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9.とんとん拍子ってこういうの。
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ロゼッタと王子様の仲が進展するのは、早かった。
まさに、こういうのをとんとん拍子っていうんだろうなって思った。
特に、王家側の対応が‥「普通ってそんな感じなの? 」って思える位、早かった。その様子は、「これって、ロゼッタを逃がさない様に‥ロゼッタに悩む隙を与えない様にしてる? 」って勘ぐっちゃう程だった。(※ 勿論、そう)
でも、結婚ってそういうもんだって昔母さんから聞いたことがある。
「ああいうのは、勢いよ。気が付いたら‥何となく結婚してたって感じ。
うちは父さんがああだから‥まあ、母さんが押して押して‥押しまくったの」
ってカラカラ笑いながら母さんは言った。
‥そんなことをふっと思い出した。
今はもう会えない家族のこと‥。ちょっと前までは思い出すのが辛かった。だけど、もう寂しくも悲しくもならない。
ただ、「そんなこともあったな。懐かしいな」って思うだけ。我ながら薄情だなとは思うけど‥僕の生きる世界は確実にこの国に変わりつつあるってことなんだろう。
ロゼッタ父のことは、驚いたことに‥たいしたことにならなかった。
ただ、僕に怪我を負わせたことの謝罪として賠償金の支払いが命じられたのと、今後一切ロゼッタには近づかないこと、秘宝館に対する謝罪と賠償金の支払いが命じられただけ。
その上、当主の資格はく奪で、ロゼッタの姉が伯爵位を継ぐことになった。
ロゼッタ父は蟄居閉門が命じられたらしい。だけど、別に国外追放とかじゃない。それって‥随分と軽い罪だ。(よくわかんないけど、多分)
やっぱり王妃になるロゼッタの父親だから? って思ったけど、‥それは関係ないらしい。
夢の中で王子様はあの子に
「慶事の前に血生臭いことはちょっとね」
って言ってた。
だけど‥その笑顔がにこって感じじゃなかった。(にやりって程でもなかったけど)
王子様は‥ただとにかく優しいのかと思ってたけど‥そうでもないのかなあって思ったり。
それじゃ王子様もやってられないんだろう。‥こう、駆け引きとかそういうのもあるんだろう。だけど、感情や表情を全部ストレートに顔には出さない。貴族って大変だよね。でも、ネット社会に生きる僕たちもそういうとこあったかも。表面上ではニコニコしててもネットでは最悪のこと書いてたり‥とかね。そういうの、よくないよね。
僕がそんなことを考えてたら、あの子は「え~つまんない~甘すぎない~? 」とか言ってて‥「コイツはコイツでヤバいな」って思ったり。
だけど、単純に‥
ロゼッタの家が取り潰されたら‥って心配してた僕としてはほっとした。
秘宝館で行われた王子様とロゼッタの婚約をお祝いするささやかなパーティーに王子様が来てくれたんだ。秘宝館側は全然知らなかったようで‥凄く驚いてた。
ロゼッタ父の処罰が決定以降初めて会ったらしいロゼッタは、王子様の寛大な措置っての? ‥父親が厳罰に処されなかったことについて恐縮して‥凄くお礼を言ってた。やっぱり父親だしねって思ってたら「姉様が可愛そうだから。‥別に父親なんてどうでもいい」ってズバリ。
厳しい! でも
‥そうだよね。お姉さんもこれからお婿さんを迎える上でそういうの‥困るよね!
王子様はロゼッタに
「不問にするって言ったでしょ」
っていたずらっ子みたいにウインクして言った。
ウインク‥可愛い。
僕や特別な乙女にとっては鼻血ものだったその笑顔なんだけど‥他の人(所謂この世界の多数派)たちにはどうも不評だったみたいだ。
皆‥なんか顔色が悪い。
ホント、君らとは仲良くなれないよねって感じする。
王子様のお相手も決まったし、リリアンもロゼッタも秘宝館にはいないし、僕の秘宝館の仕事も今日で終わり。
皆にお別れを言ったり、お礼を言ったりしていると、
「結婚式は、絶対来てね! アルシア様も喜ぶから」
ロゼッタが幸せそうに微笑んで言った。
僕も行きたいけど‥でも、沢山の人間に見られるのはちょっとね‥って思ったり。
めでたい席にローブ着た人間が行くのってちょっとあれでしょ? でも、顔を見せるのも‥皆に悪い。
だから、リリアンの時みたいにコッソリまた遊びに来てって言おうと思ったけど‥結婚したらロゼッタは王妃様になるんだ。
僕は結婚式への参加は断り、その代わり
「‥結婚前に、皆でもう一度女子会しない? 」
ってお願いした。僕の無理な願いを‥結婚式の準備で忙しいだろうに‥ロゼッタもリリアンも賛成してくれた。
結婚かあ‥。
「会った時、結婚する感じがしたっていう人もいるわよね? だけど、多分あれよ。それは「結婚する」って決めたってことだと思う。結婚するってゴールを決めたら、後はその為に突き進めるでしょ? 」
母さんは結婚について、そうも言っていた。
そのときは
‥それは、ポジティブな人限定の考え方じゃ‥
って思ったけど‥でも、そういうこともあるかも。
こんな地味な僕が今、あんなかっこいい人と恋人同士になってる。
僕の場合は結婚じゃないけど‥でも、僕にとってはそれっ位凄いこと。
あの時の僕も「この人のこと離したくない」って‥思ったもんなあ。今まで誰かに対してそんなこと思ったことなかったのに、だ。
出会いはホントに偶然だった。
だけど、‥今までで一番幸福なラッキーな偶然だった。
全部のラッキー全部あの瞬間に使い果たした‥そんな感じ。
実際は‥あの瞬間はそうじゃなかったんだけど、後で考えるとってことね。
あの時会えたのがクラシルさんで本当によかった。
あの子は、僕を元々は王子様の為に呼んだ、みたいなこと言ってたけど‥だけどそうだとしたら、当時王子様が閉じこもってたというお城の部屋に僕を転移させてもよかったんだろう。
だけど、そうしなかった。
神からのサプライズギフトじゃなくって‥偶然‥そういう風にしたかった‥ってあの子は言ってた。
実際、王子様もあのあたりにあの時いたらしい。
だけど、僕が実際に会ったのはクラシルさんだった。
僕は‥きっとあの時クラシルさんに一目惚れした。
あの子のサプライズは失敗に終わった。
次のサプライズギフトは、修斗兄さん。
今度はちゃんと出会わせることには成功した。出会いも悪くなかった。お互い好印象なようだった(あの子談)
修斗兄さんは‥だけど、この国に残らなかった。
そして‥
王子様もそれを望まなかった。
だけど、王子様と修斗兄さんとの出会いはお互いにとって「いい出会い」だった。
王子様は人に対して興味が持てるようになって‥恋してもいいかもって思えるようになったし、兄さんは‥自分も他人に興味が持てるのかもって気付いた‥らしい。今までは驚いたことに、僕以外に興味がなかったらしい。
凄く驚いた。だって‥僕、兄さんは誰にも興味なんてないって思ってたから。
‥僕は兄さんに‥そんなに愛されてたんだ? って半信半疑だったけど‥
だけど‥思えば‥そうかもって「思い当たる節」もあった。
それは‥
兄さんの撮ってくれる僕の写真だった。
僕が見ても「へ~僕ってこんな顔してるんだ」って意外に思う位「いい顔」した僕の写真。
色んな、僕。皆いい顔してた。
そんな顔、僕のこと愛してくれてなかったら‥撮れないよね?
‥あれは、兄さんなりの僕に対する愛だったんだ。
自分の写真を見てがっかりすることってある。
「え? 自分ってこんな顔してる? 僕って‥写真写り悪いよな~」「カメラマンの腕? 」「カメラの質? 」
色々思うけど‥隣にはよく映ってる幼馴染の顔。同じ年だし、顔も普段そう男前だと思わないのに「いい顔」に映ってる彼を見てたら‥凄く落ち込む。
「‥これが真実か~」
って事実を‥思い知らされる。
そりゃ幼馴染も「お前よりは俺のがマシ」っていうわな‥。
写真として、形になってるから‥落ち込むんだ。
逆も勿論ある。自分がよく映ってる写真を見たら「これこれ! 」って思う。
写真ってのは‥よくも悪くも‥言葉よりずっと力がある。
ちょっと意味は違うかもしれないけど、「論より証拠」って奴?
王子様を見た時、僕は第一印象から好印象しかなかったから、ずっと「美人」って印象で彼のことを見ていた。だけど、王子様自身も含めこの国の人たちは違う。
美醜の基準が違うから。
‥ここの国の美醜の基準は分からないけど、きっと王子様にだって自分なりの‥「この顔自分のイチオシ」ってのは絶対あると思う。絶対あるのに‥ないって決めつけちゃってるんだ。諦めちゃってるんだ。
「貴方は綺麗です」
僕が口でどんなに言っても、彼は信じないだろう。だけど写真なら‥きっと納得する。だって、それは「紛れもない事実」なんだから。
修斗兄さんなら、きっと王子の「イチオシ」を見つけてくれる。「綺麗」の証拠を映してくれる。‥僕のイチオシを映し続けてくれた兄さんならきっと‥。
「修斗兄さんに王子様とロゼッタの結婚式の写真を撮ってもらいたい。‥それをロゼッタと王子様への結婚のプレゼントにしたい」
僕は、あの子から僕に「臨時ボーナスを出す」って言われた時、迷わずそうお願いしたんだ。
まさに、こういうのをとんとん拍子っていうんだろうなって思った。
特に、王家側の対応が‥「普通ってそんな感じなの? 」って思える位、早かった。その様子は、「これって、ロゼッタを逃がさない様に‥ロゼッタに悩む隙を与えない様にしてる? 」って勘ぐっちゃう程だった。(※ 勿論、そう)
でも、結婚ってそういうもんだって昔母さんから聞いたことがある。
「ああいうのは、勢いよ。気が付いたら‥何となく結婚してたって感じ。
うちは父さんがああだから‥まあ、母さんが押して押して‥押しまくったの」
ってカラカラ笑いながら母さんは言った。
‥そんなことをふっと思い出した。
今はもう会えない家族のこと‥。ちょっと前までは思い出すのが辛かった。だけど、もう寂しくも悲しくもならない。
ただ、「そんなこともあったな。懐かしいな」って思うだけ。我ながら薄情だなとは思うけど‥僕の生きる世界は確実にこの国に変わりつつあるってことなんだろう。
ロゼッタ父のことは、驚いたことに‥たいしたことにならなかった。
ただ、僕に怪我を負わせたことの謝罪として賠償金の支払いが命じられたのと、今後一切ロゼッタには近づかないこと、秘宝館に対する謝罪と賠償金の支払いが命じられただけ。
その上、当主の資格はく奪で、ロゼッタの姉が伯爵位を継ぐことになった。
ロゼッタ父は蟄居閉門が命じられたらしい。だけど、別に国外追放とかじゃない。それって‥随分と軽い罪だ。(よくわかんないけど、多分)
やっぱり王妃になるロゼッタの父親だから? って思ったけど、‥それは関係ないらしい。
夢の中で王子様はあの子に
「慶事の前に血生臭いことはちょっとね」
って言ってた。
だけど‥その笑顔がにこって感じじゃなかった。(にやりって程でもなかったけど)
王子様は‥ただとにかく優しいのかと思ってたけど‥そうでもないのかなあって思ったり。
それじゃ王子様もやってられないんだろう。‥こう、駆け引きとかそういうのもあるんだろう。だけど、感情や表情を全部ストレートに顔には出さない。貴族って大変だよね。でも、ネット社会に生きる僕たちもそういうとこあったかも。表面上ではニコニコしててもネットでは最悪のこと書いてたり‥とかね。そういうの、よくないよね。
僕がそんなことを考えてたら、あの子は「え~つまんない~甘すぎない~? 」とか言ってて‥「コイツはコイツでヤバいな」って思ったり。
だけど、単純に‥
ロゼッタの家が取り潰されたら‥って心配してた僕としてはほっとした。
秘宝館で行われた王子様とロゼッタの婚約をお祝いするささやかなパーティーに王子様が来てくれたんだ。秘宝館側は全然知らなかったようで‥凄く驚いてた。
ロゼッタ父の処罰が決定以降初めて会ったらしいロゼッタは、王子様の寛大な措置っての? ‥父親が厳罰に処されなかったことについて恐縮して‥凄くお礼を言ってた。やっぱり父親だしねって思ってたら「姉様が可愛そうだから。‥別に父親なんてどうでもいい」ってズバリ。
厳しい! でも
‥そうだよね。お姉さんもこれからお婿さんを迎える上でそういうの‥困るよね!
王子様はロゼッタに
「不問にするって言ったでしょ」
っていたずらっ子みたいにウインクして言った。
ウインク‥可愛い。
僕や特別な乙女にとっては鼻血ものだったその笑顔なんだけど‥他の人(所謂この世界の多数派)たちにはどうも不評だったみたいだ。
皆‥なんか顔色が悪い。
ホント、君らとは仲良くなれないよねって感じする。
王子様のお相手も決まったし、リリアンもロゼッタも秘宝館にはいないし、僕の秘宝館の仕事も今日で終わり。
皆にお別れを言ったり、お礼を言ったりしていると、
「結婚式は、絶対来てね! アルシア様も喜ぶから」
ロゼッタが幸せそうに微笑んで言った。
僕も行きたいけど‥でも、沢山の人間に見られるのはちょっとね‥って思ったり。
めでたい席にローブ着た人間が行くのってちょっとあれでしょ? でも、顔を見せるのも‥皆に悪い。
だから、リリアンの時みたいにコッソリまた遊びに来てって言おうと思ったけど‥結婚したらロゼッタは王妃様になるんだ。
僕は結婚式への参加は断り、その代わり
「‥結婚前に、皆でもう一度女子会しない? 」
ってお願いした。僕の無理な願いを‥結婚式の準備で忙しいだろうに‥ロゼッタもリリアンも賛成してくれた。
結婚かあ‥。
「会った時、結婚する感じがしたっていう人もいるわよね? だけど、多分あれよ。それは「結婚する」って決めたってことだと思う。結婚するってゴールを決めたら、後はその為に突き進めるでしょ? 」
母さんは結婚について、そうも言っていた。
そのときは
‥それは、ポジティブな人限定の考え方じゃ‥
って思ったけど‥でも、そういうこともあるかも。
こんな地味な僕が今、あんなかっこいい人と恋人同士になってる。
僕の場合は結婚じゃないけど‥でも、僕にとってはそれっ位凄いこと。
あの時の僕も「この人のこと離したくない」って‥思ったもんなあ。今まで誰かに対してそんなこと思ったことなかったのに、だ。
出会いはホントに偶然だった。
だけど、‥今までで一番幸福なラッキーな偶然だった。
全部のラッキー全部あの瞬間に使い果たした‥そんな感じ。
実際は‥あの瞬間はそうじゃなかったんだけど、後で考えるとってことね。
あの時会えたのがクラシルさんで本当によかった。
あの子は、僕を元々は王子様の為に呼んだ、みたいなこと言ってたけど‥だけどそうだとしたら、当時王子様が閉じこもってたというお城の部屋に僕を転移させてもよかったんだろう。
だけど、そうしなかった。
神からのサプライズギフトじゃなくって‥偶然‥そういう風にしたかった‥ってあの子は言ってた。
実際、王子様もあのあたりにあの時いたらしい。
だけど、僕が実際に会ったのはクラシルさんだった。
僕は‥きっとあの時クラシルさんに一目惚れした。
あの子のサプライズは失敗に終わった。
次のサプライズギフトは、修斗兄さん。
今度はちゃんと出会わせることには成功した。出会いも悪くなかった。お互い好印象なようだった(あの子談)
修斗兄さんは‥だけど、この国に残らなかった。
そして‥
王子様もそれを望まなかった。
だけど、王子様と修斗兄さんとの出会いはお互いにとって「いい出会い」だった。
王子様は人に対して興味が持てるようになって‥恋してもいいかもって思えるようになったし、兄さんは‥自分も他人に興味が持てるのかもって気付いた‥らしい。今までは驚いたことに、僕以外に興味がなかったらしい。
凄く驚いた。だって‥僕、兄さんは誰にも興味なんてないって思ってたから。
‥僕は兄さんに‥そんなに愛されてたんだ? って半信半疑だったけど‥
だけど‥思えば‥そうかもって「思い当たる節」もあった。
それは‥
兄さんの撮ってくれる僕の写真だった。
僕が見ても「へ~僕ってこんな顔してるんだ」って意外に思う位「いい顔」した僕の写真。
色んな、僕。皆いい顔してた。
そんな顔、僕のこと愛してくれてなかったら‥撮れないよね?
‥あれは、兄さんなりの僕に対する愛だったんだ。
自分の写真を見てがっかりすることってある。
「え? 自分ってこんな顔してる? 僕って‥写真写り悪いよな~」「カメラマンの腕? 」「カメラの質? 」
色々思うけど‥隣にはよく映ってる幼馴染の顔。同じ年だし、顔も普段そう男前だと思わないのに「いい顔」に映ってる彼を見てたら‥凄く落ち込む。
「‥これが真実か~」
って事実を‥思い知らされる。
そりゃ幼馴染も「お前よりは俺のがマシ」っていうわな‥。
写真として、形になってるから‥落ち込むんだ。
逆も勿論ある。自分がよく映ってる写真を見たら「これこれ! 」って思う。
写真ってのは‥よくも悪くも‥言葉よりずっと力がある。
ちょっと意味は違うかもしれないけど、「論より証拠」って奴?
王子様を見た時、僕は第一印象から好印象しかなかったから、ずっと「美人」って印象で彼のことを見ていた。だけど、王子様自身も含めこの国の人たちは違う。
美醜の基準が違うから。
‥ここの国の美醜の基準は分からないけど、きっと王子様にだって自分なりの‥「この顔自分のイチオシ」ってのは絶対あると思う。絶対あるのに‥ないって決めつけちゃってるんだ。諦めちゃってるんだ。
「貴方は綺麗です」
僕が口でどんなに言っても、彼は信じないだろう。だけど写真なら‥きっと納得する。だって、それは「紛れもない事実」なんだから。
修斗兄さんなら、きっと王子の「イチオシ」を見つけてくれる。「綺麗」の証拠を映してくれる。‥僕のイチオシを映し続けてくれた兄さんならきっと‥。
「修斗兄さんに王子様とロゼッタの結婚式の写真を撮ってもらいたい。‥それをロゼッタと王子様への結婚のプレゼントにしたい」
僕は、あの子から僕に「臨時ボーナスを出す」って言われた時、迷わずそうお願いしたんだ。
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