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「……ねえ、コッコ1号」
私は膝の上に乗せた鶏の背中を撫でながら話しかけた。
「ルーカスの様子がおかしいのよ」
「コケ?」
コッコ1号が首を傾げる。
別荘での生活が始まって数日。
私の養鶏ライフは順調な滑り出しを見せていた。
村から譲り受けた鶏たちは、ルーカスが作った「要塞のような鶏小屋(空調完備・外敵侵入防止結界付き)」ですくすくと育ち、今朝ついに初めての卵を産んでくれた。
幸せだ。
このままここで骨を埋めたい。
しかし、唯一の懸念事項が、私の有能すぎる同居人、ルーカスだった。
ここ数日、彼は妙にソワソワしている。
私が視線を向けると、サッと目を逸らす。
そして、何かを隠すように背中に手を回すのだ。
「もしかして、王都へ帰りたいのかしら……」
私は不安になった。
いくら彼が「休暇中」だと言っても、現役の近衛騎士団長だ。
こんなボロ屋敷で、元悪役令嬢の鶏の世話係をさせられている現状に、正気を取り戻してしまったのかもしれない。
「……聞いてみるしかないわね」
私は立ち上がった。
もし彼が帰りたいと言うなら、引き止める権利はない。
涙を飲んで、この快適すぎる「人間ルンバ兼セコム」を手放す覚悟を決めなければ。
テラスに出ると、ルーカスが一人で空を見上げていた。
その横顔は、いつになく真剣で、どこか思いつめたようにも見える。
「ルーカス」
「っ! ミ、ミシェル様!」
私が声をかけると、彼はビクリと肩を震わせた。
明らかに動揺している。
「……お話があります」
「は、はい。何でしょうか」
「単刀直入に聞きます。貴方、何か隠していますね?」
ルーカスの目が泳いだ。
「い、いいえ。隠し事など……」
「嘘はおよしなさい。私の目は誤魔化せませんよ。昨日から、納屋の方へコソコソと通っているのも知っています」
「……!」
「正直に言ってください。……もう、嫌になったのでしょう?」
「え?」
「こんな田舎暮らし。王都の華やかな生活に比べれば、不便で退屈でしょうから。帰りたければ、そう言ってくだされば……」
「違います!」
ルーカスが食い気味に否定した。
彼は私の方へ向き直り、力強い瞳で見つめてきた。
「嫌なわけがありません! ここは天国です! 貴女と共に過ごすこの数日は、私の人生で最も輝かしい日々です!」
「……え、そう?」
「はい! 毎朝貴女の『おはよう』の声で目覚め、貴女の指示で薪を割り、貴女が入れたお茶を飲む……。これ以上の幸せがどこにありましょうか!」
「(相変わらず重いわね……)」
「では、なぜコソコソしていたの?」
ルーカスは言い淀んだ。
頬がほんのりと赤らむ。
「それは……その……貴女に、贈り物がありまして」
「贈り物?」
「はい。貴女が喜ぶ顔が見たくて……その、準備をしておりました」
彼は意を決したように、背中に隠していた「それ」を差し出した。
「受け取ってください、ミシェル様!」
目の前に突き出されたのは、花束でも宝石でもなかった。
それは、茶色い土が入った、ズシリと重そうな麻袋だった。
「……土?」
「ただの土ではありません! これは、伝説の『アース・ドラゴン』のフンを発酵させて作った、超高級肥料です!」
「……フン?」
「はい! 王都のブラックマーケットでも滅多に出回らない代物です! これを畑に撒けば、どんな痩せた土地でも一晩で緑豊かな大地に変わると言われています!」
ルーカスは熱弁した。
「私が騎士団の遠征先でたまたま入手し、いつか『ここぞ』という時に使おうと、大切に保管していた秘蔵の肥料です!」
「……それを、私に?」
「はい! 貴女は今、ハーブ園と家庭菜園に夢中ですから! 花束などは枯れてしまいますが、肥料なら土に還り、貴女の糧となります!」
さらに、彼はもう一つ、背中から取り出した。
「それと、こちらも!」
鈍く光る金属の塊。
それは、どう見ても武器だった。
いや、よく見ると……。
「……鍬(くわ)?」
「はい。王宮鍛治師の最高傑作、ミスリル銀製の鍬です」
「ミスリル!?」
「本来は剣にする素材ですが、私が無理を言って農具に打ち直させました。この鍬なら、岩盤だろうが鋼鉄だろうが、豆腐のように耕せます!」
「……」
私は二つのプレゼントを交互に見た。
ドラゴンのフンと、ミスリル製の鍬。
一般のご令嬢なら、「馬鹿にしてるの!?」と激怒するか、悲鳴を上げて卒倒する場面だろう。
しかし。
「……素敵」
私の口から漏れたのは、ため息のような称賛だった。
「素敵よルーカス! 最高だわ!」
「えっ」
私は麻袋に顔をうずめた(少し臭うが、芳醇な大地の香りだ)。
「ドラゴンの肥料なんて、欲しくても手に入らない幻の逸品じゃない! これがあれば、村のハーブの収穫量が倍になるわ! いいえ、三倍よ!」
そして、ミスリルの鍬を手に取る。
軽い。
羽のように軽いのに、圧倒的な強度を感じる。
「これなら、私の非力な腕でも畑が耕せるわ! すごいわルーカス、よくわかってるじゃない!」
私は興奮して、ルーカスの手を取った。
「ありがとう! 貴方、本当に私の好みを熟知しているのね! アレクセイ殿下なんて、私の誕生日に『自分の肖像画』を送ってきたのよ? それに比べて貴方はなんて実用的なの!」
「ミシェル様……!」
ルーカスの顔が、パァァァと輝いた。
「喜んで……いただけるのですか?」
「ええ、もちろんよ! 愛しているわ!」
「あ、愛……ッ!?」
「この肥料と鍬を!」
「……あ、はい。そちらですね」
ルーカスは一瞬天に昇りかけ、すぐに地上に戻ってきたようだったが、それでも嬉しそうだった。
「よかった……。女性への贈り物など初めてで、マニュアル本には『相手が一番欲しがっているものを贈れ』と書いてあったので……」
「大正解よ。貴方のリサーチ能力、騎士団長にしておくには惜しいわ」
私は上機嫌で鍬を振ってみた。
ブンッ!
空気を切り裂く鋭い音。
切れ味抜群だ。これなら襲ってきた野党くらいなら撃退できるかもしれない。
「ミシェル様。……ついでに、もう一つだけ、申し上げてもよろしいでしょうか」
ルーカスが一歩近づいてきた。
その表情が、再び真剣なものに戻る。
「何? まだ何か隠し玉が?」
「いえ、物はもうありません。……言葉です」
「言葉?」
ルーカスは私の前に片膝をついた。
まるで、主君への忠誠を誓う騎士の儀礼(ナイト・ドゥビング)のように。
「私は不器用な男です。甘い言葉も言えませんし、気の利いたエスコートもできません。できることといえば、剣を振ることと、害虫を駆除することと、力仕事くらいです」
彼は私の瞳を真っ直ぐに見つめた。
「ですが、貴女の描く『理想の領地』を作るための手足としてなら、私は誰よりも役に立つ自信があります」
「……ええ、そうね。すでに実証済みよ」
「ですから……これからも、貴女のそばに置いてもらえませんか?」
ルーカスは私の手を取り、ミスリルの鍬ごと包み込んだ。
「俺の残りの人生(と有給休暇)、全て貴女に捧げます。……俺と一緒に、最強の農場を作りませんか?」
「……」
それは、プロポーズだった。
たぶん。
文脈的には「営農パートナーシップの締結」にしか聞こえないけれど、彼の瞳にある熱は、明らかにそれ以上のものを語っていた。
私は、自分の心臓がトクトクと音を立てているのに気づいた。
アレクセイに何を言われても冷めていた心が、この「肥料臭い騎士」の言葉には、なぜか反応している。
私は、握られた手を握り返した。
「……バカね」
「ミシェル様?」
「とっくに契約済みでしょう? 貴方は私の護衛兼、家政夫兼、農業顧問よ。途中解約は認めないわ」
私は悪役令嬢の顔で笑ってみせた。
「覚悟しなさいルーカス。こき使うわよ? それこそ、そのミスリルの鍬が折れるまでね」
ルーカスもまた、嬉しそうに笑った。
「望むところです。……私の主(マイ・レディ)」
夕日が私たちを照らす。
ドラゴンのフンの袋と、最強の鍬に挟まれた、世にも奇妙な愛の誓い。
しかし、私にとっては、どんなロマンチックな舞踏会よりも心地よい瞬間だった。
「さあ、そうと決まれば早速試すわよ! 裏の荒地を開墾しましょう!」
「御意!」
私たちは夕日に向かって走り出した。
恋愛フラグは、確かに立った。
ただし、そのフラグの先にあるのは「甘い新婚生活」ではなく「ガチの農地開拓」だったけれど。
そんな幸せな時間を、私たちは噛み締めていた。
……翌日、王城からの「帰還命令(着払い)」が届くまでは。
私は膝の上に乗せた鶏の背中を撫でながら話しかけた。
「ルーカスの様子がおかしいのよ」
「コケ?」
コッコ1号が首を傾げる。
別荘での生活が始まって数日。
私の養鶏ライフは順調な滑り出しを見せていた。
村から譲り受けた鶏たちは、ルーカスが作った「要塞のような鶏小屋(空調完備・外敵侵入防止結界付き)」ですくすくと育ち、今朝ついに初めての卵を産んでくれた。
幸せだ。
このままここで骨を埋めたい。
しかし、唯一の懸念事項が、私の有能すぎる同居人、ルーカスだった。
ここ数日、彼は妙にソワソワしている。
私が視線を向けると、サッと目を逸らす。
そして、何かを隠すように背中に手を回すのだ。
「もしかして、王都へ帰りたいのかしら……」
私は不安になった。
いくら彼が「休暇中」だと言っても、現役の近衛騎士団長だ。
こんなボロ屋敷で、元悪役令嬢の鶏の世話係をさせられている現状に、正気を取り戻してしまったのかもしれない。
「……聞いてみるしかないわね」
私は立ち上がった。
もし彼が帰りたいと言うなら、引き止める権利はない。
涙を飲んで、この快適すぎる「人間ルンバ兼セコム」を手放す覚悟を決めなければ。
テラスに出ると、ルーカスが一人で空を見上げていた。
その横顔は、いつになく真剣で、どこか思いつめたようにも見える。
「ルーカス」
「っ! ミ、ミシェル様!」
私が声をかけると、彼はビクリと肩を震わせた。
明らかに動揺している。
「……お話があります」
「は、はい。何でしょうか」
「単刀直入に聞きます。貴方、何か隠していますね?」
ルーカスの目が泳いだ。
「い、いいえ。隠し事など……」
「嘘はおよしなさい。私の目は誤魔化せませんよ。昨日から、納屋の方へコソコソと通っているのも知っています」
「……!」
「正直に言ってください。……もう、嫌になったのでしょう?」
「え?」
「こんな田舎暮らし。王都の華やかな生活に比べれば、不便で退屈でしょうから。帰りたければ、そう言ってくだされば……」
「違います!」
ルーカスが食い気味に否定した。
彼は私の方へ向き直り、力強い瞳で見つめてきた。
「嫌なわけがありません! ここは天国です! 貴女と共に過ごすこの数日は、私の人生で最も輝かしい日々です!」
「……え、そう?」
「はい! 毎朝貴女の『おはよう』の声で目覚め、貴女の指示で薪を割り、貴女が入れたお茶を飲む……。これ以上の幸せがどこにありましょうか!」
「(相変わらず重いわね……)」
「では、なぜコソコソしていたの?」
ルーカスは言い淀んだ。
頬がほんのりと赤らむ。
「それは……その……貴女に、贈り物がありまして」
「贈り物?」
「はい。貴女が喜ぶ顔が見たくて……その、準備をしておりました」
彼は意を決したように、背中に隠していた「それ」を差し出した。
「受け取ってください、ミシェル様!」
目の前に突き出されたのは、花束でも宝石でもなかった。
それは、茶色い土が入った、ズシリと重そうな麻袋だった。
「……土?」
「ただの土ではありません! これは、伝説の『アース・ドラゴン』のフンを発酵させて作った、超高級肥料です!」
「……フン?」
「はい! 王都のブラックマーケットでも滅多に出回らない代物です! これを畑に撒けば、どんな痩せた土地でも一晩で緑豊かな大地に変わると言われています!」
ルーカスは熱弁した。
「私が騎士団の遠征先でたまたま入手し、いつか『ここぞ』という時に使おうと、大切に保管していた秘蔵の肥料です!」
「……それを、私に?」
「はい! 貴女は今、ハーブ園と家庭菜園に夢中ですから! 花束などは枯れてしまいますが、肥料なら土に還り、貴女の糧となります!」
さらに、彼はもう一つ、背中から取り出した。
「それと、こちらも!」
鈍く光る金属の塊。
それは、どう見ても武器だった。
いや、よく見ると……。
「……鍬(くわ)?」
「はい。王宮鍛治師の最高傑作、ミスリル銀製の鍬です」
「ミスリル!?」
「本来は剣にする素材ですが、私が無理を言って農具に打ち直させました。この鍬なら、岩盤だろうが鋼鉄だろうが、豆腐のように耕せます!」
「……」
私は二つのプレゼントを交互に見た。
ドラゴンのフンと、ミスリル製の鍬。
一般のご令嬢なら、「馬鹿にしてるの!?」と激怒するか、悲鳴を上げて卒倒する場面だろう。
しかし。
「……素敵」
私の口から漏れたのは、ため息のような称賛だった。
「素敵よルーカス! 最高だわ!」
「えっ」
私は麻袋に顔をうずめた(少し臭うが、芳醇な大地の香りだ)。
「ドラゴンの肥料なんて、欲しくても手に入らない幻の逸品じゃない! これがあれば、村のハーブの収穫量が倍になるわ! いいえ、三倍よ!」
そして、ミスリルの鍬を手に取る。
軽い。
羽のように軽いのに、圧倒的な強度を感じる。
「これなら、私の非力な腕でも畑が耕せるわ! すごいわルーカス、よくわかってるじゃない!」
私は興奮して、ルーカスの手を取った。
「ありがとう! 貴方、本当に私の好みを熟知しているのね! アレクセイ殿下なんて、私の誕生日に『自分の肖像画』を送ってきたのよ? それに比べて貴方はなんて実用的なの!」
「ミシェル様……!」
ルーカスの顔が、パァァァと輝いた。
「喜んで……いただけるのですか?」
「ええ、もちろんよ! 愛しているわ!」
「あ、愛……ッ!?」
「この肥料と鍬を!」
「……あ、はい。そちらですね」
ルーカスは一瞬天に昇りかけ、すぐに地上に戻ってきたようだったが、それでも嬉しそうだった。
「よかった……。女性への贈り物など初めてで、マニュアル本には『相手が一番欲しがっているものを贈れ』と書いてあったので……」
「大正解よ。貴方のリサーチ能力、騎士団長にしておくには惜しいわ」
私は上機嫌で鍬を振ってみた。
ブンッ!
空気を切り裂く鋭い音。
切れ味抜群だ。これなら襲ってきた野党くらいなら撃退できるかもしれない。
「ミシェル様。……ついでに、もう一つだけ、申し上げてもよろしいでしょうか」
ルーカスが一歩近づいてきた。
その表情が、再び真剣なものに戻る。
「何? まだ何か隠し玉が?」
「いえ、物はもうありません。……言葉です」
「言葉?」
ルーカスは私の前に片膝をついた。
まるで、主君への忠誠を誓う騎士の儀礼(ナイト・ドゥビング)のように。
「私は不器用な男です。甘い言葉も言えませんし、気の利いたエスコートもできません。できることといえば、剣を振ることと、害虫を駆除することと、力仕事くらいです」
彼は私の瞳を真っ直ぐに見つめた。
「ですが、貴女の描く『理想の領地』を作るための手足としてなら、私は誰よりも役に立つ自信があります」
「……ええ、そうね。すでに実証済みよ」
「ですから……これからも、貴女のそばに置いてもらえませんか?」
ルーカスは私の手を取り、ミスリルの鍬ごと包み込んだ。
「俺の残りの人生(と有給休暇)、全て貴女に捧げます。……俺と一緒に、最強の農場を作りませんか?」
「……」
それは、プロポーズだった。
たぶん。
文脈的には「営農パートナーシップの締結」にしか聞こえないけれど、彼の瞳にある熱は、明らかにそれ以上のものを語っていた。
私は、自分の心臓がトクトクと音を立てているのに気づいた。
アレクセイに何を言われても冷めていた心が、この「肥料臭い騎士」の言葉には、なぜか反応している。
私は、握られた手を握り返した。
「……バカね」
「ミシェル様?」
「とっくに契約済みでしょう? 貴方は私の護衛兼、家政夫兼、農業顧問よ。途中解約は認めないわ」
私は悪役令嬢の顔で笑ってみせた。
「覚悟しなさいルーカス。こき使うわよ? それこそ、そのミスリルの鍬が折れるまでね」
ルーカスもまた、嬉しそうに笑った。
「望むところです。……私の主(マイ・レディ)」
夕日が私たちを照らす。
ドラゴンのフンの袋と、最強の鍬に挟まれた、世にも奇妙な愛の誓い。
しかし、私にとっては、どんなロマンチックな舞踏会よりも心地よい瞬間だった。
「さあ、そうと決まれば早速試すわよ! 裏の荒地を開墾しましょう!」
「御意!」
私たちは夕日に向かって走り出した。
恋愛フラグは、確かに立った。
ただし、そのフラグの先にあるのは「甘い新婚生活」ではなく「ガチの農地開拓」だったけれど。
そんな幸せな時間を、私たちは噛み締めていた。
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