近未来判事「タクヤ」

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事件簿008 『白波看板』その16

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それからの角右衛門は、別人に生まれ変わったように、大岡越前守の密偵として獅子奮迅の活躍を見せた。
特に家人を平気で傷つけるような押し込み強盗の類は、徹底的に叩き潰し、奉行所に送り込んだ。
もちろん、その連中を大岡越前守が厳しく裁いたのは言うまでも無い。

捨造をはじめ、元の手下も皆改心し、角右衛門とともに悪人を取り締まった。

ある満月の夜、角右衛門は手下と供に商家の物陰に潜んでいた。
くちなわの平十郎という極めつけの悪党が、この店を襲うという情報を得たのだ。

くちなわとは蛇のこと。
狙った獲物には容赦なく、これまでに老若男女30人以上が犠牲になっていた。

「気をつけろよ。奴は剣の腕もかなりのものだからな。」

角右衛門は手下たちに注意を促した。

「来た!!」

道の向こうから黒い集団がヒタヒタと走ってきた。

人数は10人前後。
こちらは倍の20人。

数でも気持ちでも負けてはいない。

「よし!行くぞ!!」
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