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俺、異世界で置き去りにされました!?の番外編
お酒(ライナード視点)
それは、ほんの思いつきだった。
「そういえば、カイトは酒を飲めるのか?」
美味しそうに、俺が作ったホワイトソースがけのオムライスを食べていたカイトは、ゴクンと口にしていたものを飲み込む。
「いや、俺、まだ成人じゃないし、お酒は禁止されてたから飲んだことないんだよな」
「む? 人間の成人は十五歳だったと記憶しているが……それに、幼児でもない限り、酒を飲むことくらいは……なかったんだな?」
大抵、この世界はどこの国でも十五歳前後で成人とされる。そして、成人を迎えていないから酒が飲めないなんてこと自体、あまりなかった。よほど酒に弱いとかでない限り、十を越える頃には飲む者が多いと聞く。しかし、カイトの様子を見る限り、どうやら元の世界では、何歳か分からない成人を迎えない限り、飲酒は禁止されていたらしい。
「俺の世界では、二十歳にならないとお酒は飲めなかったんだ。まぁ、それでも興味を持って飲む奴は居たけどな?」
「ならば、試しに飲んでみるか?」
「飲むっ!」
カイトが興味を持ってくれるかどうかは分からなかったものの、提案してみればあっさりと食いついてくれた。恐らく、カイト自身も酒に興味はあったのだろう。
最初だからということで、比較的口当たりが良い果実酒を用意して、俺達は、一緒に酒を飲む。
「ん、美味しい」
あんずの果実酒を飲むカイトは、その味が気に入ったらしく、グイグイと飲んでいく。俺は、そんなカイトの様子を微笑ましく見ながらワインを飲む。すると……。
「ライナードー、キス、しよー?」
「む?」
少し顔を赤らめたカイトが間近に迫ったかと思えば、次の瞬間、カイトは俺にチュッと口づけをする。
「えへへー、もっとぉ」
にへら、と笑うカイトに、俺はまさかと思いながらも問いかける。
「酔った、のか?」
(コップ一杯も飲んでいなかったはずだが!?)
しかし、カイトは頬を赤らめ、潤んだ瞳でニコニコと笑い続けて……またしても俺にくちづけをしてくる。普段は俺が口づけをする側で、その度にカイトは真っ赤になるのだが……これはこれで新鮮だ。
「カイト」
「ん……ちゅ……」
それはそれは嬉しそうに口づけに応えてくれるカイトに、俺は、自分の欲を抑えるのが辛くなる。
(相手は酔っぱらい……無体を強いるわけには……いや、しかし、こんなに積極的なカイトを前にして我慢など……いやいやいや……)
どうにか紳士であろうとするものの、何度も何度もキスをねだるカイトに、理性はグズグズに崩れ落ちていく。そして、とうとう我慢の限界を迎えて、カイトをベッドに運ぼうとしたところで……。
「寝、た?」
抱き上げたカイトは、とてもとても、安らかな顔をして眠っていた。さすがに、この状態で手を出すわけにはいかない。
俺は、凄まじい生殺し状態に葛藤しながら……カイトには、絶対に人前で飲酒させないでおこうと決意するのだった。
「そういえば、カイトは酒を飲めるのか?」
美味しそうに、俺が作ったホワイトソースがけのオムライスを食べていたカイトは、ゴクンと口にしていたものを飲み込む。
「いや、俺、まだ成人じゃないし、お酒は禁止されてたから飲んだことないんだよな」
「む? 人間の成人は十五歳だったと記憶しているが……それに、幼児でもない限り、酒を飲むことくらいは……なかったんだな?」
大抵、この世界はどこの国でも十五歳前後で成人とされる。そして、成人を迎えていないから酒が飲めないなんてこと自体、あまりなかった。よほど酒に弱いとかでない限り、十を越える頃には飲む者が多いと聞く。しかし、カイトの様子を見る限り、どうやら元の世界では、何歳か分からない成人を迎えない限り、飲酒は禁止されていたらしい。
「俺の世界では、二十歳にならないとお酒は飲めなかったんだ。まぁ、それでも興味を持って飲む奴は居たけどな?」
「ならば、試しに飲んでみるか?」
「飲むっ!」
カイトが興味を持ってくれるかどうかは分からなかったものの、提案してみればあっさりと食いついてくれた。恐らく、カイト自身も酒に興味はあったのだろう。
最初だからということで、比較的口当たりが良い果実酒を用意して、俺達は、一緒に酒を飲む。
「ん、美味しい」
あんずの果実酒を飲むカイトは、その味が気に入ったらしく、グイグイと飲んでいく。俺は、そんなカイトの様子を微笑ましく見ながらワインを飲む。すると……。
「ライナードー、キス、しよー?」
「む?」
少し顔を赤らめたカイトが間近に迫ったかと思えば、次の瞬間、カイトは俺にチュッと口づけをする。
「えへへー、もっとぉ」
にへら、と笑うカイトに、俺はまさかと思いながらも問いかける。
「酔った、のか?」
(コップ一杯も飲んでいなかったはずだが!?)
しかし、カイトは頬を赤らめ、潤んだ瞳でニコニコと笑い続けて……またしても俺にくちづけをしてくる。普段は俺が口づけをする側で、その度にカイトは真っ赤になるのだが……これはこれで新鮮だ。
「カイト」
「ん……ちゅ……」
それはそれは嬉しそうに口づけに応えてくれるカイトに、俺は、自分の欲を抑えるのが辛くなる。
(相手は酔っぱらい……無体を強いるわけには……いや、しかし、こんなに積極的なカイトを前にして我慢など……いやいやいや……)
どうにか紳士であろうとするものの、何度も何度もキスをねだるカイトに、理性はグズグズに崩れ落ちていく。そして、とうとう我慢の限界を迎えて、カイトをベッドに運ぼうとしたところで……。
「寝、た?」
抱き上げたカイトは、とてもとても、安らかな顔をして眠っていた。さすがに、この状態で手を出すわけにはいかない。
俺は、凄まじい生殺し状態に葛藤しながら……カイトには、絶対に人前で飲酒させないでおこうと決意するのだった。
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