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09.週末の終末(三)
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「あかり……好きだよ、あかり」
宮野さんはキス魔だ。キスが大好きな人だ。深く重いのも、浅く軽いのも、どちらも好きらしい。
宮野さんに会うときは、口紅もグロスも塗らない。すぐに落ちてしまうから。
もう、十何分、ソファでキスだけをしているのだろう。唇はもう柔らかくなりすぎて、吸って吸われて赤くなっているに違いない。宮野さんの首に巻きつけていた腕はもうつらくて離してしまった。
それでも、宮野さんはやめない。私とのキスを覚えていたいのか、無我夢中なのか、よくわからないけれど。
「ん、っ」
ちょっと酸素不足で朦朧とし始めたところで、ブラウスの裾から宮野さんの指が入ってくる。キャミソールの上から優しく腹を撫でられると、既に濡れそぼった下腹部が強く疼き、蜜がさらに溢れ出てくる。
もっと触れてほしい。もっと気持ち良くしてほしい。もっと。
「じゅ、ん」
「あかり、脱がすよ」
いつもは「脱がしていい?」だった。小さな違いだけど、宮野さんにとっては大きな違いだ。
彼は、今、私を好きなように抱きたいのだ。
ブラウスのボタンをゆっくり外し、キャミソールを押し上げ、背中のブラのホックを外す。もちろん、話しているとき以外は、キスをしたままだ。
ブラウスをソファの下に落として、ブラの肩紐を腕から抜く。キャミソールはそのままだ。宮野さんにしてはこれも珍しい。いつもは裸で抱き合っていたから。
「脱がせないの?」
「……見たくないんだ。他の男がつけた痕は」
チリリと胸が痛くなる。
翔吾くんがつけたキスマークはまだ残っている。宮野さんは気にしないからと思ってつけるのを許したけど、私のバカ、宮野さん、ものすごく気にしているじゃないか。
「ごめん、ね? 今まで、イヤだったよね?」
「うん。でも、仕方ないって諦めていたから。俺も伝えなかったし、いいんだ」
キャミソールの上から手のひらで軽く刺激を与えられただけで、胸の頂はすぐにはしたなく立ち上がってしまう。ぷくりと存在を主張し始めた突起を見つめ、宮野さんは笑う。
「それに、見えなくても、わかる」
布の上から乳房を押し上げるように優しく揉まれる。感触を楽しむかのように揉まれるだけだと、少しくすぐったい。
指が一瞬突起を引っ掻いただけで、体がビクリと波打つ。
「んっ、あ」
触って欲しい。
もっと気持ち良くしてほしい。
ねだるために、宮野さんの舌を吸う。唾液を飲み込んで、首に手を回す。でも、宮野さんは乳房を揉んで焦らすだけで、決定的な快楽を与えてくれない。抗議のためにちょっと強めに舌を吸おうとすると、宮野さんが笑った。
「どうしたの?」
「……触って欲しい」
「どこを?」
「胸」
「もう揉んでいるよ?」
そうじゃない。そうじゃないのに。宮野さんは意地悪だ。
けれど、こんな宮野さんは初めてだ。優しくて献身的なセックスが多くて、こんな意地の悪い言い方なんてしなかった。したことがなかった。
それがぜんぶ抑圧されていた姿だったなら、私は彼に、本当に申し訳ないことをしてきたんだろう。
「じゅ、んんっ」
触って欲しい。
舐めて欲しい。
挿れて欲しい。
歯列をなぞり、口蓋を撫でる舌に、あなたが欲しいと伝える。
あなたの、体が、精液が、欲しい。
「あかり」
我慢できなくて、膝で宮野さんのズボンの真ん中を撫で上げる。閉じられたファスナーの奥で、硬く屹立した雄の存在を感じる。膝でもわかるくらい、熱い。
早くそれを突き立てて欲しい。強く、深く。乱暴にしていいから。
お願い、挿れて。
「もう我慢できないの?」
うんうんと頷くと、宮野さんは苦笑する。
「あかりはえっちだね。でも――」
乳房を覆っていた暖かい手が、消えた。
「最初は指で我慢して」
するりとフレアスカートの中に腕が差し込まれ、ショーツ越しに秘所を撫でられる。その湿り具合に、宮野さんは笑う。
「すごいよ、あかり」
くちくちと卑猥な音がする。私から漏れ出た蜜が宮野さんの指を汚し、彼の指が私の腰を揺らす。
クロッチ部分が引っ張られ、間を割って、宮野さんの指が、挿入ってくる。直接秘所に触れられる。ぬるぬるとだらしなく蜜を生み続ける割れ目に指を宛てがい、宮野さんは目を細めて笑みを浮かべる。
「濡れすぎ」
「だっ、て」
「キスしかしていないよ?」
そのキスが原因の大洪水なんです!
恨みがましく宮野さんを見上げると、指を舐めている。舐めて。舐めて!?
「っ!?」
「おいし。もっと欲しい」
美味しいわけがない。
私にとっては精液は美味しいものだけど、普通の男性にとって愛液は美味しいものではないはずだ。私がサキュバスだからといって、体液が甘くなるわけではないのだから。
ショーツの端を引っ張って、宮野さんは器用に脱がしてくれる。キャミソールとスカートと靴下だけになった私を見下ろして、宮野さんは初めての言葉を呟いた。
「……かわいい」
顔から火が出るかと思った。
かわいい、なんて、宮野さんから初めて聞いた。他の人からは何度も聞いた言葉だけど、宮野さんからは、初めてだ。
「あかり、かわいい」
「ありが――っん」
唇が塞がれる。乱暴なまでに貪られる。でも、気持ちいい。
熱い指がぬるぬると割れ目をたどり、小さな花芽を擦る。途端に、腰が浮き、与えられた強い快感から逃れようと暴れる。
「っや」
親指で押さえつけられるように蕾が擦られ、指で弾かれるたびに腰が動く。左足がソファから落ちて、宮野さんの太腿が私の足を押さえつける。
ぬるりとした指が蜜口に宛てがわれ、くちゅと音を立てながら挿入ってくる。ゆっくりと肉襞をたどるように進み入ってくる、細くて長い中指。中を往復するたび、くちゅくちゅと水音が響く。
「っ、ん、ん」
宮野さんはずっとキスをしたままだ。私が出した声はくぐもったまま、宮野さんの中に消えていく。
左手はいつの間にかキャミソールの下で胸の突起を摘んでいる。右手の親指は肉芽を、中指と薬指が内壁を、擦る。
「んんんっ!」
指が中で一番いいところと外で一番敏感なところを同時に引っ掻いた瞬間に、体が大きく震えた。きゅうきゅうと宮野さんの指を締め付け、体が何度か跳ねたあと、ゆっくり緊張が解けていく。
「っ、あ……は、あ」
達してしまった体はすべてが敏感で、けれど、周りのことには無頓着になってしまう。
ぐったりとした私の中から指を引き抜いて、宮野さんは指を舐める。そして、すぐにカチャリとベルトを外して、チノパンを脱ぐ。そそり立っている男根の形がトランクスの上からでもよくわかる。
「……エロい」
笑いながら、宮野さんは私を見下ろす。イッたばかりの男の人が色っぽいのと同じように、私も宮野さんにはそう見えているのだろうか。
「あかり、エロくてかわいい」
左足がソファの上に戻される。弛緩した体ではうまく足に力が入れられないけど、宮野さんがしっかり持って支えてくれる。
「じゅ、ん」
しとどに濡れた蜜口に肉棒の先端が宛てがわれる。ぬるぬると割れ目の上を滑り、まだ挿入ってはこない。
「潤、お願い……」
「どうして欲しい?」
「潤、意地悪しないで」
「あかり。俺にどうして欲しい?」
湯川先生といい、宮野さんといい、男はどうして女に卑猥な言葉を言わせたがるの!? ほんとに、もう!
「……潤の、挿れて……ッア!」
花弁を割り、太くて熱い肉棒が一気に奥まで到達する。言い様のない、気持ちの良い圧迫感。絶頂を迎えたばかりの膣壁が新たな刺激にまた収縮を始める。
宮野さんは私の腰をしっかりと抱いて、何度も何度も昂ぶる雄を打ち付けてくる。
「あっ、あ、っや」
奥が抉られるかと思うくらいに激しい抽挿。宮野さんの竿は長めなので、簡単に奥まで届いてしまう。子宮口に亀頭を擦り付けるのが、彼のお気に入りだ。
「見える? あかりと俺が繋がっているところ」
「ん、ん、見え、るっ」
「やらしいよね。中、熱いよ。ヌルヌルしてるし、とろけそう」
「あっ、やっ」
「気持ちいい。あかり、気持ちいいよ」
セックスの最中に宮野さんがこんなこと言うなんて。
驚いたけど、耳触りのいい低い声でそんなことを言われたら、私のほうがとろけてしまう。
「あかり、好きだよ」
宮野さんが強く私を求めてくれる。
「好きだよ」
重ねられる唇は、ふやふやに柔らかい。
「好き」
私も好きだよ。
宮野さんとのセックス、好き。
宮野さんが言う「好き」とは違うけど。
「……出すよ」
宮野さんの舌を吸いながら、うんうんと頷く。
出して。いっぱい出して。
「奥に、出す……っ」
激しく腰を動かして、一瞬の間のあと。宮野さんは震えて、宣言通り最奥で精液を吐き出した。
びくびくと震え、何度も精を放つ肉棒が愛しい。零さないように、しっかり吸い上げる。その収縮に、宮野さんの腰が震える。
「……あかり」
はい、ご馳走さまでした! 相変わらず美味しいです!
「もう少し、このままで」
宮野さんの額や体に浮かぶ汗を、愛しいと思う。頑張ってくれて、ありがとう。
「もう少し、挿れた、ままで」
私を押しつぶさない程度の体重をかけて、宮野さんは倒れ込んできた。近づいた頬にちゅっとキスをして、最後の一滴まで搾り取る。
「あとで、お風呂、入ろう」
「一緒に?」
「ん」
耳元で力なく頷く宮野さんの頭を撫で、着たままの服の惨状を想像して苦笑する。
……洗濯機、使わせてもらおう。
宮野さんはキス魔だ。キスが大好きな人だ。深く重いのも、浅く軽いのも、どちらも好きらしい。
宮野さんに会うときは、口紅もグロスも塗らない。すぐに落ちてしまうから。
もう、十何分、ソファでキスだけをしているのだろう。唇はもう柔らかくなりすぎて、吸って吸われて赤くなっているに違いない。宮野さんの首に巻きつけていた腕はもうつらくて離してしまった。
それでも、宮野さんはやめない。私とのキスを覚えていたいのか、無我夢中なのか、よくわからないけれど。
「ん、っ」
ちょっと酸素不足で朦朧とし始めたところで、ブラウスの裾から宮野さんの指が入ってくる。キャミソールの上から優しく腹を撫でられると、既に濡れそぼった下腹部が強く疼き、蜜がさらに溢れ出てくる。
もっと触れてほしい。もっと気持ち良くしてほしい。もっと。
「じゅ、ん」
「あかり、脱がすよ」
いつもは「脱がしていい?」だった。小さな違いだけど、宮野さんにとっては大きな違いだ。
彼は、今、私を好きなように抱きたいのだ。
ブラウスのボタンをゆっくり外し、キャミソールを押し上げ、背中のブラのホックを外す。もちろん、話しているとき以外は、キスをしたままだ。
ブラウスをソファの下に落として、ブラの肩紐を腕から抜く。キャミソールはそのままだ。宮野さんにしてはこれも珍しい。いつもは裸で抱き合っていたから。
「脱がせないの?」
「……見たくないんだ。他の男がつけた痕は」
チリリと胸が痛くなる。
翔吾くんがつけたキスマークはまだ残っている。宮野さんは気にしないからと思ってつけるのを許したけど、私のバカ、宮野さん、ものすごく気にしているじゃないか。
「ごめん、ね? 今まで、イヤだったよね?」
「うん。でも、仕方ないって諦めていたから。俺も伝えなかったし、いいんだ」
キャミソールの上から手のひらで軽く刺激を与えられただけで、胸の頂はすぐにはしたなく立ち上がってしまう。ぷくりと存在を主張し始めた突起を見つめ、宮野さんは笑う。
「それに、見えなくても、わかる」
布の上から乳房を押し上げるように優しく揉まれる。感触を楽しむかのように揉まれるだけだと、少しくすぐったい。
指が一瞬突起を引っ掻いただけで、体がビクリと波打つ。
「んっ、あ」
触って欲しい。
もっと気持ち良くしてほしい。
ねだるために、宮野さんの舌を吸う。唾液を飲み込んで、首に手を回す。でも、宮野さんは乳房を揉んで焦らすだけで、決定的な快楽を与えてくれない。抗議のためにちょっと強めに舌を吸おうとすると、宮野さんが笑った。
「どうしたの?」
「……触って欲しい」
「どこを?」
「胸」
「もう揉んでいるよ?」
そうじゃない。そうじゃないのに。宮野さんは意地悪だ。
けれど、こんな宮野さんは初めてだ。優しくて献身的なセックスが多くて、こんな意地の悪い言い方なんてしなかった。したことがなかった。
それがぜんぶ抑圧されていた姿だったなら、私は彼に、本当に申し訳ないことをしてきたんだろう。
「じゅ、んんっ」
触って欲しい。
舐めて欲しい。
挿れて欲しい。
歯列をなぞり、口蓋を撫でる舌に、あなたが欲しいと伝える。
あなたの、体が、精液が、欲しい。
「あかり」
我慢できなくて、膝で宮野さんのズボンの真ん中を撫で上げる。閉じられたファスナーの奥で、硬く屹立した雄の存在を感じる。膝でもわかるくらい、熱い。
早くそれを突き立てて欲しい。強く、深く。乱暴にしていいから。
お願い、挿れて。
「もう我慢できないの?」
うんうんと頷くと、宮野さんは苦笑する。
「あかりはえっちだね。でも――」
乳房を覆っていた暖かい手が、消えた。
「最初は指で我慢して」
するりとフレアスカートの中に腕が差し込まれ、ショーツ越しに秘所を撫でられる。その湿り具合に、宮野さんは笑う。
「すごいよ、あかり」
くちくちと卑猥な音がする。私から漏れ出た蜜が宮野さんの指を汚し、彼の指が私の腰を揺らす。
クロッチ部分が引っ張られ、間を割って、宮野さんの指が、挿入ってくる。直接秘所に触れられる。ぬるぬるとだらしなく蜜を生み続ける割れ目に指を宛てがい、宮野さんは目を細めて笑みを浮かべる。
「濡れすぎ」
「だっ、て」
「キスしかしていないよ?」
そのキスが原因の大洪水なんです!
恨みがましく宮野さんを見上げると、指を舐めている。舐めて。舐めて!?
「っ!?」
「おいし。もっと欲しい」
美味しいわけがない。
私にとっては精液は美味しいものだけど、普通の男性にとって愛液は美味しいものではないはずだ。私がサキュバスだからといって、体液が甘くなるわけではないのだから。
ショーツの端を引っ張って、宮野さんは器用に脱がしてくれる。キャミソールとスカートと靴下だけになった私を見下ろして、宮野さんは初めての言葉を呟いた。
「……かわいい」
顔から火が出るかと思った。
かわいい、なんて、宮野さんから初めて聞いた。他の人からは何度も聞いた言葉だけど、宮野さんからは、初めてだ。
「あかり、かわいい」
「ありが――っん」
唇が塞がれる。乱暴なまでに貪られる。でも、気持ちいい。
熱い指がぬるぬると割れ目をたどり、小さな花芽を擦る。途端に、腰が浮き、与えられた強い快感から逃れようと暴れる。
「っや」
親指で押さえつけられるように蕾が擦られ、指で弾かれるたびに腰が動く。左足がソファから落ちて、宮野さんの太腿が私の足を押さえつける。
ぬるりとした指が蜜口に宛てがわれ、くちゅと音を立てながら挿入ってくる。ゆっくりと肉襞をたどるように進み入ってくる、細くて長い中指。中を往復するたび、くちゅくちゅと水音が響く。
「っ、ん、ん」
宮野さんはずっとキスをしたままだ。私が出した声はくぐもったまま、宮野さんの中に消えていく。
左手はいつの間にかキャミソールの下で胸の突起を摘んでいる。右手の親指は肉芽を、中指と薬指が内壁を、擦る。
「んんんっ!」
指が中で一番いいところと外で一番敏感なところを同時に引っ掻いた瞬間に、体が大きく震えた。きゅうきゅうと宮野さんの指を締め付け、体が何度か跳ねたあと、ゆっくり緊張が解けていく。
「っ、あ……は、あ」
達してしまった体はすべてが敏感で、けれど、周りのことには無頓着になってしまう。
ぐったりとした私の中から指を引き抜いて、宮野さんは指を舐める。そして、すぐにカチャリとベルトを外して、チノパンを脱ぐ。そそり立っている男根の形がトランクスの上からでもよくわかる。
「……エロい」
笑いながら、宮野さんは私を見下ろす。イッたばかりの男の人が色っぽいのと同じように、私も宮野さんにはそう見えているのだろうか。
「あかり、エロくてかわいい」
左足がソファの上に戻される。弛緩した体ではうまく足に力が入れられないけど、宮野さんがしっかり持って支えてくれる。
「じゅ、ん」
しとどに濡れた蜜口に肉棒の先端が宛てがわれる。ぬるぬると割れ目の上を滑り、まだ挿入ってはこない。
「潤、お願い……」
「どうして欲しい?」
「潤、意地悪しないで」
「あかり。俺にどうして欲しい?」
湯川先生といい、宮野さんといい、男はどうして女に卑猥な言葉を言わせたがるの!? ほんとに、もう!
「……潤の、挿れて……ッア!」
花弁を割り、太くて熱い肉棒が一気に奥まで到達する。言い様のない、気持ちの良い圧迫感。絶頂を迎えたばかりの膣壁が新たな刺激にまた収縮を始める。
宮野さんは私の腰をしっかりと抱いて、何度も何度も昂ぶる雄を打ち付けてくる。
「あっ、あ、っや」
奥が抉られるかと思うくらいに激しい抽挿。宮野さんの竿は長めなので、簡単に奥まで届いてしまう。子宮口に亀頭を擦り付けるのが、彼のお気に入りだ。
「見える? あかりと俺が繋がっているところ」
「ん、ん、見え、るっ」
「やらしいよね。中、熱いよ。ヌルヌルしてるし、とろけそう」
「あっ、やっ」
「気持ちいい。あかり、気持ちいいよ」
セックスの最中に宮野さんがこんなこと言うなんて。
驚いたけど、耳触りのいい低い声でそんなことを言われたら、私のほうがとろけてしまう。
「あかり、好きだよ」
宮野さんが強く私を求めてくれる。
「好きだよ」
重ねられる唇は、ふやふやに柔らかい。
「好き」
私も好きだよ。
宮野さんとのセックス、好き。
宮野さんが言う「好き」とは違うけど。
「……出すよ」
宮野さんの舌を吸いながら、うんうんと頷く。
出して。いっぱい出して。
「奥に、出す……っ」
激しく腰を動かして、一瞬の間のあと。宮野さんは震えて、宣言通り最奥で精液を吐き出した。
びくびくと震え、何度も精を放つ肉棒が愛しい。零さないように、しっかり吸い上げる。その収縮に、宮野さんの腰が震える。
「……あかり」
はい、ご馳走さまでした! 相変わらず美味しいです!
「もう少し、このままで」
宮野さんの額や体に浮かぶ汗を、愛しいと思う。頑張ってくれて、ありがとう。
「もう少し、挿れた、ままで」
私を押しつぶさない程度の体重をかけて、宮野さんは倒れ込んできた。近づいた頬にちゅっとキスをして、最後の一滴まで搾り取る。
「あとで、お風呂、入ろう」
「一緒に?」
「ん」
耳元で力なく頷く宮野さんの頭を撫で、着たままの服の惨状を想像して苦笑する。
……洗濯機、使わせてもらおう。
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