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007.「探しているのはコレ? 物騒だねぇ、お姉さん」
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サリタは馬を返しに自警団の東支部へと向かう。本来はマルコスの仕事だったものだ。西支部の事情が伝わっているのか、東支部も慌ただしい。サリタは厩舎に向かい、厩務員に馬を渡してからパン屋へと戻る。
「サリタちゃん! 怪我はない!?」
パン屋の前に、老夫婦が揃って立っている。サリタの姿を見ると、夫人が慌てて駆け寄ってくる。西支部から連絡があったのだろう。
「私は大丈夫です。それより、ごめんなさい、もうパンを作ることができなくなりました」
「いいの、気にしなくていいのよ、最初からそういう約束だったでしょう」
「自警団からは君を街から出すなと言われているのだが……我々はそれに従うつもりはない。行くんだろう?」
「荷物をまとめたらすぐにでも。お二人にはご迷惑をおかけすることになります。自警団の命令を無視させることになってしまうのが心苦しいのですが」
家の中に入り、サリタはいつも通り荷物をまとめる。染粉もまだ使えるだろう。しかし、せっかく買った藤色のワンピースは泥だらけ。目立たない地味な色の服に着替え、厚手の外套を羽織る。
「……お世話に、なりました。部屋に置いてあるものは、すべて売るか教会に寄付していただけるとありがたいです」
老夫婦は顔を見合わせ、困ったような笑みを浮かべた。
「何を言っているの。あの部屋はサリタちゃんの部屋よ」
「そうだとも。いつでも帰ってきなさい。ずっと待っているから」
楽しい三ヶ月だった。最後まで、二人は「先代聖女」ではなくただの「サリタ」として接してくれた。サリタの目から涙が零れる。
「惣菜パン、作っておいたから食べるのよ」
「元気で暮らすんだよ。風邪には気をつけて」
「はい……ありがとうございました」
別れは惜しいが、悠長にもしていられない。刺されたとは言っていたが、勇者は聖母神の加護を受けるゆえに、常人より傷の治りは早い。聖獣プルケルもいるのだ。さっさと逃げなければならない。
マルコスの愚行の証言は、駅馬車の中で書きつけよう。そう思いながら、裏口からこっそりとパン屋を出る。表では自警団員が見張っているかもしれないからだ。
サリタは人目を避けながら、駅馬車の待合所へと向かう。いつでも逃げられるように、大体の時間と行き先は覚えているのだ。
待合所で西に向かう駅馬車に先に料金を支払い、乗り込む。乗客はサリタの他に四名。しかし、後でもう一名少年が乗り込んでくる。サリタは縮こまって、鞄を抱きしめたまま顔を伏せる。
客が六名乗った馬車は、西へと向かい、駆けていく。
「おばあちゃんはどこに行くの? 僕はねぇ、終点の港町に帰るんだぁ」
一番最後にやって来た少年は、無邪気に乗客に話しかけている。惣菜パンを食べたあと、サリタは寝たふりをしてやり過ごす。ガタガタ揺れる中で、マルコスの件についての証言を紙にまとめようとするのは無理だと判断した。
夫ベルトランが男色家だったことを、サリタは知らなかった。不能だと言われていたので寝室は別だった。疑うことなどなかったが、もしかしたら、客人や家に出入りしている者の中にベルトランの相手がいたのかもしれない。
言ってくれたら良かったのに、と思う。夫の嗜好を尊重する気持ちならあったのだ。穏やかな日々が、安らかな愛が、偽物だったと気づくよりは余程傷つかなくてすんだのだから。
サリタはサリタなりに、夫のことが好きだった。しかし、夫からは愛されていなかった。穏やかな日々は愛おしかったが、あれは夫の努力の結果だったのだ。それが現実なのだろう。
サリタは臆面なく自分に愛を向けている男を、一人だけ知っている。その愛にすがるべきだと言う人もいる。だが、彼に対する不信感が今すぐに消えることはない。
エリアスがマルコスの魔の手から助けてくれたことに関しては、サリタも感謝している。けれど、エリアス本人に対しては、怒りや恨みの感情のほうが勝っている。その感情は、一年半たっても消えることはない。
あの結婚式の日、招待客の中にエリアスがいた。ベルトランが「我が子のような存在なんだ」と言うエリアスは、確かに彼にとっては特別な存在だったのだろう。サリタも両親を亡くしているため、同じ境遇のエリアスに、同情する気持ちがないわけではなかった。
しかし、朝起きると、客室に泊まっていたはずのエリアスが、なぜかサリタと同じ寝台で眠っていた。目が覚めたエリアスから「昨夜は幸せだったよ」などと言われたら、純潔が奪われたものだと勘違いもしてしまう。
彼が自分を好いているからだとしても、間違いがなかったとしても、夫が二人のことに無関心だったのだとしても、到底、許されることではない。サリタは許すことができないでいる。いや、許すつもりはないのだ。
だから、エリアスを拒絶して、逃げている。いつまで逃げ続けるのかは、わからない。
もういっそ、次に着いた場所で他の男と結婚してやろうかとは思うものの、聖女の力が残っているのなら誰かを助けられるかもしれないとも思う。エリアスが追ってくるのは面倒だが、万が一のときのために力を残しておきたい。サリタの中でそんな葛藤が続く。
「お姉さん、どこまで行くの?」
「え……あぁ、終点まで、かな」
いつの間にか、客はサリタと少年の二人だけになっている。どれくらいぼうっとしていたのかわからない。眠っていたのかもしれない。サリタは乗客が皆が降りたことにも気づかなかった。
馬車は速度を緩めることなく夜の街道を進んでいる。もうそろそろ終点の港町に着いてもいい頃合いだというのに。
「……え?」
サリタは小窓から外を見て、驚く。港町に向かっていたはずだが、周りから潮の匂いが感じられない。港町特有の生臭さがない。田舎の街道にしては明かりが多すぎる。
――街だ。サリタは瞬時に理解する。パン屋があった街に戻ってきたのだろうか。サリタは慌てて鞄を抱きしめる。
「ここは……?」
「次が終点だよ」
「港、じゃないわよね?」
「そうだね」
鞄の中を探り、目的のものを取り出そうとする。しかし、冷たい感触のものがない。どこにもない。
「探しているのはコレ? 物騒だねぇ、お姉さん」
少年の手の中に、探していた折り畳みのナイフがある。護身用に持っていたものだが、相手の手に渡っていたら無意味だ。
「ど、どうして……」
「まだ気づかない? ここがどこなのか、どこに向かっているのか」
小窓から見える、家の外壁。緑色の屋根。見覚えのある丘、高い建物。
「あれは時鐘塔……待って、まさか」
「そのまさか」
「だって、あの街からここまで、馬車で二日はかかるはずなのに」
「僕、そういうの得意なんだ。あ、御者はもう交代しているから誰も助けてくれないよ。手荒な真似はしたくないから、あんまり暴れないでね」
サリタは己の無力さを痛感している。場所が変わったことにも、ナイフが抜き取られたことにも、全く気づかなかった。
馬車は丘の中腹へと向かう。真っ白な、巨大な神殿が見えてくる。美しい白亜の聖母神殿――ラグナベルデ王国王都、聖教会の本部だ。一年半前まで、サリタが暮らしていた場所だ。
「……あなた、聖女様の聖獣? 名前は?」
「モータ」
「私を呼んだのは、聖女様? それとも、別の人?」
「まぁ、すぐにわかるよ。僕、説明するのは苦手なんだ」
少年の姿をした聖獣モータは、ナイフをくるくると回す。
「お帰りなさい、サリタ」
モータの笑顔に思わず「ただいま」と言いそうになってしまったサリタ。慌てて口をつぐむ。
神殿は、聖女宮は、もはやサリタの居場所ではない。帰る場所でもない。それを忘れてしまいそうになるほど、懐かしい気持ちになるのだった。
「サリタちゃん! 怪我はない!?」
パン屋の前に、老夫婦が揃って立っている。サリタの姿を見ると、夫人が慌てて駆け寄ってくる。西支部から連絡があったのだろう。
「私は大丈夫です。それより、ごめんなさい、もうパンを作ることができなくなりました」
「いいの、気にしなくていいのよ、最初からそういう約束だったでしょう」
「自警団からは君を街から出すなと言われているのだが……我々はそれに従うつもりはない。行くんだろう?」
「荷物をまとめたらすぐにでも。お二人にはご迷惑をおかけすることになります。自警団の命令を無視させることになってしまうのが心苦しいのですが」
家の中に入り、サリタはいつも通り荷物をまとめる。染粉もまだ使えるだろう。しかし、せっかく買った藤色のワンピースは泥だらけ。目立たない地味な色の服に着替え、厚手の外套を羽織る。
「……お世話に、なりました。部屋に置いてあるものは、すべて売るか教会に寄付していただけるとありがたいです」
老夫婦は顔を見合わせ、困ったような笑みを浮かべた。
「何を言っているの。あの部屋はサリタちゃんの部屋よ」
「そうだとも。いつでも帰ってきなさい。ずっと待っているから」
楽しい三ヶ月だった。最後まで、二人は「先代聖女」ではなくただの「サリタ」として接してくれた。サリタの目から涙が零れる。
「惣菜パン、作っておいたから食べるのよ」
「元気で暮らすんだよ。風邪には気をつけて」
「はい……ありがとうございました」
別れは惜しいが、悠長にもしていられない。刺されたとは言っていたが、勇者は聖母神の加護を受けるゆえに、常人より傷の治りは早い。聖獣プルケルもいるのだ。さっさと逃げなければならない。
マルコスの愚行の証言は、駅馬車の中で書きつけよう。そう思いながら、裏口からこっそりとパン屋を出る。表では自警団員が見張っているかもしれないからだ。
サリタは人目を避けながら、駅馬車の待合所へと向かう。いつでも逃げられるように、大体の時間と行き先は覚えているのだ。
待合所で西に向かう駅馬車に先に料金を支払い、乗り込む。乗客はサリタの他に四名。しかし、後でもう一名少年が乗り込んでくる。サリタは縮こまって、鞄を抱きしめたまま顔を伏せる。
客が六名乗った馬車は、西へと向かい、駆けていく。
「おばあちゃんはどこに行くの? 僕はねぇ、終点の港町に帰るんだぁ」
一番最後にやって来た少年は、無邪気に乗客に話しかけている。惣菜パンを食べたあと、サリタは寝たふりをしてやり過ごす。ガタガタ揺れる中で、マルコスの件についての証言を紙にまとめようとするのは無理だと判断した。
夫ベルトランが男色家だったことを、サリタは知らなかった。不能だと言われていたので寝室は別だった。疑うことなどなかったが、もしかしたら、客人や家に出入りしている者の中にベルトランの相手がいたのかもしれない。
言ってくれたら良かったのに、と思う。夫の嗜好を尊重する気持ちならあったのだ。穏やかな日々が、安らかな愛が、偽物だったと気づくよりは余程傷つかなくてすんだのだから。
サリタはサリタなりに、夫のことが好きだった。しかし、夫からは愛されていなかった。穏やかな日々は愛おしかったが、あれは夫の努力の結果だったのだ。それが現実なのだろう。
サリタは臆面なく自分に愛を向けている男を、一人だけ知っている。その愛にすがるべきだと言う人もいる。だが、彼に対する不信感が今すぐに消えることはない。
エリアスがマルコスの魔の手から助けてくれたことに関しては、サリタも感謝している。けれど、エリアス本人に対しては、怒りや恨みの感情のほうが勝っている。その感情は、一年半たっても消えることはない。
あの結婚式の日、招待客の中にエリアスがいた。ベルトランが「我が子のような存在なんだ」と言うエリアスは、確かに彼にとっては特別な存在だったのだろう。サリタも両親を亡くしているため、同じ境遇のエリアスに、同情する気持ちがないわけではなかった。
しかし、朝起きると、客室に泊まっていたはずのエリアスが、なぜかサリタと同じ寝台で眠っていた。目が覚めたエリアスから「昨夜は幸せだったよ」などと言われたら、純潔が奪われたものだと勘違いもしてしまう。
彼が自分を好いているからだとしても、間違いがなかったとしても、夫が二人のことに無関心だったのだとしても、到底、許されることではない。サリタは許すことができないでいる。いや、許すつもりはないのだ。
だから、エリアスを拒絶して、逃げている。いつまで逃げ続けるのかは、わからない。
もういっそ、次に着いた場所で他の男と結婚してやろうかとは思うものの、聖女の力が残っているのなら誰かを助けられるかもしれないとも思う。エリアスが追ってくるのは面倒だが、万が一のときのために力を残しておきたい。サリタの中でそんな葛藤が続く。
「お姉さん、どこまで行くの?」
「え……あぁ、終点まで、かな」
いつの間にか、客はサリタと少年の二人だけになっている。どれくらいぼうっとしていたのかわからない。眠っていたのかもしれない。サリタは乗客が皆が降りたことにも気づかなかった。
馬車は速度を緩めることなく夜の街道を進んでいる。もうそろそろ終点の港町に着いてもいい頃合いだというのに。
「……え?」
サリタは小窓から外を見て、驚く。港町に向かっていたはずだが、周りから潮の匂いが感じられない。港町特有の生臭さがない。田舎の街道にしては明かりが多すぎる。
――街だ。サリタは瞬時に理解する。パン屋があった街に戻ってきたのだろうか。サリタは慌てて鞄を抱きしめる。
「ここは……?」
「次が終点だよ」
「港、じゃないわよね?」
「そうだね」
鞄の中を探り、目的のものを取り出そうとする。しかし、冷たい感触のものがない。どこにもない。
「探しているのはコレ? 物騒だねぇ、お姉さん」
少年の手の中に、探していた折り畳みのナイフがある。護身用に持っていたものだが、相手の手に渡っていたら無意味だ。
「ど、どうして……」
「まだ気づかない? ここがどこなのか、どこに向かっているのか」
小窓から見える、家の外壁。緑色の屋根。見覚えのある丘、高い建物。
「あれは時鐘塔……待って、まさか」
「そのまさか」
「だって、あの街からここまで、馬車で二日はかかるはずなのに」
「僕、そういうの得意なんだ。あ、御者はもう交代しているから誰も助けてくれないよ。手荒な真似はしたくないから、あんまり暴れないでね」
サリタは己の無力さを痛感している。場所が変わったことにも、ナイフが抜き取られたことにも、全く気づかなかった。
馬車は丘の中腹へと向かう。真っ白な、巨大な神殿が見えてくる。美しい白亜の聖母神殿――ラグナベルデ王国王都、聖教会の本部だ。一年半前まで、サリタが暮らしていた場所だ。
「……あなた、聖女様の聖獣? 名前は?」
「モータ」
「私を呼んだのは、聖女様? それとも、別の人?」
「まぁ、すぐにわかるよ。僕、説明するのは苦手なんだ」
少年の姿をした聖獣モータは、ナイフをくるくると回す。
「お帰りなさい、サリタ」
モータの笑顔に思わず「ただいま」と言いそうになってしまったサリタ。慌てて口をつぐむ。
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