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季節は秋。学園はチャリティーバザーの熱気に包まれていた。
生徒たちが手作りのお菓子や工芸品を持ち寄り、売上を寄付するこのイベント。
それは同時に、令嬢たちの「女子力」と「実家力」が試される代理戦争の場でもある。
「いらっしゃいませー! エリーゼ特製、愛のミラクルクッキーはいかがですかー!」
中庭の一等地に陣取ったエリーゼ様が、ピンク色のエプロンをつけて声を張り上げている。
その横には、看板持ちをさせられているクラーク様の姿。
「……愛のクッキー、一つ銅貨五枚だぞー。安いぞー」
声に覇気がない。
それもそのはず、エリーゼ様の目の前に並べられているクッキーは、どう好意的に解釈しても「炭化した何か」にしか見えなかったからだ。
「おい、あれ食えるのか?」
「『愛の味がする』って言ってるけど、見た目は地獄の業火で焼かれた石炭だぞ」
遠巻きに見ている男子生徒たちがヒソヒソと囁き合う。
一方、その向かい側。
私が用意したブースには、開店前から長蛇の列ができていた。
「いらっしゃいませ。バーンシュタイン商会プレゼンツ、『元婚約者からの贈り物・大処分市』へようこそ」
私は漆黒のドレスに身を包み、オークショニアのような木槌を持って微笑む。
私の後ろには、山のように積まれた宝石、ドレス、絵画、壺。
すべて、婚約期間中にクラーク様から(私が頼んでもいないのに)送られてきたプレゼントの数々だ。
「さあ、こちらの商品は『永遠の愛を誓うルビーのネックレス』! 当時のクラーク様が『君の瞳に乾杯』と言って渡してきた、恥ずかしい思い出付きです!」
会場がドッと沸く。
「デザインは少々古いですが、ルビーの質は本物! リフォームすれば十分使えますわ! スタート価格は金貨一枚から!」
「「「はい! 買います!」」」
「金貨三枚!」
「五枚!」
次々と値が吊り上がっていく。
「落札! ありがとうございます、売上は全額、恵まれない子供たちへの寄付とさせていただきますわ!」
カコン! と木槌の音が響く。
飛ぶように売れる商品たち。
クラーク様が顔を真っ赤にして駆け寄ってきた。
「ミ、ミオナ! 貴様、俺があげたプレゼントを売るなんて、人の心がないのか!」
「あら、クラーク様。不用品を換金して慈善事業に役立てる。これこそ真の『ノブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)』ですわ」
「そ、それは俺の家の家紋が入った壺だぞ!?」
「ええ。だから『訳あり品』として半額で出品しましたの。落札された方は『漬物石にちょうどいい』と喜んでいらっしゃいましたわ」
「漬物石ぃぃぃ!?」
クラーク様が膝から崩れ落ちる。
そこへ、焦げた匂いを漂わせたエリーゼ様が割り込んできた。
「ちょっと! 私のクッキーが全然売れないじゃない! ミオナ様がお客様を独占するからよ!」
「独占も何も、お客様は正直なだけですわ。……試しに、貴女のその『愛の結晶』を一ついただいてみましょうか?」
私は興味本位で、真っ黒なクッキーを指差した。
「ほ、本当に? 光栄に思いなさいよね!」
エリーゼ様が得意げにクッキーを差し出す。
私はそれをハンカチで包んで受け取り(直接触れるのは危険と判断したため)、匂いを嗅いでみた。
……焦げ臭い。あと、なぜか生魚のような生臭さがする。
「隠し味は?」
「ニシンのパイをイメージしてみたの!」
「クッキーにニシンを入れる発想は斬新ですわね。迷わずゴミ箱行き……と言いたいところですが」
私は近くにいたクラーク様に、そのクッキーを差し出した。
「クラーク様。愛する婚約者の手作りですわ。貴方が責任を持って召し上がるべきではなくて?」
「えっ……い、いや、俺は朝食を食べすぎて……」
「あら? 『エリーゼの料理なら毒でも食べる』とおっしゃっていたのはどなたでしたかしら?」
私がニッコリと圧をかけると、周囲の生徒たちも「食べろ! 食べろ!」と手拍子を始めた。
クラーク様は逃げ場を失い、震える手で黒い塊を口に運ぶ。
ガリッ。
不吉な音がした。
「うぐっ……!?」
クラーク様の顔色が、青から紫、そして土気色へと変化していく。
「お、おいひい……です……」
「まあ! よかったわね、エリーゼ様。完売への第一歩として、残りの三百個もすべてクラーク様に買い取っていただきましょう」
「ええ! そうね! クラーク様、全部食べて愛を証明して!」
「ま、待て、それは死ぬ……!」
阿鼻叫喚のカップルを放置して、私は午後の部の目玉商品を並べ始めた。
その時、人混みをかき分けてシリウス様が現れた。
「大盛況だね、ミオナ商会長」
「ええ。おかげさまで、目標寄付額を達成しましたわ」
シリウス様は、私のブースの横に積まれた金貨の山を見て、感心したように口笛を吹いた。
「すごい額だ。……これだけの資金を一瞬で作れる手腕、国庫の管理を任せたいくらいだよ」
「お安い御用ですわ。ただし、手数料は高くつきますけれど」
私たちが冗談を言い合っていると、ふと視線を感じた。
少し離れた場所で、クッキー攻めに遭って虫の息になっているクラーク様が、こちらを睨んでいる。
その目は、嫉妬と疑惑で濁っていた。
(……あんなに稼いで……。ただの不用品販売だけで、あんな大金が集まるはずがない……)
クラーク様のブツブツという独り言が、私の読唇術で読み取れた。
(絶対に裏がある。……そうだ、あの金貨の山。もしかして、裏で『ヤバイもの』を売っているんじゃないか?)
おや?
思考が飛躍し始めたわね。
(ミオナの実家は国境近く……。まさか、隣国に『国家機密』を横流しして、その報酬を売上に見せかけているんじゃ……!)
ビンゴ。
バカと天才は紙一重と言うけれど、追い詰められたバカの妄想力は侮れない。
クラーク様はエリーゼ様に耳打ちをし、二人して私の金貨の山を指差しながら、ニヤニヤと笑い始めた。
「見つけたぞ、ミオナの弱点!」
「本当!? 今度こそあいつを追い出せるのね!」
二人の会話は丸聞こえだ。
シリウス様が呆れたように肩をすくめる。
「……聞こえたかい、ミオナ。どうやら君は、スパイ容疑をかけられそうだ」
「光栄ですわ。私のようなか弱い令嬢が、国を動かすスパイに見えるなんて」
私は扇子を開き、クラーク様たちに向けて優雅に手を振った。
「見ていらっしゃい、シリウス様。彼らはきっと、次は『決定的な証拠』を捏造しようと動き出しますわ」
「捏造か。……手伝ってやるかい?」
「ええ。彼らの頭脳では、精巧な偽造文書なんて作れませんもの。私が添削指導(アカペン先生)をして差し上げなくては」
バザーは夕暮れと共に終了した。
私のブースは完売御礼。
エリーゼ様のブースは、大量の在庫(産業廃棄物)と、腹痛で倒れたクラーク様を残して閉店した。
しかし、彼らの目は死んでいなかった。
帰り際、クラーク様が私にすれ違いざまに囁いた。
「覚えていろよ、ミオナ。お前の化けの皮を剥いでやる。今度こそ、言い逃れできない罪でな!」
「楽しみにしておりますわ。せいぜい、面白いシナリオを書いてくださいませ?」
私は余裕の笑みで返した。
さあ、舞台は整った。
次は、彼らがどんな『偽証拠』を持ってくるか。
そしてそれを、どうやって『真実の爆弾』に変えてお返しするか。
私の悪役令嬢としての血が、歓喜で沸き立つのを感じた。
生徒たちが手作りのお菓子や工芸品を持ち寄り、売上を寄付するこのイベント。
それは同時に、令嬢たちの「女子力」と「実家力」が試される代理戦争の場でもある。
「いらっしゃいませー! エリーゼ特製、愛のミラクルクッキーはいかがですかー!」
中庭の一等地に陣取ったエリーゼ様が、ピンク色のエプロンをつけて声を張り上げている。
その横には、看板持ちをさせられているクラーク様の姿。
「……愛のクッキー、一つ銅貨五枚だぞー。安いぞー」
声に覇気がない。
それもそのはず、エリーゼ様の目の前に並べられているクッキーは、どう好意的に解釈しても「炭化した何か」にしか見えなかったからだ。
「おい、あれ食えるのか?」
「『愛の味がする』って言ってるけど、見た目は地獄の業火で焼かれた石炭だぞ」
遠巻きに見ている男子生徒たちがヒソヒソと囁き合う。
一方、その向かい側。
私が用意したブースには、開店前から長蛇の列ができていた。
「いらっしゃいませ。バーンシュタイン商会プレゼンツ、『元婚約者からの贈り物・大処分市』へようこそ」
私は漆黒のドレスに身を包み、オークショニアのような木槌を持って微笑む。
私の後ろには、山のように積まれた宝石、ドレス、絵画、壺。
すべて、婚約期間中にクラーク様から(私が頼んでもいないのに)送られてきたプレゼントの数々だ。
「さあ、こちらの商品は『永遠の愛を誓うルビーのネックレス』! 当時のクラーク様が『君の瞳に乾杯』と言って渡してきた、恥ずかしい思い出付きです!」
会場がドッと沸く。
「デザインは少々古いですが、ルビーの質は本物! リフォームすれば十分使えますわ! スタート価格は金貨一枚から!」
「「「はい! 買います!」」」
「金貨三枚!」
「五枚!」
次々と値が吊り上がっていく。
「落札! ありがとうございます、売上は全額、恵まれない子供たちへの寄付とさせていただきますわ!」
カコン! と木槌の音が響く。
飛ぶように売れる商品たち。
クラーク様が顔を真っ赤にして駆け寄ってきた。
「ミ、ミオナ! 貴様、俺があげたプレゼントを売るなんて、人の心がないのか!」
「あら、クラーク様。不用品を換金して慈善事業に役立てる。これこそ真の『ノブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)』ですわ」
「そ、それは俺の家の家紋が入った壺だぞ!?」
「ええ。だから『訳あり品』として半額で出品しましたの。落札された方は『漬物石にちょうどいい』と喜んでいらっしゃいましたわ」
「漬物石ぃぃぃ!?」
クラーク様が膝から崩れ落ちる。
そこへ、焦げた匂いを漂わせたエリーゼ様が割り込んできた。
「ちょっと! 私のクッキーが全然売れないじゃない! ミオナ様がお客様を独占するからよ!」
「独占も何も、お客様は正直なだけですわ。……試しに、貴女のその『愛の結晶』を一ついただいてみましょうか?」
私は興味本位で、真っ黒なクッキーを指差した。
「ほ、本当に? 光栄に思いなさいよね!」
エリーゼ様が得意げにクッキーを差し出す。
私はそれをハンカチで包んで受け取り(直接触れるのは危険と判断したため)、匂いを嗅いでみた。
……焦げ臭い。あと、なぜか生魚のような生臭さがする。
「隠し味は?」
「ニシンのパイをイメージしてみたの!」
「クッキーにニシンを入れる発想は斬新ですわね。迷わずゴミ箱行き……と言いたいところですが」
私は近くにいたクラーク様に、そのクッキーを差し出した。
「クラーク様。愛する婚約者の手作りですわ。貴方が責任を持って召し上がるべきではなくて?」
「えっ……い、いや、俺は朝食を食べすぎて……」
「あら? 『エリーゼの料理なら毒でも食べる』とおっしゃっていたのはどなたでしたかしら?」
私がニッコリと圧をかけると、周囲の生徒たちも「食べろ! 食べろ!」と手拍子を始めた。
クラーク様は逃げ場を失い、震える手で黒い塊を口に運ぶ。
ガリッ。
不吉な音がした。
「うぐっ……!?」
クラーク様の顔色が、青から紫、そして土気色へと変化していく。
「お、おいひい……です……」
「まあ! よかったわね、エリーゼ様。完売への第一歩として、残りの三百個もすべてクラーク様に買い取っていただきましょう」
「ええ! そうね! クラーク様、全部食べて愛を証明して!」
「ま、待て、それは死ぬ……!」
阿鼻叫喚のカップルを放置して、私は午後の部の目玉商品を並べ始めた。
その時、人混みをかき分けてシリウス様が現れた。
「大盛況だね、ミオナ商会長」
「ええ。おかげさまで、目標寄付額を達成しましたわ」
シリウス様は、私のブースの横に積まれた金貨の山を見て、感心したように口笛を吹いた。
「すごい額だ。……これだけの資金を一瞬で作れる手腕、国庫の管理を任せたいくらいだよ」
「お安い御用ですわ。ただし、手数料は高くつきますけれど」
私たちが冗談を言い合っていると、ふと視線を感じた。
少し離れた場所で、クッキー攻めに遭って虫の息になっているクラーク様が、こちらを睨んでいる。
その目は、嫉妬と疑惑で濁っていた。
(……あんなに稼いで……。ただの不用品販売だけで、あんな大金が集まるはずがない……)
クラーク様のブツブツという独り言が、私の読唇術で読み取れた。
(絶対に裏がある。……そうだ、あの金貨の山。もしかして、裏で『ヤバイもの』を売っているんじゃないか?)
おや?
思考が飛躍し始めたわね。
(ミオナの実家は国境近く……。まさか、隣国に『国家機密』を横流しして、その報酬を売上に見せかけているんじゃ……!)
ビンゴ。
バカと天才は紙一重と言うけれど、追い詰められたバカの妄想力は侮れない。
クラーク様はエリーゼ様に耳打ちをし、二人して私の金貨の山を指差しながら、ニヤニヤと笑い始めた。
「見つけたぞ、ミオナの弱点!」
「本当!? 今度こそあいつを追い出せるのね!」
二人の会話は丸聞こえだ。
シリウス様が呆れたように肩をすくめる。
「……聞こえたかい、ミオナ。どうやら君は、スパイ容疑をかけられそうだ」
「光栄ですわ。私のようなか弱い令嬢が、国を動かすスパイに見えるなんて」
私は扇子を開き、クラーク様たちに向けて優雅に手を振った。
「見ていらっしゃい、シリウス様。彼らはきっと、次は『決定的な証拠』を捏造しようと動き出しますわ」
「捏造か。……手伝ってやるかい?」
「ええ。彼らの頭脳では、精巧な偽造文書なんて作れませんもの。私が添削指導(アカペン先生)をして差し上げなくては」
バザーは夕暮れと共に終了した。
私のブースは完売御礼。
エリーゼ様のブースは、大量の在庫(産業廃棄物)と、腹痛で倒れたクラーク様を残して閉店した。
しかし、彼らの目は死んでいなかった。
帰り際、クラーク様が私にすれ違いざまに囁いた。
「覚えていろよ、ミオナ。お前の化けの皮を剥いでやる。今度こそ、言い逃れできない罪でな!」
「楽しみにしておりますわ。せいぜい、面白いシナリオを書いてくださいませ?」
私は余裕の笑みで返した。
さあ、舞台は整った。
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