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今世は『私の理想』の容姿らしいけど‥到底認められないんです!
慣れ、なんですよね。結局は。
夢見心地だった。
もし、今後魔物とかに襲われて死んだら、一番に思い出す「いい思い出」ってのは、今日のこの瞬間だろう。
‥そんな「縁起でもないこと」をふっと思った。
(今更だけど)俺の名前はトビー・ノルワルドだ。
職業は、国境騎士団の団員。
年は22歳。独身。
一応、男爵家出身(つまりは貴族ってわけだ)だけど、俺は六人兄弟の六男で、今は男爵家令息ではあるが、後継者じゃない(から、将来的には平民になる)。今は父親が現役だが、そう遠くない将来、健康で、資質的にも能力的にも、性格にも問題がない長男が後継者になるだろう。後継者のスペアであり補助的な役割を期待されている次男はまた、商才があり社交的な性格で(先代である)祖父に実家の商売を任されている。つまり、今後男爵家はこの二人がいれば盤石だろう~ってわけだ。
そしてそれはつまり、残った兄弟は家を出て自分で生計を立てるしかないってことを意味している。
二人が弟たちをないがしろにするわけはないけど、二人の嫁から見たら俺たち残った兄弟は「邪魔な小舅」で「居候」ってことになる。
そりゃ面と向かってそんなこと言わないよ? だけど‥俺たち的にも「そうはなりたくないな」ってのがあるわけじゃない。男だから? う~ん、それはわかんないけど、なけなしのプライドってやつかな。
そんな意識があったのかどうかは分からないが、意外にも、最もはやく家を出たのは四人の中で最もそういう危機感が薄そうだった三男だった。なんと、16歳という若さだったから、流石に母親は「早すぎないか? 」って難色を示したんだけど、遅かれ早かれ家を出ることになるんだから‥という父親の言葉に泣く泣く諦めたって感じだった。というのも‥兄弟の中で三男一人だけが、(容姿端麗な)母親似だったから母親にとっては特別可愛かったんだろうから。
(まあ、その顔のお陰で)伯爵家の令嬢に一目惚れされたんだ。若いうちに使えるモノは使っておかないと、ね。というのも‥言っちゃなんだが、三男は‥顔が良くて優しいだけの‥平凡な男だったから。
俺たちからしてみたら「顔だけの男が上手いことやったな」「運が良かったよな」って感想だ。本人の意思というより、成り行きで、流された、って思ってたけど‥ホントはどうだったんだろ。彼が希望したのかな? ‥それは、でも今でも分からない。俺たちに分からないように動いたってのは‥彼なりのプライドだったのかも?
結婚前から婚家に「後継者教育をしたいので」と言われ、婚家で過ごした彼に会ったのは、二年後、彼らが結婚式を挙げた時だった。兄は18歳。花嫁は20歳の姉さん女房だったけど、そんな風には見えない可愛らしい容姿をしt毛いた。
嬉しそうに微笑む彼女の横で、あの「顔だけ」ばっかりだった兄は、以前よりずっと大人の‥頼れる男の顔で笑っていて、俺たちは「顔だけの男」っていう認識を改めたのだった。
頭が良く努力家な四男は、堅実に国勤めの文官。独身(現在25歳)。家を出て勤務先の近くの借家に住んでいる。俺の一つ歳上の兄貴、五男は騎士で、これまた独身で騎士寮住まい。俺は五男の影響で騎士になったってわけ。
四男以下独身だから結婚出来てないことに対しての危機感はない。あと、嬉しいのか悲しいのか、家族からも全然何も言われない。「やいやい言われるのが面倒だからよかった~」って言ってるのは五男。四男はいつだったか会った時に、酒を飲みながら「(結婚についても何も言われないことで)家族というか‥『家』に必要とされてないなって思っちゃってさ‥」ってちょっと不服‥というか、辛そう? な苦笑いを浮かべて言ってたっけ。
俺は‥、どっちの意見ってか、気持ちもわかるけど、どっちでもない‥って感じかな。四男ほど家に期待はしてないけど‥五男ほど割り切れてない。
結婚に限らず、五男は(昔から)家族(というか、両親)に対してドライだったし、何に対しても期待してなかった。
家族の期待も、親の愛情も、自分の運命に対してさえも‥「求めるから辛くなる。初めからないもんだと思えば辛くない」って、まるで口癖みたいに言ってたっけ。だから、相談もせずに初等科を卒業してすぐに騎士学校に入って騎士になった。騎士になったら寮に入れて、この家から出れるからって‥。
思えば兄も四男の様に‥(口では関係ないって言いながらも)両親にこだわってたのかもしれない。家にというより、両親に。(四男は、両親にこだわってたっていうより、家にこだわってたってわけだ)
さっさと家を相談せずに出たのも、親に心配させたいって思惑があった‥のかもしれない(今思えばね)
だけど、それもかなわず、「諦めろ」「求めるな」って自分で自分に言い聞かせてたってことかも。‥それを想うとちょっと寂しいね。
俺はね、そんなことすらどうでもよかったの。騎士になった兄を見て「そういう道もあるな」って何となく真似した感じ。勿論誰にも相談なんかしなかった。先に騎士になった兄を頼ることも相談することも、寧ろその考えすらなかった。「兄もそうだったからいいじゃない」「兄も何とかなったんだし、何とかなるってことだ」って感じで‥ほんの軽い気持ちだった。
今みたいに、「誰かを守るやりがいのある仕事」って考えるようになったのは‥入ってから、先輩に散々しごかれてからだったかも。
見習いの頃の俺には‥生活態度や訓練に対する姿勢なんかに(何とかなるっていう)安易さや甘さが透けて出てたのかもな。末っ子だってことで、今まで兄が何かと面倒を焼いてくれてたってことにもその時初めて気付いたな。
とにかく、初めの頃は技術面を磨くというより、上下関係だとか礼儀だとか‥生活態度を叩きこまれたって感じ。
厳しいこともいっぱいあったけど‥今はこの仕事を選んでよかったって思ってる。
先輩の厳しさとは別に、初めはね、ただただ怖かった。
今まで見たことがないような厳つい顔の身体の大きな男たちに囲まれて「こわ~」って怯んでたら「さっさと動け! 」って罵声が飛んでくる。もう、地獄だよ。
でもね、その地獄より‥訓練はもっと地獄だった。シンドイし、痛いし。そりゃもうね、視覚的以上に物理的な方がきつかったんだよ!
でも、その内ね。
慣れた。
慣れるしかなかったから。
死ぬ気で‥それこそ、同期の中で一番頑張った。それは、自信を持って言える。
見習い騎士が終わり、騎士として配属されるって時になって、問題児揃いの国境騎士団に配属が決まった時は、兄貴(五男)に心配&「何やったんだ? 」って言われたけど、別に何もやっちゃいないし、「もう終わりだ‥」とか思わなかった。両親にも勿論言ってないから、両親は今でも兄と一緒に王都にいると思っているのかもしれない。だけど、それでいいと思ってる。(心配は掛けたくないよね。心配‥するかな。兄みたいに「アイツ何やったんだ? 」って思われる方がイヤかな)
国境騎士思ってる程ヤバいところ」だと思ってないしね。先輩も「あそこは、なまじっかな腕じゃやってけない。一番頑張ってたお前だから推したんだ」って言ってくれたしね。
ヤバい所だから、実力があり、やる気がある人間が赴任する‥という事実とは別に皆が思っている国境騎士団のイメージ
① 問題児や不細工が集められている。
② (だけど)魔物による被害が多いから危険度が高いから、実力が上がり→ 結果、強いだけの化け物が多数製造される。
なんだそりゃ!
でも、確かに‥①に該当するかも、って奴はちらほらいるな。オズワルドなんかもそうだけど‥でも、彼は努力家で実力的にも将来有望だから、(見掛けは関係なく)俺同様に腕を見込まれただけなんだろう。
まあ‥「顔はいいけどそれだけ」って奴は、島流し説が濃厚かなあ。キツイ職場で自主的にやめるもよし、自分でおっちぬ(※ 死ぬの意味)もよし‥って感じなのだろう。でも、「顔が悪すぎて厄介払いされた」り、顔がいいからってので上司や先輩にやっかまれたんだろうな~って奴もいる。そういう奴は、前者と比べて比較的性格がいい。まあ‥両者とも「腕はイマイチ」な傾向にあるんだけど。不細工で、腕もイマイチな奴は最悪だよな。確実に、島流し。
俺は声を大にして言いたい。
国境警備を何だと思ってるんだ!
とまあ‥
世間の噂はそういう「マイナスの風習」から来てる‥と。実際は全然そんなんじゃないのにね。
ここにいるほとんどは、「俺たちみたいな」普通の奴なのにね。
と、その時、
「‥俺たちが怖くないんですか? 」
クリムトが困った様な表情で聖女様に聞いているのが聞こえた。
‥アイツは、ホント、自分を卑下し過ぎてるわ~。評判悪い国境騎士団のメンバーだから初めから怖がられてるって思い込まれてる→だから、あのオッサンも俺たちを見て気絶した‥なのに、(イメージではなくホントに)自分のことが怖がられてるって思ってる。
お前も俺と同じで「普通枠」だっての!
「怖い? どうして? 」
聖女様が首を傾げている。
ね?
クリムトは、オッサンをチラリと見る。オッサンはあからさまに怯え顔でクリムトから顔を背けた。
「だって、身体が大きいから」
身体?
そして、ふと、俺は思い出した。
騎士団に入ったばかりの時、先輩たちの身体を見て震えあがるほど怖かったことを‥。
そうか‥!
俺は、あの空間に居て、常識が‥マヒしていたのか‥!
そしたら、聖女様が笑う。
「健康な人は怖くないですよ。騎士様は健康なオーラに溢れているからこれ以上になく、安心な存在です! 」
「怖いと言えば‥昔は血が怖かったけど、もう、慣れました。そんなこと言ってたら治療できませんから」
慣れ。
大事。
しみじみと思った俺だった。
もし、今後魔物とかに襲われて死んだら、一番に思い出す「いい思い出」ってのは、今日のこの瞬間だろう。
‥そんな「縁起でもないこと」をふっと思った。
(今更だけど)俺の名前はトビー・ノルワルドだ。
職業は、国境騎士団の団員。
年は22歳。独身。
一応、男爵家出身(つまりは貴族ってわけだ)だけど、俺は六人兄弟の六男で、今は男爵家令息ではあるが、後継者じゃない(から、将来的には平民になる)。今は父親が現役だが、そう遠くない将来、健康で、資質的にも能力的にも、性格にも問題がない長男が後継者になるだろう。後継者のスペアであり補助的な役割を期待されている次男はまた、商才があり社交的な性格で(先代である)祖父に実家の商売を任されている。つまり、今後男爵家はこの二人がいれば盤石だろう~ってわけだ。
そしてそれはつまり、残った兄弟は家を出て自分で生計を立てるしかないってことを意味している。
二人が弟たちをないがしろにするわけはないけど、二人の嫁から見たら俺たち残った兄弟は「邪魔な小舅」で「居候」ってことになる。
そりゃ面と向かってそんなこと言わないよ? だけど‥俺たち的にも「そうはなりたくないな」ってのがあるわけじゃない。男だから? う~ん、それはわかんないけど、なけなしのプライドってやつかな。
そんな意識があったのかどうかは分からないが、意外にも、最もはやく家を出たのは四人の中で最もそういう危機感が薄そうだった三男だった。なんと、16歳という若さだったから、流石に母親は「早すぎないか? 」って難色を示したんだけど、遅かれ早かれ家を出ることになるんだから‥という父親の言葉に泣く泣く諦めたって感じだった。というのも‥兄弟の中で三男一人だけが、(容姿端麗な)母親似だったから母親にとっては特別可愛かったんだろうから。
(まあ、その顔のお陰で)伯爵家の令嬢に一目惚れされたんだ。若いうちに使えるモノは使っておかないと、ね。というのも‥言っちゃなんだが、三男は‥顔が良くて優しいだけの‥平凡な男だったから。
俺たちからしてみたら「顔だけの男が上手いことやったな」「運が良かったよな」って感想だ。本人の意思というより、成り行きで、流された、って思ってたけど‥ホントはどうだったんだろ。彼が希望したのかな? ‥それは、でも今でも分からない。俺たちに分からないように動いたってのは‥彼なりのプライドだったのかも?
結婚前から婚家に「後継者教育をしたいので」と言われ、婚家で過ごした彼に会ったのは、二年後、彼らが結婚式を挙げた時だった。兄は18歳。花嫁は20歳の姉さん女房だったけど、そんな風には見えない可愛らしい容姿をしt毛いた。
嬉しそうに微笑む彼女の横で、あの「顔だけ」ばっかりだった兄は、以前よりずっと大人の‥頼れる男の顔で笑っていて、俺たちは「顔だけの男」っていう認識を改めたのだった。
頭が良く努力家な四男は、堅実に国勤めの文官。独身(現在25歳)。家を出て勤務先の近くの借家に住んでいる。俺の一つ歳上の兄貴、五男は騎士で、これまた独身で騎士寮住まい。俺は五男の影響で騎士になったってわけ。
四男以下独身だから結婚出来てないことに対しての危機感はない。あと、嬉しいのか悲しいのか、家族からも全然何も言われない。「やいやい言われるのが面倒だからよかった~」って言ってるのは五男。四男はいつだったか会った時に、酒を飲みながら「(結婚についても何も言われないことで)家族というか‥『家』に必要とされてないなって思っちゃってさ‥」ってちょっと不服‥というか、辛そう? な苦笑いを浮かべて言ってたっけ。
俺は‥、どっちの意見ってか、気持ちもわかるけど、どっちでもない‥って感じかな。四男ほど家に期待はしてないけど‥五男ほど割り切れてない。
結婚に限らず、五男は(昔から)家族(というか、両親)に対してドライだったし、何に対しても期待してなかった。
家族の期待も、親の愛情も、自分の運命に対してさえも‥「求めるから辛くなる。初めからないもんだと思えば辛くない」って、まるで口癖みたいに言ってたっけ。だから、相談もせずに初等科を卒業してすぐに騎士学校に入って騎士になった。騎士になったら寮に入れて、この家から出れるからって‥。
思えば兄も四男の様に‥(口では関係ないって言いながらも)両親にこだわってたのかもしれない。家にというより、両親に。(四男は、両親にこだわってたっていうより、家にこだわってたってわけだ)
さっさと家を相談せずに出たのも、親に心配させたいって思惑があった‥のかもしれない(今思えばね)
だけど、それもかなわず、「諦めろ」「求めるな」って自分で自分に言い聞かせてたってことかも。‥それを想うとちょっと寂しいね。
俺はね、そんなことすらどうでもよかったの。騎士になった兄を見て「そういう道もあるな」って何となく真似した感じ。勿論誰にも相談なんかしなかった。先に騎士になった兄を頼ることも相談することも、寧ろその考えすらなかった。「兄もそうだったからいいじゃない」「兄も何とかなったんだし、何とかなるってことだ」って感じで‥ほんの軽い気持ちだった。
今みたいに、「誰かを守るやりがいのある仕事」って考えるようになったのは‥入ってから、先輩に散々しごかれてからだったかも。
見習いの頃の俺には‥生活態度や訓練に対する姿勢なんかに(何とかなるっていう)安易さや甘さが透けて出てたのかもな。末っ子だってことで、今まで兄が何かと面倒を焼いてくれてたってことにもその時初めて気付いたな。
とにかく、初めの頃は技術面を磨くというより、上下関係だとか礼儀だとか‥生活態度を叩きこまれたって感じ。
厳しいこともいっぱいあったけど‥今はこの仕事を選んでよかったって思ってる。
先輩の厳しさとは別に、初めはね、ただただ怖かった。
今まで見たことがないような厳つい顔の身体の大きな男たちに囲まれて「こわ~」って怯んでたら「さっさと動け! 」って罵声が飛んでくる。もう、地獄だよ。
でもね、その地獄より‥訓練はもっと地獄だった。シンドイし、痛いし。そりゃもうね、視覚的以上に物理的な方がきつかったんだよ!
でも、その内ね。
慣れた。
慣れるしかなかったから。
死ぬ気で‥それこそ、同期の中で一番頑張った。それは、自信を持って言える。
見習い騎士が終わり、騎士として配属されるって時になって、問題児揃いの国境騎士団に配属が決まった時は、兄貴(五男)に心配&「何やったんだ? 」って言われたけど、別に何もやっちゃいないし、「もう終わりだ‥」とか思わなかった。両親にも勿論言ってないから、両親は今でも兄と一緒に王都にいると思っているのかもしれない。だけど、それでいいと思ってる。(心配は掛けたくないよね。心配‥するかな。兄みたいに「アイツ何やったんだ? 」って思われる方がイヤかな)
国境騎士思ってる程ヤバいところ」だと思ってないしね。先輩も「あそこは、なまじっかな腕じゃやってけない。一番頑張ってたお前だから推したんだ」って言ってくれたしね。
ヤバい所だから、実力があり、やる気がある人間が赴任する‥という事実とは別に皆が思っている国境騎士団のイメージ
① 問題児や不細工が集められている。
② (だけど)魔物による被害が多いから危険度が高いから、実力が上がり→ 結果、強いだけの化け物が多数製造される。
なんだそりゃ!
でも、確かに‥①に該当するかも、って奴はちらほらいるな。オズワルドなんかもそうだけど‥でも、彼は努力家で実力的にも将来有望だから、(見掛けは関係なく)俺同様に腕を見込まれただけなんだろう。
まあ‥「顔はいいけどそれだけ」って奴は、島流し説が濃厚かなあ。キツイ職場で自主的にやめるもよし、自分でおっちぬ(※ 死ぬの意味)もよし‥って感じなのだろう。でも、「顔が悪すぎて厄介払いされた」り、顔がいいからってので上司や先輩にやっかまれたんだろうな~って奴もいる。そういう奴は、前者と比べて比較的性格がいい。まあ‥両者とも「腕はイマイチ」な傾向にあるんだけど。不細工で、腕もイマイチな奴は最悪だよな。確実に、島流し。
俺は声を大にして言いたい。
国境警備を何だと思ってるんだ!
とまあ‥
世間の噂はそういう「マイナスの風習」から来てる‥と。実際は全然そんなんじゃないのにね。
ここにいるほとんどは、「俺たちみたいな」普通の奴なのにね。
と、その時、
「‥俺たちが怖くないんですか? 」
クリムトが困った様な表情で聖女様に聞いているのが聞こえた。
‥アイツは、ホント、自分を卑下し過ぎてるわ~。評判悪い国境騎士団のメンバーだから初めから怖がられてるって思い込まれてる→だから、あのオッサンも俺たちを見て気絶した‥なのに、(イメージではなくホントに)自分のことが怖がられてるって思ってる。
お前も俺と同じで「普通枠」だっての!
「怖い? どうして? 」
聖女様が首を傾げている。
ね?
クリムトは、オッサンをチラリと見る。オッサンはあからさまに怯え顔でクリムトから顔を背けた。
「だって、身体が大きいから」
身体?
そして、ふと、俺は思い出した。
騎士団に入ったばかりの時、先輩たちの身体を見て震えあがるほど怖かったことを‥。
そうか‥!
俺は、あの空間に居て、常識が‥マヒしていたのか‥!
そしたら、聖女様が笑う。
「健康な人は怖くないですよ。騎士様は健康なオーラに溢れているからこれ以上になく、安心な存在です! 」
「怖いと言えば‥昔は血が怖かったけど、もう、慣れました。そんなこと言ってたら治療できませんから」
慣れ。
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