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今世は『私の理想』の容姿らしいけど‥到底認められないんです!
魔法の兄貴
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全てを語らずとも、ハヅキにはシュナイエスの「言いたいであろうこと」が分かった気がした。(勿論あっているかどうかは分からないが)
聖女の素晴らしさは、その魔力量には比例しない。
つまり‥
自分の力を誇示するために治癒の魔法を使う聖女より、「誰かを助けたい」と強く願う聖女の方がきっと聖女としては素晴らしいではないか?
(結論)より多くの魔力が注がれている聖水が「よりいい」ってわけではない。Level1よりLevel2、Level3のほうがいいっていうことはない。大事なのは、水に込めた‥気持? (気持ちってどうやって込めるんだろ?? )いや違うな。魔術者(この場合だと聖女だね)の「思いの強さ」。誰かを助けたいって純粋に思う気持ちの強さが大事だってわけだ。
シュナイエスはつまりそういうことを言ったんだよね?
でも、魔力が多い方が確かに‥事実として多くの人が救える。
治癒にはたくさんの魔力を使う。魔力が無ければ治癒は出来ない。ならば‥やっぱり魔力が多い聖女の方が沢山人を救えないか? 気持ちがあろうとなかろうと‥。
気持ちがあっても、力が伴わなければ意味がないってわけだ。
でも、「人を救いたい」って気持ちが少なければ、魔力が多くても救わないかもしれない。
「もう限界」
ってやめちゃうかもしれない。
助けようって気持ちが「折れちゃう」かもしれない。「わたくしには無理‥ごめんなさい‥」って悲劇のヒロインの様に‥諦めちゃうかもしれない。
きっと、「いい聖女」は魔力が尽きようが治療を辞めないだろう。「人を救いたい」って気持ちが大きいから。「わたくしの力は弱いけれど‥だけど、例えこの身がどうなろうとわたくしはこの人を‥! 」って熱血ヒロインの様な台詞を言うのだろう。
‥そういう風に世間も評価してくれてたらいいな。
「魔力の強さではなく、想いの強さか‥」
ボソリとハヅキが呟くと、シュナイエスがうなづいた。
「でも、事実として、魔力が多ければ、麻酔効果とかそういうのは高いんだろうね? 」
なんせ、聖女の治癒は無痛の治療って言うから。シュナイエスはそう言って自分一人で納得した様にうなずいたが、すぐに「まてよ? 」と呟いた。
「聖女の治癒の魔法はつまり、治療の無通版ってだけ? 」
それだとしたら‥「あんまり痛くない程度」→普通の聖女。「もう、ホントに痛くない」→凄い聖女。ってだけのこと?? そのことも含めてハヅキに聞くと、ハヅキが首を振って否定した。
「いえ。聖女の魔法は一言で言うと、出鱈目なチートです。自分の魔力で出来る限りの自分の望み。それが出来るのが聖女の魔法です。「治れ」って聖女が願ったから、治る。それが総てです。
「治れ」って願った時「治るんなら痛くても仕方ないよね」って思う人はいないですよね? そういうことです」
チート過ぎん? でも、魔法って総じてそういうとこある。「水よ出ろ」って念じたら水が出るのと「治れ」って言ったら治る。それに違いはないわけで‥
それを言ったら‥
「わざわざ痛い想いをさせる治療術は要らなくないか? 聖女が「治れ」って言えば治る。しかも痛くない。なら‥」
わざわざ痛い想いさせる治療術の存在意味とは?
シュナイエスが首を傾げる。
「魔術士が出す水は魔術士がいないと出せませんよね。でも、川を流れる水は誰でも手に出来る。雨が降って、川を流れて‥そうして海にまで流れていき、また空に帰って行き、雨になる。そうして、巡る水もまた水です。
誰もが手に出来る水です。
治療術はそういう‥「聖女という特別な存在がいなくても手にすることが出来る治療の力」なんです。
聖魔法は全ての人が持ってるものではないけど、治療術は技術さえあれば誰もが人を助けることが出来る力ですからね」
ハヅキがそう説明するとシュナイエスが「成る程ね」ってうなづいて
「じゃあ、逆に聖女の力は要らないよね? 」
って言った。
特別な力が無くても、それに代わる力があるならばそれだけでいいのではないか?
「ならいいんですけどね」
ハヅキが苦笑いした。
「治療術は「こういう状態だ」って分からないと治療することが出来ないんです。総てが分かるのが理想ですが、どうにも分からないときは聖女の「どういう状況はわかんないけど、でも、治してみせる☆」なトンデモ魔力に頼らないとどうしようもないってのが現実なんです。
あと‥
世の中には「絶対何が何でも痛いのはいや」って人もおられますしね」
なるほどね~。
シュナイエスとオズワルドが納得して大きくうなづく。
ハヅキは
「私的に、聖女の魔法で一番実用的なのが、魔力譲渡と魔力付与ですね」
と言葉を続けた。
こればっかりは聖女の魔法の中でも「トンデモ魔力」ではない。適正が必要だし、あと、訓練が必要。
そして、更に
「といっても、魔力譲渡は聖魔法を使える者なら皆使えるようになります。聖魔力ってのはいわば無属性でどの魔力にも馴染む魔力ですから」
と説明する。
うんうん、と真剣な顔で耳を傾けるシュナイエスとオズワルド。
こうして並んでると、二人はホントに兄弟だなって感じする。
片や父親似(オズワルド)片や母親似(シュナイエス)でも、だ。(兄弟ってそういうもんだよね? )
ハヅキは今はそんなほのぼの気分を封印して、真剣な顔で説明を続ける。
「例えば三分の一しか水の入っていないコップに水を足すという行為にしたって、乱暴に注げば水が跳ねてうまく注げないだろうし、更にはコップを倒すことだってあるだろう。そっと注いでも、量が多ければ溢れますよね?
人の身体は更に、コップより繊細ですからね。急に注ぐと吃驚して体調に不調をきたしてしまいます」
そういう「微妙な調節」が難しい。
「そういう微妙な体調の変化が分かるようにならなければ聖魔法使いとして一人前とは言えないってわけです。
魔力譲渡だけじゃないですよ。治癒の為に魔力を注ぐ際もそうです。
微妙な調節が大事なんです。それは、優しさとあと、更に重要な「観察力」です。
顔色、血圧、脈拍‥そういうものを「何気なく」だけど「確実に」観察する。
聖女は優しい、素晴らしいって言われるまでに、彼女たちはそういう訓練をいっぱい積んでるってわけです」
おお~なんかすごい。さっきまでの説明で「聖女様ってお花畑の住人」ってイメージ持っちゃいそうだったけど、そんな地道な訓練をしてるんだね。聖女様ごめんなさい。
オズワルドとシュナイエスはこころの中でそんなことを考えたけど、顔には出さない様に気を付けた。
今は真剣な説明の最中。真剣に話を聞きます。
ハヅキは更に説明を続ける。
「付与もそうですよ。魔力を注ぐ力が強すぎたら、注ぎ先が壊れます。
剣ならいいです。折れるだけです。でも、人間なら‥」
オズワルドとシュナイエスはゾッとした。
どういう状況になるかは分からないが、想像では血管破裂して血だるまになる感じ? (いや、想像なだけでホントはどういう状況になるか知らんよ? )
そうか~聖女って一つ間違えたら怖い存在なんだね。(勝手に納得)
納得した様子の二人を見て、ハヅキもうなづき話を続ける。
「だから、人間に対する付与はしたがる聖女は少ないんです。「祝福」って言われるくらいの「ちょっと元気になる程度の付与」をする聖女は多いんですけどね」
つまり、軍が一番求める「身体強化」とかの付与は‥失敗したらアレ(=血管破裂で血だるま ※ あくまでも二人の想像)だから皆嫌がる、と。
そりゃそうだよね。血だるまは‥アレだ。(※ あくまで二人の想像で事実とは異なる場合もあります)
「私はね。聖女じゃなく治療師を選んだ身だけど、聖女が要らないとは思わないんです。
聖女にしか出来ないこともあるから。
だけど、
将来的には、聖女自身がいなくても聖魔力が使える方法を考えていきたいんです」
聖水の糸もその一つだ。
聖水の糸を作ることが出来る人間が限られていようとも、聖水の糸を治療者であれば皆使えるようになればいい。
そう願う。
切っ掛けは、協会からの脅しって感じでアレだったけど、今はそういう風な試行に携われてよかったって思ってる。
そんなハヅキの想いをシュナイエスたちは穏やかな笑顔で受け止めた。
「やろう。ハヅキさん。俺も手伝うよ」
キラキラした瞳で言ったオズワルド。シュナイエスはそんな弟を優しく見つめる。その瞳は「弟、可愛くて仕方がない」って感じで、そんな二人の様子を見たハヅキはほのぼのした気持ちになった。
よし! 頑張るぞ!
決意も新たにしたハヅキだった。
聖女の素晴らしさは、その魔力量には比例しない。
つまり‥
自分の力を誇示するために治癒の魔法を使う聖女より、「誰かを助けたい」と強く願う聖女の方がきっと聖女としては素晴らしいではないか?
(結論)より多くの魔力が注がれている聖水が「よりいい」ってわけではない。Level1よりLevel2、Level3のほうがいいっていうことはない。大事なのは、水に込めた‥気持? (気持ちってどうやって込めるんだろ?? )いや違うな。魔術者(この場合だと聖女だね)の「思いの強さ」。誰かを助けたいって純粋に思う気持ちの強さが大事だってわけだ。
シュナイエスはつまりそういうことを言ったんだよね?
でも、魔力が多い方が確かに‥事実として多くの人が救える。
治癒にはたくさんの魔力を使う。魔力が無ければ治癒は出来ない。ならば‥やっぱり魔力が多い聖女の方が沢山人を救えないか? 気持ちがあろうとなかろうと‥。
気持ちがあっても、力が伴わなければ意味がないってわけだ。
でも、「人を救いたい」って気持ちが少なければ、魔力が多くても救わないかもしれない。
「もう限界」
ってやめちゃうかもしれない。
助けようって気持ちが「折れちゃう」かもしれない。「わたくしには無理‥ごめんなさい‥」って悲劇のヒロインの様に‥諦めちゃうかもしれない。
きっと、「いい聖女」は魔力が尽きようが治療を辞めないだろう。「人を救いたい」って気持ちが大きいから。「わたくしの力は弱いけれど‥だけど、例えこの身がどうなろうとわたくしはこの人を‥! 」って熱血ヒロインの様な台詞を言うのだろう。
‥そういう風に世間も評価してくれてたらいいな。
「魔力の強さではなく、想いの強さか‥」
ボソリとハヅキが呟くと、シュナイエスがうなづいた。
「でも、事実として、魔力が多ければ、麻酔効果とかそういうのは高いんだろうね? 」
なんせ、聖女の治癒は無痛の治療って言うから。シュナイエスはそう言って自分一人で納得した様にうなずいたが、すぐに「まてよ? 」と呟いた。
「聖女の治癒の魔法はつまり、治療の無通版ってだけ? 」
それだとしたら‥「あんまり痛くない程度」→普通の聖女。「もう、ホントに痛くない」→凄い聖女。ってだけのこと?? そのことも含めてハヅキに聞くと、ハヅキが首を振って否定した。
「いえ。聖女の魔法は一言で言うと、出鱈目なチートです。自分の魔力で出来る限りの自分の望み。それが出来るのが聖女の魔法です。「治れ」って聖女が願ったから、治る。それが総てです。
「治れ」って願った時「治るんなら痛くても仕方ないよね」って思う人はいないですよね? そういうことです」
チート過ぎん? でも、魔法って総じてそういうとこある。「水よ出ろ」って念じたら水が出るのと「治れ」って言ったら治る。それに違いはないわけで‥
それを言ったら‥
「わざわざ痛い想いをさせる治療術は要らなくないか? 聖女が「治れ」って言えば治る。しかも痛くない。なら‥」
わざわざ痛い想いさせる治療術の存在意味とは?
シュナイエスが首を傾げる。
「魔術士が出す水は魔術士がいないと出せませんよね。でも、川を流れる水は誰でも手に出来る。雨が降って、川を流れて‥そうして海にまで流れていき、また空に帰って行き、雨になる。そうして、巡る水もまた水です。
誰もが手に出来る水です。
治療術はそういう‥「聖女という特別な存在がいなくても手にすることが出来る治療の力」なんです。
聖魔法は全ての人が持ってるものではないけど、治療術は技術さえあれば誰もが人を助けることが出来る力ですからね」
ハヅキがそう説明するとシュナイエスが「成る程ね」ってうなづいて
「じゃあ、逆に聖女の力は要らないよね? 」
って言った。
特別な力が無くても、それに代わる力があるならばそれだけでいいのではないか?
「ならいいんですけどね」
ハヅキが苦笑いした。
「治療術は「こういう状態だ」って分からないと治療することが出来ないんです。総てが分かるのが理想ですが、どうにも分からないときは聖女の「どういう状況はわかんないけど、でも、治してみせる☆」なトンデモ魔力に頼らないとどうしようもないってのが現実なんです。
あと‥
世の中には「絶対何が何でも痛いのはいや」って人もおられますしね」
なるほどね~。
シュナイエスとオズワルドが納得して大きくうなづく。
ハヅキは
「私的に、聖女の魔法で一番実用的なのが、魔力譲渡と魔力付与ですね」
と言葉を続けた。
こればっかりは聖女の魔法の中でも「トンデモ魔力」ではない。適正が必要だし、あと、訓練が必要。
そして、更に
「といっても、魔力譲渡は聖魔法を使える者なら皆使えるようになります。聖魔力ってのはいわば無属性でどの魔力にも馴染む魔力ですから」
と説明する。
うんうん、と真剣な顔で耳を傾けるシュナイエスとオズワルド。
こうして並んでると、二人はホントに兄弟だなって感じする。
片や父親似(オズワルド)片や母親似(シュナイエス)でも、だ。(兄弟ってそういうもんだよね? )
ハヅキは今はそんなほのぼの気分を封印して、真剣な顔で説明を続ける。
「例えば三分の一しか水の入っていないコップに水を足すという行為にしたって、乱暴に注げば水が跳ねてうまく注げないだろうし、更にはコップを倒すことだってあるだろう。そっと注いでも、量が多ければ溢れますよね?
人の身体は更に、コップより繊細ですからね。急に注ぐと吃驚して体調に不調をきたしてしまいます」
そういう「微妙な調節」が難しい。
「そういう微妙な体調の変化が分かるようにならなければ聖魔法使いとして一人前とは言えないってわけです。
魔力譲渡だけじゃないですよ。治癒の為に魔力を注ぐ際もそうです。
微妙な調節が大事なんです。それは、優しさとあと、更に重要な「観察力」です。
顔色、血圧、脈拍‥そういうものを「何気なく」だけど「確実に」観察する。
聖女は優しい、素晴らしいって言われるまでに、彼女たちはそういう訓練をいっぱい積んでるってわけです」
おお~なんかすごい。さっきまでの説明で「聖女様ってお花畑の住人」ってイメージ持っちゃいそうだったけど、そんな地道な訓練をしてるんだね。聖女様ごめんなさい。
オズワルドとシュナイエスはこころの中でそんなことを考えたけど、顔には出さない様に気を付けた。
今は真剣な説明の最中。真剣に話を聞きます。
ハヅキは更に説明を続ける。
「付与もそうですよ。魔力を注ぐ力が強すぎたら、注ぎ先が壊れます。
剣ならいいです。折れるだけです。でも、人間なら‥」
オズワルドとシュナイエスはゾッとした。
どういう状況になるかは分からないが、想像では血管破裂して血だるまになる感じ? (いや、想像なだけでホントはどういう状況になるか知らんよ? )
そうか~聖女って一つ間違えたら怖い存在なんだね。(勝手に納得)
納得した様子の二人を見て、ハヅキもうなづき話を続ける。
「だから、人間に対する付与はしたがる聖女は少ないんです。「祝福」って言われるくらいの「ちょっと元気になる程度の付与」をする聖女は多いんですけどね」
つまり、軍が一番求める「身体強化」とかの付与は‥失敗したらアレ(=血管破裂で血だるま ※ あくまでも二人の想像)だから皆嫌がる、と。
そりゃそうだよね。血だるまは‥アレだ。(※ あくまで二人の想像で事実とは異なる場合もあります)
「私はね。聖女じゃなく治療師を選んだ身だけど、聖女が要らないとは思わないんです。
聖女にしか出来ないこともあるから。
だけど、
将来的には、聖女自身がいなくても聖魔力が使える方法を考えていきたいんです」
聖水の糸もその一つだ。
聖水の糸を作ることが出来る人間が限られていようとも、聖水の糸を治療者であれば皆使えるようになればいい。
そう願う。
切っ掛けは、協会からの脅しって感じでアレだったけど、今はそういう風な試行に携われてよかったって思ってる。
そんなハヅキの想いをシュナイエスたちは穏やかな笑顔で受け止めた。
「やろう。ハヅキさん。俺も手伝うよ」
キラキラした瞳で言ったオズワルド。シュナイエスはそんな弟を優しく見つめる。その瞳は「弟、可愛くて仕方がない」って感じで、そんな二人の様子を見たハヅキはほのぼのした気持ちになった。
よし! 頑張るぞ!
決意も新たにしたハヅキだった。
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