんた、何反応してんのよ! この馬鹿、ヒュウマがあっ!」
守衛の女性が、両手で頭上に魔法のステッキを振りかざし、そこにみるみる光が集まっていく。
「ちょっ、ユリイナ。違うんだ、不可抗力だ! 俺はピンク色の下着なんて見ていない。いや、絶対に見えていないんだあー!」
ヒュウマと呼ばれた守衛は尻餅をつきながらも、もう一人の守衛ユリイナに、言い訳をしようとする。しかし、彼女は恐ろしく冷たい表情のまま、ヒュウマに宣告をする。
「見てるくせに、死ね、ケダモノ」
ヒュウマは絶望的に顔を歪めながらも、左手で彼女を制そうとするが、ユリイナの魔法が止まることはなかった。
――ズッドーン!
強烈なオレンジ色の光と共に激しい爆発が起こる。その爆風は辺りの木々の緑を揺らし、カナデにも肉の焼ける香ばしい匂いが届いていた。ラブコメの王道的展開。ヒュウマは生きてはいるだろうが、少し可哀相なことをしてしまったなと、カナデは心を痛めた。
――でも。
「ふっ、これであなた一人になりましたね。ユリイナさん」
余裕の笑みを見せるカナデに対し、ユリイナは既に息を切らしている。それだけ全精力を注いだ魔法だったのだろう。怒りは人の判断を見誤せると、カナデは1つの教訓を得た。
「あっ、あんたねえ、よくもそんな卑劣な真似が出来たわね。この変態、卑怯者!」
ユリイナは目くじらを立てながら、カナデを非難する。
「レベル1の男を捕まえて、弱いものイジメをしようとする守衛の御2人のほうが、よっぽど卑怯だと思いますが?」
「くっ……」
流石にそれには、ユリイナも返す言葉がなかったようだ。ここで、カナデは追い打ちをかけようと思った。
「それにです。魔力を使いきったあなたに、2対1の数では勝ち目はないはずです。だからユリイナさん。どうか、ここを通して下さい。僕としても無駄な争いはしたくはないですし、男として女性のあなたに怪我をさせるような真似はしたくないんですよ」
これで彼女は落ちるとカナデは思っていた。ユリイナは目を閉じ、逆境に耐えるように、その拳をきつく握りしめていた。
「ねえ、ちょっと、いいかな」
カナデは頷き、彼女の投降を待った。
「勘違いしないで欲しいんだけど、たとえ、マナを消費した私であったとしても、未だ初期レベルからレベルも上げていない、それくらいの努力もしない最底辺の人間であるあなたに、この私が負けることがあると思ってるの?」
痛いところをつかれた。いや、彼女が冷静になれば、易々とカナデに負けることがないことには気づくだろう。だからこそ、冷静さを欠かせ、カナデはユリイナと戦わずにこの場を切り抜けようとしたのだけれど。
「それにね。消費したマナは、マナの滴でいくらでも回復出来るんだから!」
ユリイナは、背中から紫色の液体の入った小瓶を取り出し、それを一気に飲み干した。彼女の額から汗がどんどん引いていくのがわかった。それはまるで、幼い頃やった双六やボードゲームで、振り出しに戻るを選ばされてしまった苦い気分だった。
――残り時間は、5分くらいか。
ここまで来ると、流石にカナデにも焦りが出てくる。もちろん、力任せに強硬突破という方法もあるが、それでは心象も悪くなるだろうし、そもそも侵入者扱いになってしまう。大事になれば、学校からの入学拒否もあり得るだろう。問題児などそもそも欲してはいないだろうから。
――何か、何かないか。
「どうしよう、フェアリナ? って、あれ?」
名案はないかとフェアリナを見ると、いるはずもない黒い虫をいまだに探し、ついにはドレスを脱いでいるようだった。
「あっ、ああ……」
カナデは彼女の才能を見誤っていた。いや、彼女の頭のお花畑が、小さな花畑ではなく、大きな花園なのだと今ようやく思い知らされた。カナデは大きな罪悪感に苛まれた。
――そして。
フェアリナのためにも、目の前のユリイナを倒さなければならないとカナデは思いなおしたのだった。
風が冷たかっただろう。息も苦しかっただろう。それでも堪え忍んだ2人の目の前には、小高い山の上に居然と構えた、白い城塞のような建物が現れた。
「聖ラファエリア魔法学校だ……」
カナデが走る速度を落とすと、フェアリナがカナデの胸に埋めていた顔をそちらに向け、顔を綻ばせ、安堵の溜め息をついていた。
城塞に向かい、緑の美しい木々に囲まれながらも、長い石段が続いている。城門のような堅牢な鉄扉の両脇には、白い生地に橙色の幾何学模様の入った法衣の男女が、ひたすらに正面を向き立っている。見るからに堅そうな警備。それはこの学校の生徒たちが、いかに将来を期待され、守られているのかを雄弁に語っているようだった。
「フェアリナ、残り時間はどのくらいだ?」
「大丈夫、まだ10分あるよ」
フェアリナは目を細めながら、右手の親指をグッと突き上げた。
やがて校門に到着した2人。ここからはただのレベル1を演じなければならない。そうしなければ余計な混乱を招くだけだろうから。カナデは入学許可証を手に取り、それを短い金髪の守衛の男性に見せる。
「はははっ、これはまた珍しいものを作ってきたな、坊主。だが、残念ながら我が校で中途入学など聞いたことがない」
精悍ながらも、守衛の男の乾いた笑い。カナデも思わずフェアリナと顔を見合わせてしまう。
「そうね。伝統あるこの聖ラファエリアの歴史の中で、それが許された人間など、未だ一人もいないはずだわ。一体どうやって魔法印まで細工したのかわからないけれど、あなたたち、これが第1級の犯罪だとわかってやっているのかしら?」
横から近づいてきた藍色のロングヘアーの女性。守衛ながらも、整った見た目と同様、その口調は随分と落ち着いていた。しかし、カナデは気づく。その手に握られた七色の宝石が散りばめられた魔法のステッキには、すでにカナデたちを排除しようと魔力が込められていることを。
「やっぱり詐欺だったのかな……」
フェアリナがカナデの背中に隠れるように呟く。その声が沈んでいるのがカナデにはわかった。
「大丈夫。たとえ嘘でもここに書いてあることを実行すれば、ちゃんと認めてくれるさ。そもそも、それ自体がきっと困難なことなのだから」
カナデはクスッと笑みを零し、眼前の2人に視線を移した。
――そう、障害は時間だけではないのだ。
「僕としては、学校長に招待された以上、指定場所にいく義務があります。それを邪魔するというのでしたら、こちらにも考えがあります」
「ほう、まだレベル1の赤ん坊のような君に、一体何が出来るというんだい?」
やはりカナデのレベルは男にばれている。ケフトもそうだったが、この世界ではお互いのレベルの数値は筒抜けということだ。
守衛の男のレベルは30。そして隣の女性も同様に30だった。カナデが今まで見て来た現地の人間としては最強クラス。
――だったら、ここは。
カナデは駄女神フェアリナ様の真の力を借りようと思った。
「フェアリナ、危ない! 今お前のミニドレスの下から、中に黒い気持ち悪い虫が入っていったぞ!」
「えっ、ええええっ?!」
突然のことで、慌てふためくフェアリナ。カナデの予想通り、自らミニ丈ドレスのスカート部分を、大きく捲り上げる。白いパニエが姿を現し、さらにそれをかき集めるように上に引き上げてくれる。そして露わになる彼女の薄ピンクの下着。
「ブフォッ」
守衛の男が反応するように素っ頓狂な声を上げる。彼の目は見事に泳ぎ、目のやり場に困っているようだった。
――そこに。
「あんた、何反応してんのよ! この馬鹿、ヒュウマがあっ!」
守衛の女性が、両手で頭上に魔法のステッキを振りかざし、そこにみるみる光が集まっていく。
「ちょっ、ユリイナ。違うんだ、不可抗力だ! 俺はピンク色の下着なんて見ていない。いや、絶対に見えていないんだあー!」
ヒュウマと呼ばれた守衛は尻餅をつきながらも、もう一人の守衛ユリイナに、言い訳をしようとする。しかし、彼女は恐ろしく冷たい表情のまま、ヒュウマに宣告をする。
「見てるくせに、死ね、ケダモノ」
ヒュウマは絶望的に顔を歪めながらも、左手で彼女を制そうとするが、ユリイナの魔法が止まることはなかった。
――ズッドーン!
強烈なオレンジ色の光と共に激しい爆発が起こる。その爆風は辺りの木々の緑を揺らし、カナデにも肉の焼ける香ばしい匂いが届いていた。ラブコメの王道的展開。ヒュウマは生きてはいるだろうが、少し可哀相なことをしてしまったなと、カナデは心を痛めた。
――でも。
「ふっ、これであなた一人になりましたね。ユリイナさん」
余裕の笑みを見せるカナデに対し、ユリイナは既に息を切らしている。それだけ全精力を注いだ魔法だったのだろう。怒りは人の判断を見誤せると、カナデは1つの教訓を得た。
「あっ、あんたねえ、よくもそんな卑劣な真似が出来たわね。この変態、卑怯者!」
ユリイナは目くじらを立てながら、カナデを非難する。
「レベル1の男を捕まえて、弱いものイジメをしようとする守衛の御2人のほうが、よっぽど卑怯だと思いますが?」
「くっ……」
流石にそれには、ユリイナも返す言葉がなかったようだ。ここで、カナデは追い打ちをかけようと思った。
「それにです。魔力を使いきったあなたに、2対1の数では勝ち目はないはずです。だからユリイナさん。どうか、ここを通して下さい。僕としても無駄な争いはしたくはないですし、男として女性のあなたに怪我をさせるような真似はしたくないんですよ」
これで彼女は落ちるとカナデは思っていた。ユリイナは目を閉じ、逆境に耐えるように、その拳をきつく握りしめていた。
「ねえ、ちょっと、いいかな」
カナデは頷き、彼女の投降を待った。
「勘違いしないで欲しいんだけど、たとえ、マナを消費した私であったとしても、未だ初期レベルからレベルも上げていない、それくらいの努力もしない最底辺の人間であるあなたに、この私が負けることがあると思ってるの?」
痛いところをつかれた。いや、彼女が冷静になれば、易々とカナデに負けることがないことには気づくだろう。だからこそ、冷静さを欠かせ、カナデはユリイナと戦わずにこの場を切り抜けようとしたのだけれど。
「それにね。消費したマナは、マナの滴でいくらでも回復出来るんだから!」
ユリイナは、背中から紫色の液体の入った小瓶を取り出し、それを一気に飲み干した。彼女の額から汗がどんどん引いていくのがわかった。それはまるで、幼い頃やった双六やボードゲームで、振り出しに戻るを選ばされてしまった苦い気分だった。
――残り時間は、5分くらいか。
ここまで来ると、流石にカナデにも焦りが出てくる。もちろん、力任せに強硬突破という方法もあるが、それでは心象も悪くなるだろうし、そもそも侵入者扱いになってしまう。大事になれば、学校からの入学拒否もあり得るだろう。問題児などそもそも欲してはいないだろうから。
――何か、何かないか。
「どうしよう、フェアリナ? って、あれ?」
名案はないかとフェアリナを見ると、いるはずもない黒い虫をいまだに探し、ついにはドレスを脱いでいるようだった。
「あっ、ああ……」
カナデは彼女の才能を見誤っていた。いや、彼女の頭のお花畑が、小さな花畑ではなく、大きな花園なのだと今ようやく思い知らされた。カナデは大きな罪悪感に苛まれた。
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