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37.修斗、イケメン弟に再び会う。(side 修斗)
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「俊哉は‥一見、きちっとしてるように見えるけど、実はそう整理整頓が得意なタイプでもない。どちらかというと、面倒くさがりやだし」
俺がそう言うとクラシル君は「え~? 」って顔をした。
「そうですか? 」
って首を傾げてる。思いっきり不満顔だ。
「面倒くさいってメーターを右側に振り切ると「また使うからそこらに置いておこう」になって、左側に振り切ると、「取り敢えずどこかに突っ込んでおこう。散らかるから」になる。所詮は面倒くさいのメーターだから、どっちに振り切っても整理整頓にはならない。俊哉はその丁度真ん中だから「また使うからそこに置いておきたいけど、散らかるからせめて積んでおこう」になるわけだ。
因みに左側に振り切ったのが俺たちの兄・啓史。右側が俺」
そう言うと、
「俺も右側だな! どこかに突っ込んだら‥突っ込んだ場所忘れて探し回って‥余計に最悪じゃないかww」
ビクターが大爆笑してそう付け加える。
「‥それなら、真ん中は一番最良だな‥」
ぼそっとクラシル君が呟く。
‥ほんと、あんた俊哉大好きだよね。弟大好きな兄として、喜ばしいことなんだけど‥ちょっとくすぐったい。
今、俺は弟・クラシル君に俊哉の思い出話をさせられている。
そう‥もう会うこともないって思ってたイケメン弟に再び会っているのだ。
俺が望んだわけでも、そういう必要性があったわけでもない。
ビクターのせいで、だ! 許すまじビクター、俺とクラシル君はね! あの時、もう一生会うこともないって別れたの!
最後の願いで俊哉の幸せな姿が見たいって俺の健気な願いを神様が叶えてくれた‥って話だったの! クラシル君に「俺に与えられたここでの時間は短い‥」とか言ったの! ‥なのに、蓋を開けたら頻繁に来てるとか‥「詐欺じゃね? 」って思われるよね!? 「あれ、嘘だったんだ? 」って思うよね!? ‥俺だって思うわ。俺だったら、キレるね! 違うんだ~! いや、違わないけど‥無いわ~! ‥そもそも、カッコ悪くね??
それもこれも、ビクターのせい!
ビクターがしでかして(! )俺が度々こっちに来てることがバレたんだ。(※ ビクターがクラシル君に例の「兄さんって呼んでいいですよ」をやったらしい。勿論、訓練を装ってバキバキにされたらしい。‥俺もしたい)そしたら「もっとあの絵‥写真って言うんでしたっけ? 有るんでしょ? 」って追加を請求されて、それを渡す際に、俊哉情報を語らされてるってわけだ。「まだあるでしょ? 」「あるはずですよね? 」この勢いでは、うちにある写真全部こっちに来ちゃいそうだ。‥まあ、データがあるから、いくらでも現像できるんだけどね。
ビクターが俊哉の写真を初めて見た時の顔ったらなかった。
「ええ!? この妖精が団長の‥!? 」
あんまり驚いてガン見してるのが腹立って殴ろうとしたら‥先にクラシル君に殴られていた。
グッジョブ弟よ!
「俊哉の話ねえ‥」
語ろうと思って‥ぺらぺらとアルバムを見て‥その写真にまつわる思い出話を話したり。
その際に「そういえば」って気付いたり‥それが今まで考えもしなかったことで、新鮮だったり。
俺も、今になっても新しい発見をさせてもらってる。
自分一人では気付かないことって、ある。
だけど、何か「一見関係ない出来事」を「切っ掛けに」、「そういえば、あの子‥そうだったのかも」って気付くことがある。同時に、「そういえば‥自分ってそういうとこあるかも」って気付くこともある。
‥俊哉が死んじゃったことで、知ったこともいっぱいある。
父さんが、ちゃんと父さんだったことも‥そういえばあの時初めて実感した。
それまで、ろくに子供の行事にも出ないし、それどころか子供と話もしない様な「ダメ親父」だと思ってたのにね。
俊哉の葬式で喪主としてじっと会場の入り口で母さんと並んでただ立っていた父さん。
無表情だったけど‥それは何時ものことだったから正直「意気消沈して」そんな顔になってたのかどうかは分からなかった。
その目にす‥っと生気が戻ったのは、ホントに一瞬。
例の「不注意で」「悪気なんてどこにもなかったのに」「不慮の事故で」俊哉を階段から落とした原因になった俊哉の友人(! )が
「この度は‥」
って(葬儀)会場に現れた時。
奴らは「奴らの思う神妙な顔」ってのをしてはいた。だけどそれだけ。馬鹿みたいに「すみませんでした」って‥母さんに謝ってた。母さんは、顔も上げずに二三かい首を振った。それで、奴らは許された気になったのか、空気を読んだのか‥親父には会釈だけして、帰っていった。奴らは、棺には近づかなかった。(空気を読んで? それとも、ただ「気持ち悪かったから」? )だけど、俺たちにとって‥それはありがたかった。
棺を覗き込んで、俊哉の顔を見たりなんかしてたら、きっと俺は許せなかっただろう。
隣で母親の肩を支え、俯いて立っていた親父。
‥奴らは気付いてなかっただろうが、射殺しそうな視線で一瞬奴らを見た。(俺は親父より背が低いからその顔が見えた)
あの目が‥俺は忘れられない。
‥どんな言葉よりずっと怖いって思った。
次の瞬間、目を伏せて、‥視線に奴らを入れないように奴らに背を向けた。そんな親父の背中を、相変わらず泣きじゃくりながら‥母さんが支えた。
父さんの俊哉に対する父さんなりの愛と、母さんの強さみたいなものを‥俺はあの時初めて‥確かに見た様な気がした。
「これは‥? 」
クラシル君のアルバムを見る手が止まる。
クラシル君の視線の先には、はがきサイズに引き伸ばした一枚の写真。
「え? ああ。家族写真だね。
父さん、母さん、じいちゃん、ばあちゃん、啓史、俊哉。‥俺が映した写真だな」
(父さん方の)じいちゃんとばあちゃんが田舎から出て来たから記念で撮ったんだ。記念写真と言いながら、‥まだまだ素人な出来栄えだよな~。いつ撮った写真だ? 俺がまだ高校生頃の写真だな。一眼レフすら買ってなかった頃の‥。
「いい写真だな」
ビクターが優しい声で‥妙にしみじみと言った。
なんじゃコイツ、キモチワルイ‥って思ったら、クラシル君も眩しそうな目で写真に見入ってた。
ああ‥そうか。クラシル君もビクターもそんなに家族に恵まれてなかったって言ってた‥。
だから、この写真は「写真の技術」云々以前に、「あったかい家族」を映した‥「いい写真」なんだ。
そうだよな。いい家族があってこその「いい家族写真」だよな。
あの頃の俺だったら「写真には写って無いけど、そういい家族じゃないぞ。両親とも子供に無関心だったから」とか思ってただろう。だけど‥「そうじゃなかった」分かりにくいけど‥父さんは父さんなりにちゃんと子供のことを愛していた‥。
‥分かりにくいのは‥ダメだ。俺は‥そうならないようにしたい。
家族だけじゃなくて‥恋人に対してもね。
「‥ああ、いい写真だ。俺の自慢の家族なんだ」
そう言おうとしたら‥声が不意に震えた。
涙が頬を伝っていた。
涙を拭ってくれたのは、ビクターだった。ビクターが俺を抱きしめ、クラシル君に「団長、すみませんが」って言ってるのが聞こえた。俺たちに向かい合って座っていたクラシル君が頷いて、立ち上がったのが気配で分かった。
立ち上がり、俺の前に立つと、クラシル君が一つ小さく息を吐き、
「‥兄さん。俺と俊哉は新しい家族になります。
俺は‥この写真と違って、両親と一緒に写真に納まることは出来ないけど、俺と俊哉の‥新しい家族写真をいつか撮って欲しいって思ってます。
兄さんが俊哉と会わないって決めてることも知ってます。‥実はよく内容は分からないけれど、何か事情があるのも‥理解してはいます。
だけど‥俺は、今の俺たちの姿を‥残したいんです」
って言った。
真剣な目で‥俺を見ている。
俺は、ビクターの腕から出て、真っすぐクラシル君に向き合い、頷いた。
「‥わかった」
‥これは断れない。
今までの、俊哉のことなら何でも好き、全部可愛い‥そう言ってた「よくわかってなかった」クラシル君の発言じゃない。
‥どう違うか具体的には分からないけど、変わったってのは分かった。
憧れてた人が恋人になった。そんな感じの変化。
今回の場合は「無条件に大好きだった恋人」が「大事な家族」に変わった‥かな?
「‥今度、カメラを用意してくる。俺がここに来れるのはビクターと俺の休みが合った時だけだから‥クラシル君がビクターに休みを合わせて欲しい」
緊張した面持ちで言えば、クラシル君も緊張した顔で頷き返した。
将来写真屋さんになって、電話で注文を受ける時もこんなに緊張するのかな?
それは分からないけど、‥そうでありたい。
お客様一人一人の大事な「記念の写真」。毎回、そんな気持ちで臨みたい。
ふと‥そんな風に思った。
俺がそう言うとクラシル君は「え~? 」って顔をした。
「そうですか? 」
って首を傾げてる。思いっきり不満顔だ。
「面倒くさいってメーターを右側に振り切ると「また使うからそこらに置いておこう」になって、左側に振り切ると、「取り敢えずどこかに突っ込んでおこう。散らかるから」になる。所詮は面倒くさいのメーターだから、どっちに振り切っても整理整頓にはならない。俊哉はその丁度真ん中だから「また使うからそこに置いておきたいけど、散らかるからせめて積んでおこう」になるわけだ。
因みに左側に振り切ったのが俺たちの兄・啓史。右側が俺」
そう言うと、
「俺も右側だな! どこかに突っ込んだら‥突っ込んだ場所忘れて探し回って‥余計に最悪じゃないかww」
ビクターが大爆笑してそう付け加える。
「‥それなら、真ん中は一番最良だな‥」
ぼそっとクラシル君が呟く。
‥ほんと、あんた俊哉大好きだよね。弟大好きな兄として、喜ばしいことなんだけど‥ちょっとくすぐったい。
今、俺は弟・クラシル君に俊哉の思い出話をさせられている。
そう‥もう会うこともないって思ってたイケメン弟に再び会っているのだ。
俺が望んだわけでも、そういう必要性があったわけでもない。
ビクターのせいで、だ! 許すまじビクター、俺とクラシル君はね! あの時、もう一生会うこともないって別れたの!
最後の願いで俊哉の幸せな姿が見たいって俺の健気な願いを神様が叶えてくれた‥って話だったの! クラシル君に「俺に与えられたここでの時間は短い‥」とか言ったの! ‥なのに、蓋を開けたら頻繁に来てるとか‥「詐欺じゃね? 」って思われるよね!? 「あれ、嘘だったんだ? 」って思うよね!? ‥俺だって思うわ。俺だったら、キレるね! 違うんだ~! いや、違わないけど‥無いわ~! ‥そもそも、カッコ悪くね??
それもこれも、ビクターのせい!
ビクターがしでかして(! )俺が度々こっちに来てることがバレたんだ。(※ ビクターがクラシル君に例の「兄さんって呼んでいいですよ」をやったらしい。勿論、訓練を装ってバキバキにされたらしい。‥俺もしたい)そしたら「もっとあの絵‥写真って言うんでしたっけ? 有るんでしょ? 」って追加を請求されて、それを渡す際に、俊哉情報を語らされてるってわけだ。「まだあるでしょ? 」「あるはずですよね? 」この勢いでは、うちにある写真全部こっちに来ちゃいそうだ。‥まあ、データがあるから、いくらでも現像できるんだけどね。
ビクターが俊哉の写真を初めて見た時の顔ったらなかった。
「ええ!? この妖精が団長の‥!? 」
あんまり驚いてガン見してるのが腹立って殴ろうとしたら‥先にクラシル君に殴られていた。
グッジョブ弟よ!
「俊哉の話ねえ‥」
語ろうと思って‥ぺらぺらとアルバムを見て‥その写真にまつわる思い出話を話したり。
その際に「そういえば」って気付いたり‥それが今まで考えもしなかったことで、新鮮だったり。
俺も、今になっても新しい発見をさせてもらってる。
自分一人では気付かないことって、ある。
だけど、何か「一見関係ない出来事」を「切っ掛けに」、「そういえば、あの子‥そうだったのかも」って気付くことがある。同時に、「そういえば‥自分ってそういうとこあるかも」って気付くこともある。
‥俊哉が死んじゃったことで、知ったこともいっぱいある。
父さんが、ちゃんと父さんだったことも‥そういえばあの時初めて実感した。
それまで、ろくに子供の行事にも出ないし、それどころか子供と話もしない様な「ダメ親父」だと思ってたのにね。
俊哉の葬式で喪主としてじっと会場の入り口で母さんと並んでただ立っていた父さん。
無表情だったけど‥それは何時ものことだったから正直「意気消沈して」そんな顔になってたのかどうかは分からなかった。
その目にす‥っと生気が戻ったのは、ホントに一瞬。
例の「不注意で」「悪気なんてどこにもなかったのに」「不慮の事故で」俊哉を階段から落とした原因になった俊哉の友人(! )が
「この度は‥」
って(葬儀)会場に現れた時。
奴らは「奴らの思う神妙な顔」ってのをしてはいた。だけどそれだけ。馬鹿みたいに「すみませんでした」って‥母さんに謝ってた。母さんは、顔も上げずに二三かい首を振った。それで、奴らは許された気になったのか、空気を読んだのか‥親父には会釈だけして、帰っていった。奴らは、棺には近づかなかった。(空気を読んで? それとも、ただ「気持ち悪かったから」? )だけど、俺たちにとって‥それはありがたかった。
棺を覗き込んで、俊哉の顔を見たりなんかしてたら、きっと俺は許せなかっただろう。
隣で母親の肩を支え、俯いて立っていた親父。
‥奴らは気付いてなかっただろうが、射殺しそうな視線で一瞬奴らを見た。(俺は親父より背が低いからその顔が見えた)
あの目が‥俺は忘れられない。
‥どんな言葉よりずっと怖いって思った。
次の瞬間、目を伏せて、‥視線に奴らを入れないように奴らに背を向けた。そんな親父の背中を、相変わらず泣きじゃくりながら‥母さんが支えた。
父さんの俊哉に対する父さんなりの愛と、母さんの強さみたいなものを‥俺はあの時初めて‥確かに見た様な気がした。
「これは‥? 」
クラシル君のアルバムを見る手が止まる。
クラシル君の視線の先には、はがきサイズに引き伸ばした一枚の写真。
「え? ああ。家族写真だね。
父さん、母さん、じいちゃん、ばあちゃん、啓史、俊哉。‥俺が映した写真だな」
(父さん方の)じいちゃんとばあちゃんが田舎から出て来たから記念で撮ったんだ。記念写真と言いながら、‥まだまだ素人な出来栄えだよな~。いつ撮った写真だ? 俺がまだ高校生頃の写真だな。一眼レフすら買ってなかった頃の‥。
「いい写真だな」
ビクターが優しい声で‥妙にしみじみと言った。
なんじゃコイツ、キモチワルイ‥って思ったら、クラシル君も眩しそうな目で写真に見入ってた。
ああ‥そうか。クラシル君もビクターもそんなに家族に恵まれてなかったって言ってた‥。
だから、この写真は「写真の技術」云々以前に、「あったかい家族」を映した‥「いい写真」なんだ。
そうだよな。いい家族があってこその「いい家族写真」だよな。
あの頃の俺だったら「写真には写って無いけど、そういい家族じゃないぞ。両親とも子供に無関心だったから」とか思ってただろう。だけど‥「そうじゃなかった」分かりにくいけど‥父さんは父さんなりにちゃんと子供のことを愛していた‥。
‥分かりにくいのは‥ダメだ。俺は‥そうならないようにしたい。
家族だけじゃなくて‥恋人に対してもね。
「‥ああ、いい写真だ。俺の自慢の家族なんだ」
そう言おうとしたら‥声が不意に震えた。
涙が頬を伝っていた。
涙を拭ってくれたのは、ビクターだった。ビクターが俺を抱きしめ、クラシル君に「団長、すみませんが」って言ってるのが聞こえた。俺たちに向かい合って座っていたクラシル君が頷いて、立ち上がったのが気配で分かった。
立ち上がり、俺の前に立つと、クラシル君が一つ小さく息を吐き、
「‥兄さん。俺と俊哉は新しい家族になります。
俺は‥この写真と違って、両親と一緒に写真に納まることは出来ないけど、俺と俊哉の‥新しい家族写真をいつか撮って欲しいって思ってます。
兄さんが俊哉と会わないって決めてることも知ってます。‥実はよく内容は分からないけれど、何か事情があるのも‥理解してはいます。
だけど‥俺は、今の俺たちの姿を‥残したいんです」
って言った。
真剣な目で‥俺を見ている。
俺は、ビクターの腕から出て、真っすぐクラシル君に向き合い、頷いた。
「‥わかった」
‥これは断れない。
今までの、俊哉のことなら何でも好き、全部可愛い‥そう言ってた「よくわかってなかった」クラシル君の発言じゃない。
‥どう違うか具体的には分からないけど、変わったってのは分かった。
憧れてた人が恋人になった。そんな感じの変化。
今回の場合は「無条件に大好きだった恋人」が「大事な家族」に変わった‥かな?
「‥今度、カメラを用意してくる。俺がここに来れるのはビクターと俺の休みが合った時だけだから‥クラシル君がビクターに休みを合わせて欲しい」
緊張した面持ちで言えば、クラシル君も緊張した顔で頷き返した。
将来写真屋さんになって、電話で注文を受ける時もこんなに緊張するのかな?
それは分からないけど、‥そうでありたい。
お客様一人一人の大事な「記念の写真」。毎回、そんな気持ちで臨みたい。
ふと‥そんな風に思った。
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