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第2話 アチチさんの鬼退治
山の赤オニ青オニ
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アチチさんが散歩をしていると木こりと猟師が集まって、なにやら相談をしておった。
「また鬼がでたのか、これじゃあオチオチ仕事なんてしてられぬ。なんとかならんもんかのう」
聞けば数年前から山に赤鬼と青鬼が住みついて、木こりも猟師もおっかながって山で仕事ができないそうじゃ。
気の毒に思ったアチチさんは、鬼に頼んで別の山に引っ越してもらおうと出かけて行った。
さんざん山の中を探し回ると、ほら穴のなかで穴を掘ってる1ぴきの鬼を見つけた。
「お~い、鬼さん。おらぁアチチというもんじゃ。みんなからは田んぼのアチチと呼ばれとる。ちょいと話しを聞いてくれねぇかぁ~」
アチチさんは鬼の背中に大きな声で呼びかけた。
鬼は穴を掘ってた手を止めるとアチチの方にやって来た。鬼の体はアチチよりもうんと大きくて髪の毛は金色でクルックル、胸や背中にまではえている。目ん玉は青色でガラス玉みたいに大きかったし、肌の色はずいぶんと青白い。
それから何やら早口でしゃべるが鬼語なのか、さっぱりわからない。
アチチは初めて見る鬼にビックリして、ここだけの話し少~しチビッたが、何かが違うことに気がついた。鬼の頭にツノが無かったんじゃ。
よくみりゃツノも、キバもないもんじゃからアチチはあんまり恐くなくなって、身振り手振りで鬼と話した。
鬼が身振り手振りで言うことにゃ、悪さをするつもりはないが、みんな恐がって近づかないし、日本語もわからなくて困ってるとのことじゃった。
鬼が気の毒に思ったアチチさんはそれから毎日毎日、山に通って鬼に日本語を教えてあげた。
「また鬼がでたのか、これじゃあオチオチ仕事なんてしてられぬ。なんとかならんもんかのう」
聞けば数年前から山に赤鬼と青鬼が住みついて、木こりも猟師もおっかながって山で仕事ができないそうじゃ。
気の毒に思ったアチチさんは、鬼に頼んで別の山に引っ越してもらおうと出かけて行った。
さんざん山の中を探し回ると、ほら穴のなかで穴を掘ってる1ぴきの鬼を見つけた。
「お~い、鬼さん。おらぁアチチというもんじゃ。みんなからは田んぼのアチチと呼ばれとる。ちょいと話しを聞いてくれねぇかぁ~」
アチチさんは鬼の背中に大きな声で呼びかけた。
鬼は穴を掘ってた手を止めるとアチチの方にやって来た。鬼の体はアチチよりもうんと大きくて髪の毛は金色でクルックル、胸や背中にまではえている。目ん玉は青色でガラス玉みたいに大きかったし、肌の色はずいぶんと青白い。
それから何やら早口でしゃべるが鬼語なのか、さっぱりわからない。
アチチは初めて見る鬼にビックリして、ここだけの話し少~しチビッたが、何かが違うことに気がついた。鬼の頭にツノが無かったんじゃ。
よくみりゃツノも、キバもないもんじゃからアチチはあんまり恐くなくなって、身振り手振りで鬼と話した。
鬼が身振り手振りで言うことにゃ、悪さをするつもりはないが、みんな恐がって近づかないし、日本語もわからなくて困ってるとのことじゃった。
鬼が気の毒に思ったアチチさんはそれから毎日毎日、山に通って鬼に日本語を教えてあげた。
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